コルツのロンリーセンターよりマシ

NFLはがっつりオフなので、久しぶりに「検証アイシールド21」をやります。

これまでマンガに登場する様々なトリックプレーについて書いてきましたが、まだ触れていないものがありました。

それは泥門と王城のライバル決戦のラストに繰り出され、勝負を決めたと言っても過言でない切り札「(殺人蜂)キラー・ホーネット」です。

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トリックプレー、殺人蜂(キラー・ホーネット)とは?

知らない人にまず解説。

アイシールド21第27巻、関東大会の準決勝で主人公「小早川セナ」が所属する「泥門デビルバッツ」と、マンガ開始当初からのライバルである「進清十郎」が所属する「王城ホワイトナイツ」がいよいよ激突します。

 

試合はあんなこんなで、泥門36-40王城で残り1秒。王城のキックオフを泥門はリターンTDせねば敗退決定という場面。

泥門は当然、東京大会の3位決定戦のようにセナのキックオフ・リターンTDに賭けるしかないのですが、普通に考えて王城がまともにキックするワケがなく、DL大田原の低空キックでリターン封じにでます。

アイシールド21

 

激しくバウンドするボールを取ったのはWRのモン太。アイシールド21  モン太

 

当然、セナがリターンするしか勝ち目が無いのに、モン太がリターンしたら勝率0%。ヒル魔は0.2秒で策を考えねばなりません。

工エエェェ(´゜д゜`)ェェエエ工

アイシールド21

 

ヒル魔が策を考えるよりも早くセナが反応し、モン太のそばに来ます。

アイシールド21

 

しかし、既に周りは王城に包囲されており、万事休す!

アイシールド21

 

この状況でヒル魔が考えた策は・・・

アイシールド21

アイシールド21

 

ヒル魔の呼びかけに応じて、一瞬で集まる4人。

 

練習しすぎて、もはやテレパシーレベルで作戦が伝わるのです。

アイシールド21

 

泥門の動きに、おもわず王城の監督が命名(?)したプレーが!

殺人蜂(キラーホーネット!)

アイシールド21

 

この続きは単行本を買って読んでもらう事になりますが、今回のテーマは果たしてこのプレーが実在するのかどうかです。

「殺人蜂(キラー・ホーネット)」は無い!が、プレーはある!!

Googleさんで「killer hornet(キラーホーネット)」で検索するとヒットするのは「スズメバチ」ばかり。

加えて「killer hornet trickplay」「killer hornet football」「killer hornet NFL」など、アメフト関連の言葉と一緒に検索しても、このようなプレーはヒットしません。

そのとおり、「殺人蜂(キラー・ホーネット)」は、このマンガで名付けられたプレー名であり、実際にアメリカにはありません。

 

しかし、プレー自体は存在します。それが以下の動画。

この動画ではキックオフ・リターンTDを見事に決めており、1回固まってから散る動きはまさに「キラー・ホーネット」なのですが、動画のタイトルは「Hidden Ball Kick Return TD」つまり「隠し玉キックリターンTD」なのです。

ためしに「Hidden Ball Trick」で検索すると、ヒットするのは野球で牽制球を返すふりをして実はボールを持っている、まさに「隠し玉」です。

 

つまり「殺人蜂(キラー・ホーネット)」の実際のプレーの名称は「隠し玉」であり、リターン以外にもウィッシュボーン体型からスナップを受けたQBとRB2名が固まってから散るバリエーションが存在します。

そして、このプレーをやるのは高校生までです。大学やプロでは固まるだけ時間の無駄で、非効率かつ通用しないのでしょう。

 

しかしながら、NFLではボールでなく選手を隠すトリックプレーが存在します。

このプレーは、2012年のイーグルスvsセインツにて、当時イーグルスのWR”ライリー・クーパー”が、エンドゾーンに寝っ転がり、身を隠します。

そして、逆サイドでレシーブしたCB”ブランドン・ボイキン”がリターンすると見せかけて、クーパーへパス!

クーパーはそのままリターンTDを決めるという、「隠し玉」ならぬ「隠しリターナー」が炸裂したトリックプレーでした。素晴らしい!

 

・・・・え?なんでNFCのヨソのチームのレアなプレーを覚えてるかですって?

それはジェッツがこのプレーをパクって、失敗したからだ!!!

イーグルスと同じ緑色だから、エンドゾーンで隠れれると思ったんでしょうかねぇ。。

バレバレでしっかりカバーされて、投げる前に潰されました。

かっこ悪いったらありゃしない。

乙.