事態は日大革命に発展
もはやメディアであまり取り上げられなくなった日大フェニックスの悪質タックル問題ですが、昼のニュースバラエティ「バイキング」だけは、その経過をずっと取り上げております。
今回は我らの近藤さんが生出演し、日大の現状や今後の対応に関しての質問に回答しました。
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関西大QBの父、奥野氏「日大の第三者委員会に真相究明をする気はない」
まず日大が調査のために設置した第三者委員会の動きですが、ヤフーニュースでもただ事件のあったフィールドを見て回るだけの適当な様子が伺えましたが、被害者である関西学院大学QBの父親である奥野氏が6月10にFBにて、第三者委員会のメンバー2人の弁護士からの聞き取り調査に関して以下の投稿をしたとのことです。
「何を守るための第三者委員会なのだろうか。」
「事実を確認するだけで、真相究明する気は全くない。」
「息子にケガをさせた理由を知りたい。このままでは、日大のアメフト部の再起は遠のいてしまうのではないかと心配する」
そして、その第三者委員会の弁護士が
「あのタックルは、ケガを軽くするためのタックルだったのでは?」
という、意味不明な説明に奥野氏は不愉快になったとのことです。
近藤さんもこの発言には
「当該選手(宮川選手)が全力で行ききれなかったという意味かもしれませんが、基本的に意味が分かりません。」
と、まぁ当然のコメント。
そして、中立であるはずの第三者委員会が明らかに日大よりである関して、奥野氏は第三者委員会の弁護士に、
「中立を担保するために、あなたは日大との利害関係はあるのか無いのか?」
の質問に対して
「はい」
と答えるも、次に奥野氏が
「今回の調査で日大からお金をもらっているのか?」
の質問に対して
「はい」
と答えたとのこと。
これは明らかに利害関係が無いとは言えないでしょう。
奥野氏は契約書の開示を求めましたが、弁護士は「できない」と開示を拒否。本当に第三者委員会が中立の立場なら、開示して困ることはないでしょう。
(※ゲストの弁護士の見解は、契約書は弁護士事務所の都合で開示は断るだろうという意見。しかし、タックルに関するコメントは弁護士として不用意すぎるとコメント。)
まぁ確実に、第三者委員会は日大に忖度している日大の手先でしょう。
日大アメフト部、復活への課題
日大アメフト部の秋のリーグ戦に出場する場合、7月下旬までに日大アメフト部に活動許可がでる必要があります。
本来、2019年3月末まで日大アメフト部は活動停止ですが、抜本的改善を連盟が承認すれば、活動停止は解けます。
しかし、近藤さんは「新監督不在の中ではほぼ不可能」という見解です。
そして、新監督選びに関しても内田監督の全く息のかかっていない監督が必要ですが、新監督の決定権は保健体育審議会の会長である、おかしな会見をした
大塚 吉兵衛 学長
です。
しかし、大塚学長は残ったアメフト関係者、OB会、父母会、選手など各所と調整しなければならず、新監督選びは難航している状況です。
新監督は海外から獲得する方向性もありますが、そのような力を持っているのは内田監督だったわけで、現状の日大アメフト部を動かすメンバーでは難しいでしょう。
しかしながら、日大の内部規定で
“運動部の監督は、日大職員から”
というルールがあるようで、これも新監督選びの障壁となっております。
しかし、日大の広報は「外部から監督を呼ぶのに問題はない」と矛盾した回答をしているとのこと。これは広報が内部規定を理解していなかったのか?
内田は生きている。
そもそも内田監督体制は内田監督の意にそぐわない人材は排除され、外部から内田監督が人材を日大の職員にあっせんしてコーチになった連中で、コーチ陣はまさに内田チルドレンでした。
そして、内田監督(元)ですが、アメフト部監督と常務理事の辞任して、日大と関係が切れたのかと思いきや、なんと運動部を管轄する
保健体育審議会の要職に名前を残したまま
なのです!!
内田監督未だに日大人事部長かつ、日大保健体育審議会 事務局長 であり、6か月の自宅待機中であり、内田体制の復活は時が経てば可能なのです。
このままでは抜本的な改革とはいえないでしょう。しかも、内田監督の処分の本決定は第三者委員会の結論が出る7月下旬。
もはや日大フェニックスは秋のリーグ戦に出場するのは不可能、というか日大自体が事件の風化と隠ぺいを優先して間に合わす気がありません。
近藤さんは、
「早くセカンドチャンスを与えるべきなのに、日大がアクションを起こさない。」
と日大アメフト部の現状を憂いています。
日大、教職員たちが日大革命に挑む
そして6月12日に日大の教職員組合に動きがあり、要求書の賛同署名を日大に提出するとの事です。その要求書との内容は、
- 内田正人前監督の日本大学常務理事や保健体育審議会事務局長をはじめとするすべての職を解任。
- 責任ある立場にある同部の部長・副部長並びにコーチ陣を全員解任。
- 学校法人の定款 根本をなす規則である「寄付行為」を全面的に見直し改定。
- 5人の常務理事全員を解任。
- 最高責任者たる田中理事長と教学の最高責任者である大塚学長の解任。
まさにこれは革命!!
( ゜∀゜)o彡゜
立場の弱い教職員たちがここまでの事を要求するとは、命がけに違いありません。
そのぐらい日大の抜本的な改革には、この件に関わったすべての人間を日大から排除する必要があるという考えなのでしょう。
1週間で500人の署名は集まりましたが、これは過半数には到達していない微妙なところ。やはり権力が怖い人は署名しないでしょう。
近藤さんの話では、息子をアメフトをやる環境として、素晴らしい指導者がいる日大系列の高校に行かせたら、その指導者の先生はある選手を日大に行かせなかった(つまり内田監督の指示に従わなかった)だけで、アメフト部の無い高校に飛ばされたという、人事権に関する恐ろしい話が飛び出しました。
果たして、日大を抜本的に代えようと現体制に逆らう教職員の方々の今後はいかに?
史実は「半沢直樹」よりもドラマチックな展開になっていますが、どうか日大を良くしようとする教職員の方々が納得できる結果になってほしいと思います。