嘘だと言ってよスパラノ

キャンプ目前での悲報です。

現在バイキングスのOLコーチ”トニー・スパラノ”氏が亡くなりました。

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“トニー・スパラノ(Tony Sparano)”、56歳で死去

この度、バイキングスから公式にOLコーチである”トニー・スパラノ”氏の死去が報じられました。

スパラノ氏は先週の現地木曜日に突如、胸の痛みを訴えて病院に行きました。

病院で検査を受けて金曜日には退院しましたが、スパラノの妻は日曜日には既に教会と接触していたらしく、病院の検査の時点で、もはや手遅れの状態であったと推測できます。

死因に関しては「突然死」とだけで、詳細は現在発表されておりません。

 

“トニー・スパラノ”は、2016年よりバイキングのOLコーチを務めておりますが、1999年からアシスタントコーチとしてコーチ業をデビューし、ブラウンズ、レッドスキンズ、ジャガーズ、カウボーイズ、ドルフィンズ、ジェッツ、レイダース、49ers、そしてバイキングスと9チームを渡り歩きました。

 

そして、なんと言っても彼がNFL史に名を残す功績は、2008-2009シーズンに前年1勝だったドルフィンズのHCに就任し、AFC東の地区優勝に導いたことです。

これは過去15年間でペイトリオッツが唯一地区優勝できなかったシーズンとなります。

 

スパラノのドルフィンズが地区優勝できた理由はいくつもあり、まずジェッツが”ブレッド・ファーブ”の電撃移籍により、それまでのフランチャイズQBであったガラスの貴公子”チャド・ペニントン”をカットしたため、ドルフィンズはペニントンと速攻で契約し、彼の優れたリーダーシップがチームを1つにしたこと。

そして、スパラノが当時のNFLでは珍しいカレッジ戦法であったワイルドキャットフォーメーションを多用する事で、ペイトリオッツを大差で破る快挙を成した事。

さらに、Week01でペイトリオッツの“トム・ブレイディ”が負傷によりシーズンエンドしたことでした。
(しかしながら、ペイトリオッツは代役のマット・キャッセルで11勝もするもプレーオフを落す厳しいシーズンだったのでブレイディが健在でも、プレーオフを落していた可能性は高かった。)

 

HCの成績としてはレイダース時代と合わせて32-41と負け越しており、ジェッツにはOCとして1年しかいませんでしたが、やはり常勝軍団ペイトリオッツから地区優勝を奪い、ワイルドキャットブームを生んだ功績は色あせる事は無いでしょう。

 

かつ、その人柄から多くの人に好かれておりました。

元ジェッツかつパッツに一矢報いたお礼もあり、心よりご冥福をお祈りいたします。