波乱は無く、ベタに第1シードと第2シードがワイルドカード組を圧倒的な力で蹂躙して、とうとう我らがJETSが処刑される番がやってきました。

相手は11連勝中のチャージャーズ。長身196cmのQB”フィリップ・リバース”から放たれたパスは平均身長190cm以上のWRとTEがレシーブするという、まさに全エベレストパス状態。

さすがに守備が堅いといってもDBは180cm以下のおチビが多いJETSには相当不利な状況です。

しかしここまできたからには他のワイルドカード組のようにボロ負けして終わるわけにはイカン。せめて刺し違えるぐらいの気持ちで一矢報いてくれ!
・・・・と、思っていたら今シーズンで一番すんごい試合になりました。

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第1Q:0-0

[JETS]
ランはことごとく止められパスも通らず1stDownも更新できない。
P”スティーヴ・ウェザーフォード”のパントもイマイチで伸びない。病気を引きずっているのか??

[チャージャーズ]
JETSも奮戦するもやはりチャージャーズはパスが一発通ると1stDownを更新される。強い!
しかしFGレンジに入られるも攻撃をとめてチャージャーズのFG。
しかしK”ネイト・ケイディング”が37ydのFGを外す!!オールプロのくせに相変わらずプレーオフに弱いのぉ~。( ´艸`)
ベンガルズ戦みたく天はJETSに味方するのか

第2Q:0-0

[チャージャーズ]
ランはそこそこ止めるもOLが硬く、さらにリバースの高い位置から投げるパスはブリッツが届かない!
パスで順調に進まれて、エンドゾーンでフリーになったWR”ウィルソン”にヒットしTD!
やはりこんな攻撃は止めきれんぞ。 (´д`lll)
0-7

[チャージャーズ]
WR”マルコム・フロイド”のパスキャッチをSS”ジム・レナード”がハードヒットによりボールがこぼれる(ヘルメットも飛ぶ)。すかさずカバーしてターンオーバー!!!
しかしチャレンジでパス失敗の判定に覆る。絶対これはファンブルだろ(=_=#)

[チャージャーズ]
K”ネイト・ケイディング”が57ydのFGは届かず失敗。時計は0:00だがキャッチしたCB”ダレル・リーヴィス”が怒涛のリターン!!ハーフライン付近まで行くが惜しくも止められ前半終了

第3Q:0-7

[JETS]
反撃開始!RB”トーマス・ジョーンズ”のランでゴリゴリ進む!!反則も手伝い敵陣30ydまで進むがチャージャーズD#が厚い。
敵陣28yd付近で4th-1ydギャンブル!!だがやっぱりタイムアウトを取ってFGに切り替え3点返す。
46ydのFGはIt’s Good!さすがフィーリー。(・ω・)/
3-7

[JETS]
RB”ショーン・グリーン”のラン、TE”ダスティン・ケラー”のパスキャッチで1stDownを連続更新。
しかしQB”マーク・サンチェス”のパスをWR”ブレイロン・エドワーズ”が取れず、とうとうCB”クエンティン・ジャマー”にINTを喫する。
4試合ぶりのINT。これは悪い流れだ!! (;´Д`)ノ

[チャージャーズ]
敵陣40ydから攻撃開始。
このピンチにCB”ダレル・リーヴィス”が神業的プレーを起こす。
パスをカットしフィールドに落ちたかと思われたボールがレシーバーの足に当たりボールが跳ねた一瞬をキャッチしインターセプト成立!!ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
誰しもパス失敗だと思ったのに瞬時にインターセプトを判定した審判はスゲー!
スローで見なきゃ絶対ワカラナイってこんなの。

[JETS]
3rd-10ydもQB”マーク・サンチェス”のパスで1stDown更新。さっきのINTから気持ちを切り替えたね。
だがチャージャーズD#は厚い!!ここもパントで終わり。
しかしP”スティーヴ・ウェザーフォード”の好パントでチャージャーズはエンドゾーン手前から攻撃スタート。

[チャージャーズ]
チャージャーズ最悪のフィールドポジションでQB”フィリップ・リバース”が慌てたのかSS”ジム・レナード”の目の前に投げて、値千金のインターセプト!!!!
スペシャルチームとディフェンスの力でレッドゾーンから起死回生の攻撃開始!!

第4Q:3-7

[JETS]
第4Q開始早々にチャージャーズに反則がコール。OLB”ショーン・フィリップス”の非紳士的行為で敵陣7yd。逆転の大チャンス!!!
で、なぜかここで表彰式!??流れを切るチャージャーズのホームぐるみの戦略か?Σ(・ω・ノ)ノ!

RB”ショーン・グリーン”のランで敵陣2yd!!当然ランでTDかと思ったらなんと、ここでパス!!!
だが逃げ回り投げあぐねるサンチェス。しかしTE”ダスティン・ケラー”が一瞬空いた瞬間を逃さずTDパスをヒット!!!この土壇場で逆転!!!!!サンチェスすげ~~~!ヘ(゜∀゜*)ノヘ(゜∀゜*)ノ
10-7

[チャージャーズ]
チャージャーズ今試合初の追いかける展開。ファンの顔もジャージのように青ざめる。リターンでファンブルするもカバーで難を逃れる。惜しい!!
DE”マイク・デビト”がサックで大きく下げる!!そしてどんなパスを通されても、着地で潰してビッグゲインは許さぬ!
そして必殺のセーフティーブリッツ!FS”ケリー・ローズ”が背後からQB”フィリップ・リバーズ”に襲い掛かり手をひっかけてファンブル!チャージャーズがカバーするも反撃の勢いを殺す!!

[JETS]
リードから強みのランで逃げ切るのがJETSの必勝パターン。
3rd-4ydもWR”ジェリコ・コッチェリー”へのパスを通して1stDown更新。時間を潰しまくれ!!!

ここで今まで耐えに耐えた積み重ねがとうとう爆発!!RB”ショーン・グリーン”のランが密集地帯を抜けて、DBもパワーで振り切る。一気に53ydラン、タッチダウ~~ン!!!2ポゼッション差だ!!コンチックショウ!!!
キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
17-7

[チャージャーズ]
この展開に口が開いたままのチャージャーズファン。顔色がますますジャージの色と同化してきた。
キックオフはスプローズが怖いのでゴロキック。残り7分でチャージャーズはタイムアウト3つなので油断はできぬ。
TE”アントニオ・ゲイツ”、WR”ヴィンセント・ジャクソン”へのパスで敵陣30yd。ここは止めてFGチャンス。K”ネイト・ケイディング”はまた外すと戦犯ものだが・・・・・本当にハズすかこの男!!!!!この大試合に3回外したらオールプロ辞退もんだぞ。もう表情が死んでしまって、お通やみたいなケイディング。

[JETS]>残り4分
さぁ時間を潰しまくれ!!ランでタイムアウトを使わせまくれ!
パントで終了するが時間とタイムアウト2個を使わせたので十分。あとはミスするな。

[チャージャーズ]
焦るチャージャーズに追い討ちのフォルススタート。
しかし高さで勝るチャージャーズはWR”ヴィンセント・ジャクソン”への高いロングパスを通す。サイドラインギリギリで怪しいのでここはチャレンジ。チャレンジは失敗するもWR”ヴィンセント・ジャクソン” がフラッグを蹴ってまたも非紳士的行為で15yd罰退の敵陣35yd。熱くなりすぎ冷静を失うと自滅コースに入るのがNFL。

だが執念のパスを通してチャージャーズ敵陣1yd。やはりこのパス攻撃は防げない。ここで押し込んでTD!やばいぞ3点差。
17-14

[JETS]
さて運命のオンサイドキック。コントロールが上手いサイファースが蹴るのね。
しかしこのキックはFS”ケリー・ローズ”のナイスプレーでカバーしてオンサイド失敗。いいポジションから攻撃開始。あと1回1stDownを取れ!!

[JETS]>残り2:00
タイムアウト使わせて3th-6yd。運命のこのランも1yd届かず。4th-1yd
敵陣27yd。
ここでFG蹴るのか?もしくわギャンブルで、サンチェス必殺のスニークもありえる。

ここはギャンブルでトドメを指す!!まさにこの1ydが勝敗を決める!!!
最後の選択はやはりJETS最大の武器。正面のラン!!!抜けた!!最後はやっぱりOLがチャージャーズを押し切った!!1stDown更新してニーダウンで試合終了。

防戦一方の試合を土壇場で覆し11年振りのチャンピオンシップ出場です!!ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
17-14

総評

チャージャーズ、強すぎた相手でした。得意のブリッツも全く届かない。リバースの身長が高すぎるのでブロックしてもその上からパスされる始末。トムリンソンのランは確実に止めてロスさせて、もうパスは通されて仕方ない。ただし着地点で確実に潰すという消去法しか対策がなかったです。耐えに耐えて第4QまでTD1本で済んだのが幸いしました。

攻撃だけでなく守備もエゲつない。ブリッツに結構入っているのにレシーバーはちゃんとカバーしてるんですから。得意のランもほとんど通用せず。序盤は1stDownすら更新させてくれない展開で防戦一方でした。サンチェスが久々にINTされた時はもう負けたと思いましたね。

しかしきっかけは第3Q終了直前で前試合で急な病欠となったP”スティーブン・ウェザーフォード”のパント。
これでQB”フィリップ・リバース”をエンドゾーン際に追い込んで、慌てさせたリバースから見事SS”ジム・レナード”がインターセプト。
そして敵陣2ydで3rdDown、ここでまさかのパス。チャージャーズもしっかりエンドゾーンをカバーしましたが、サンチェスがケラーからカバーが一瞬外れた瞬間に投げ込みTDパスがヒットしました。あのパスが通ったのは本当に薄っすらと細い一筋の光。サンチェスの勝負強さに度肝を抜かれました。本日のスタッツはパス12/23-100yd獲得,1TD,1INT。相変わらずの低成績ですが、要所で決めて勝てばよし!

そして何度やっても通らぬランをしつこく繰り返した積み重ねが最後の最後で実りました。RB”ショーン・グリーン”がとうとう密集を突破してTDランで突き放す。最後に追撃を食らうも1stDownを更新したら勝ちの1ydにJETSの集大成が爆発。全パワーを開放したOLがDLを完全に圧倒して押し込み、まさに劇的な勝利です。

またしてもケラー、サンチェス、グリーンの近年ドラフト3兄弟が得点を挙げて大活躍。
ゴルストンは恥を知れ(`ヘ´#)

でも本当の勝因はベンガルズ戦と同じく相手のキッカーが簡単なFGを外しまくった事です。
K”ネイト・ケイディング”は骨折をしてでもFGを蹴りつづけて、決める名キッカーなのですが、本当にプレーオフに弱い。57ydはハズレて当然として、簡単な2本を外しました。これを決めてればチャージャーズが勝っていたでしょう。いつぞやのプレーオフでもFG外して敗退したっけ。

さてさて、11年振りのチャンピオンシップの相手は今シーズンの大本命で、またも消化試合リターンマッチのコルツです。消化試合以外は実質無敗の最強の敵。
運命とか信じないのですが消化試合で避けた相手に、次はガチで戦わなくてはならないこの展開は本当にドラマのようです。

[※追記]
2004シーズンのプレーオフにてジェッツとの対戦で入れば勝ちのFGを外したのもルーキーイヤーのケイディングでした。⇒参考資料:p11参照

2010/01/17 @Qualcomm Stadium

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
ジェッツ   0 0 3 14   17
チャージャーズ   0 7 0 7   14
 
Game Stats

NFLイメージ:新HCとルーキーQBで奇跡のチャンピオンシップ出場。
サンチェスはマジでネイマスの再来となるのか!?

 

NFLイメージ:プレーオフの常連ながらもまたしても敗れたQB”フィリップ・リバース”
点差には見えない圧倒的なパスオフェンスによく勝てたなと思います。

キッカーのケイディングはもうクビかな?

 

[引用:NFL JAPAN]

現地17日、サンディエゴ・チャージャーズ対ニューヨーク・ジェッツのディビジョナル・プレイオフが行われ、アウェーのジェッツが17対14で競り勝った。ジェッツはレギュラーシーズンでリーグ1位のラン攻撃が計169ヤードを稼ぐと、同じくリーグ1位の平均失点を誇る守備陣が要所でターンオーバー奪取と持ち味を存分に発揮し、11連勝中だったチャージャーズを撃破。インディアナポリス・コルツが待ち構えるAFCカンファレンス・チャンピオンシップへと駒を進めた。

前半、ジェッツは攻撃陣が全く機能せず0対7とリードを奪われてしまう。しかし、第3Qにキッカー(K)ジェイ・フィーリーのFGでようやく初得点を挙げて反撃を開始。続けてこのQ終盤にセイフティ(S)ジム・レナードがINTを奪い敵陣16ヤード地点から攻撃開始の好機を得ると、第4Q早々にクォーターバック(QB)マーク・サンチェスがタイトエンド(TE)ダスティン・ケラーにTDパスを通し逆転に成功する。さらに勢いに乗るジェッツは第4Q残り約7分半、ランニングバック(RB)ション・グリーンが53ヤードTDランのビッグプレイを決めリードを広げる。その後チャージャーズに1TDを返されるが、最後は残り約1分からの第4ダウンギャンブルを成功させて逃げ切った。

ジェッツは新人RBグリーンが、ラン23回128ヤード、1TDと先週のワイルドカード・プレイオフ(ラン135ヤード)に続く大活躍。獲得ヤードでは262対344と下回ったが、チャンスを確実にものにする勝負強さで番狂わせを起こした。

惜敗のチャージャーズは、QBフィリップ・リバースがパス40回中27回成功、298ヤード、1TDも2INTを献上。さらに、今季レギュラーシーズン
でFG35回中32回成功と抜群の安定感だったKネイト・ケディングがFG3本すべて失敗だったのが余りに大きな誤算だった。また、反則10回、計87ヤード罰退を喫するなど完全な自滅だった。