▼総評
立ち上がりからテキサンズ戦同様に中から外からブリッツを入れて、ブレイディにサックは決めれないものの、パスのコントロールを狂わせる事に成功しました。
サックされるギリギリでパスを投げるものだから、ブレイディはしつごいぐらい何度もタックルを喰らいます。(勢いでしょうがない場合はラフティング・パサーにならない)
特に破壊王NT”クリス・ジェンキンス”が真ん中から突っ込んできて、倒されるシーンは敵ながらカワイソウ。

 

そしてCB”ダレル・リーヴィス”がモスの封じ込めに成功。コバンザメのように張り付きロングパスをカットどころかインターセプトしました。影のMVPは彼でしょう。

この結果、ブレイディのスタッツは23/47-216yd獲得,0TD,1INTとパス成功率は半分以下でTDナシと前回より大きく落としました。あとウェルカーの欠場は大きかった。代替のWR”ジュリアン
・エデルマン”もよくやりましたが、ウェルカーがいたら試合の内容も変わっていたでしょう。

攻撃面ではサンチェスがやってくれました。前半はダメでしたが後半からエンジンがかかり次々とミドルパスをヒットさせます。
ファーブの時は相手ゾーンのつなぎ目に弾丸のようなパスをぶち込むのがスタイルでしたが、サンチェスの場合は視野が広く、レシーバーが空く瞬間を狙ってリードボールを投げるのが上手い。

今試合のスタッツは。14/22-163yd獲得,1TD,0INT。ぼちぼちな数字に見えますが、ダメなドライブは全くパスが通らず、調子が良いドライブでまとめてパスを成功させて得点に結びつけるという省エネドライブで勝っています。

 

レシーブでは2007年ドラフト7巡目から先発にまで成り上がったWR”チャンシー・スタッキー”が光ります。身長もスピードも特徴は無いのですが、難しいボールも捕球する能力にすぐれて今試合でも活躍。コールズの抜けた穴を埋めてくれます。

加えてRB”レオン・ワシントン”は相変わらずの好リターンを連発し、いいフィールドポジションからの攻撃を常に約束してくれました。

強豪に所属するネームバリューのあるタレントはいなくとも、ペイトリオッツ相手に総合力で勝つという非常に価値のある試合を見せてくれました。

 

NFLイメージ
←後半から波にのったサンチェス。
現役最強に投げ勝った事は大きな自信になるでしょう。

 

NFLイメージ
←昨シーズンに続いてまたもモスからINTを奪ったリーヴィス。
影のようにピッタリ張り付いて、あの身長差でも競り勝つテクニックは圧巻。
モスにとってもはや天敵です。

 

2009/09/20 @Meadowlands

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
ペイトリオッツ (1-1-0) 3 6 0 0   9
ジェッツ (2-0-0) 0 3 10 3   16
 
Game Stats

[引用:NFL JAPAN]

現地20日、ニューヨーク・ジェッツが本拠地でニューイングランド・ペイトリオッツと対戦。クォーターバック(QB)トム・ブレイディを擁し、リーグ屈指の破壊力を誇るペイトリオッツ攻撃陣をTDなしに抑えたジェッツが、16対9で同地区ライバルを撃破。ホームでの対ペイトリオッツ戦の連敗をようやく8で止めた。これでジェッツは連勝スタート、ペイトリオッツは1勝1敗となった。

ジェッツのレックス・ライアンHCは、これまでペイトリオッツに挑発的な発言を繰り返してきたが、この勝利で口先だけの人物ではないことを証明した。ジェッツの新人クォーターバック(QB)マーク・サンチェスは、パス22回中16回成功、163ヤード、1TD、ターンオーバーなしの堅実なプレイで勝利に貢献している。

ジェッツは、前半こそ3対9とリードを奪われる。しかし、後半開始のキックオフでランニングバック(RB)レオン・ワシントンが43ヤードのビッグリターンを見せ、自陣44ヤードと好位置で攻撃開始。すると次のプレイでサンチェスからワイドレシーバー(WR)ジェリコ・コッチェリーに45ヤードパス成功。そして1プレイ後にタイトエンド(TE)ダスティン・ケラーへの9ヤードTDパスで逆転する。その後、ジェッツは2FGを加える一方で、ペイトリオッツを後半無得点に抑え、見事な勝利を収めた。

ペイトリオッツは、エースQBのブレイディがジェッツ守備陣の強烈なパスラッシュに苦しめられ、パス47回中23回成功、216ヤード、1INTと低調な成績に終わったのが誤算。新人WRジュリアン・エデルマンがレシーブ8回98ヤードと健闘を見せたが、エースWRランディ・モスはレシーブ4回24ヤードと封じられ、先発WRの1人であるウェス・ウェルカーの欠場も痛かった。