アメフトは原則、球技です。
球技ながらも半分は格闘技である面を持つアメリカンフットボール。
強烈なサックやタックルで相手の主力QBや主力WRを負傷退場に追い込めば、合法的に相手の戦力を大きく削る事が出来るという他の球技には無い一面を持ちます。
しかし、相手を好きに攻撃できるという事ではなく、その辺りは厳しいルールに即していなければいけません。
そこでアイシールド21で神龍寺ナーガ#2:”金剛阿含”(よく出てくる人ですな)が使う「手刀」や泥門デビルバッツの不良ライン達が使用する「不良殺法」という技が実際には反則では無いのかという疑問が浮かび上がります。
さて、NFLのルール上ではどうなのでしょうか?
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▼まずは相手との接触のルール
アメフトでは相手との接触を総じて「コンタクト」と呼びます。
ディフェンスはボールを持った選手のジャージや体を掴んで倒し、ボールキャリーを阻止しなければなりません。これを「タックル」といいます。
逆にオフェンスがディフェンスの守備を妨げる行為を「ブロック」と言います。
主にブロックの種類は以下となります。
・ショルダーブロック:肩を中心とした状態で行うブロック
・ボディブロック:身体全体を使用するブロック。
・ドライブブロック:相手を押すブロック。
・リードブロック:ボールをキャリアするRBの前を走り走行ルートの確保するブロック。
・プロテクションブロック:QBを守るブロック
ブロックする際オフェンスの選手は、手の平が相手に向いているときは手の平をひらき、向いていないときは閉じてブロックを行わなければなりません。
タックルとブロックの2つは混同されやすいですが、ルールが少々異なります。
原則として、ボールを持っていない選手に対するタックルは認められず、もしもボールを持っていない選手の体やジャージをつかむと「ホールディング」という反則を取られます。
しかしディフェンス側は例外的にタックルのために他の選手を払いのける目的でつかむことは許されています。
▼手刀は反則なのか?
基本的に殴る蹴るなどの暴力行為や顔面や頭部への打撃は禁止です。空手の手刀という風に見るならば暴力行為としてアウトです。
しかしディフェンス選手がボールを叩いてボールを掻き出し、ファンブルを誘発する行為である「ストリップ(Strip)」は正当とされています。
(昔のルールブックには禁止と書いていたが、みんな当然のよう行うので2002年度にその条項自体がルールブックから削除)
本来は相手の持っているボールを狙っているとして、手刀をストリップの一部と見ればこれはOKになるかと思います。(まぁ手刀で叩くぐらいなら、掴んで倒したほうが良いと思えますが。)
ボールキャリーしながら手刀でセナを倒すシーンもありましたが、あれはRBが片手でディフェンスを押しのける「スティフアーム」というテクニックだと解釈すればOKでしょう。
しかし最初に手刀を出した時の阿含はWRとしてセットしたところに、バンプにきたセナを叩き切っていました。これは「手の平を開いて押してブロックした」って解釈でいいのかな??
▼「不良殺法」は反則なのか?
泥門デビルバッツのラインの不良(ハァハァ三兄弟)はオフェンスライン(OL)とディフェンスライン(DL)の両面出場ですが、相手ラインのジャージの袖を掴んで引き倒す「不良殺法」を使用する時はDLの時のみだったと思います。なので、タックルのために他の選手を払いのける目的で掴むのは合法とすると「不良殺法」はOKです。
しかしながら、逆にオフェンスがディフェ