オフェンス全員ヒルでいいんじゃね?

ワイルドカードプレーオフ第3試合はNFCのバイキングvsセインツの好カード。

2年前のプレーオフでバイキングスが絶望的な状況からタイムアップギリギリにTDを決める大逆転勝ちを収めただけに、因縁深い対戦でもあります。

セインツ バイキングス saints vikings
奇跡のラストパス ディビィジョナルプレーオフの最終戦は、2度目のSB制覇目指すQB"ドリュー・ブリーズ"率いるセインツ と、万年バックアップかと思われたら大活躍のQB"ケース・キ

 

セインツは2年前のリベンジなるか?それともバイキングスがまた勝利するのか?

これまたオーバータイムにもつれる激戦となりました。

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

OT

TOTAL

ヴァイキングス

3

10

7

0

6

26

セインツ

3

7

0

10

0

20

総評

試合開始早々にバイキングスのエースWR”アダム・シーレン”のファンロストから始まるも、FGに抑えて3失点で済んだ事がまずバイキングスの勝因でしょう。

 

セインツのQB”ドリュー・ブリーズ”は攻め手を欠くぐらい、バイキングスD#に苦戦しました。

苦戦した理由はバイキングスDE”ダニエル・ハンター”とDE”エバーソン・グリフィン”のプレッシャーに対応できなかった事と、エースWR”マイケル・トーマス”をCB”ゼイビア・ローゼス”に抑えられていた事でしょう。

ブリーズはパフォーマンスが上がらないどころか、第4Qにらしくない致命的なファンブルロストを犯します。

加えて、ブリーズを支えるべきRB”アルビン・カマラ”は、まだ負傷から完全復活しておらずランはわずか21ydと不発。

 

前半でO#に行き詰ったセインツは、話題沸騰のマルチプレーヤー”テイサム・ヒル”を投入し、50ydのロングパスを成功させTDドライブを演出しますが、これはO#停滞の打開策にならず。

ブリーズは次のドライブでWR”テッド・ギンJr”にムリ投げにも見れるロングパスを投げ、INTを献上します。

 

逆にバイキングスは、RB”ダルビン・クック”が要所で活躍し、ラン28回94yd獲得、2TDを記録しました。

 

セインツはバイキングスにリードされるも、執念でラスト7秒に同点FGを決めてオーバータイムに突入。

オーバータイムで先行をとったバイキングスは、意外にもQB”カーク・カズンズ”のパスで攻め、WR”アダム・シーレン”へ43ydのロングパスへ成功。

そしてトドメはカズンズからTE”カイル・ルドルフ”へのTDパスを成功させ、オーバータイムでセインツに攻撃権を渡さずにバイキングスが勝利しました。

 

この試合で一番目立ったのが、カズンズでもブリーズでもなく”テイサム・ヒル”!

その雄姿をご覧ください。

1)QB(超ロングパス)

 

2)RB(ビーストモード)

 

3)FB

 

4)WR

 

1試合の中でこれだけバラバラの役割で得点に絡む活躍をする選手が今までいたでしょうか。しかも一発勝負のプレーオフですよ。

勝敗に関わらず、この試合のMVPは間違いなく”テイサム・ヒル”でしょう。

しかし、器用すぎる彼は一体、この先どうなってしまうのか心配です。

 

 

勝利したバイキングスQB”カーク・カズンズ”のスタッツは、パス19/30回242yd獲得、1TD。RB”ダルビン・クック”に支えられつつ、要所でビッグプレーを決めて勝利に貢献しました。

カズンズ、俺は信じていたぞ!

 

一方、またもバイキングスに敗れたブリーズのスタッツは、26/33回208yd獲得、1TD、1INT。

セインツは毎度ながら、レギュラーシーズンでは半端ない強さを見せますが、プレーオフでは勝てません。

「レギュラーシーズンとプレーオフは別のスポーツ」と誰かが言っていましたが、まさにそのとおり。その難しさはブリーズが一番痛感しているでしょう。

来シーズンこそ2度目のSB制覇に向けて頑張って欲しいです。