スーパーボウル覇者の饗宴

前回のAFC編に続いて、NFCのプレーオフ出場チームの適当紹介です。

ブレイディ様が降臨したバッカニアーズが久しぶりにプレーオフに登場。

そしてブレイディ、ロジャース、ブリーズ、ウィルソンとスーパーボウルを制覇したNFL史に確実に名を残すQBが4名も集うとんでもない顔合わせとなりました。

さらに1年限りのチーム、「ワシントン・フットボールチーム」が予想外に生き残り、どのような戦いを見せるのか非常に楽しみです。

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第1シード:グリーンベイ・パッカーズ

(1回戦免除)

そろそろロジャースに2個目のリングを

激戦のNFCで第1シードを取ったのは、ご存知QB”アーロン・ロジャース”率いるパッカーズ。

ロジャースとWR”デボンテ・アダムス”のホットラインは健在で、今シーズンもTDを量産し、TDパス数48回はロジャースのキャリアハイであり、リーグ単独1位である。

 

加えてRB”アーロン・ジョーンズ”のランも強力かつ、ロジャースを守るLT”デビット・バフティリア”の存在も無視できない。

さらにディフェンスもシーズン後半に改善され勝利に貢献しており、万全の体制でプレーオフに挑む。

 

2010年シーズンにスーパーボウルを制覇して以降、スーパーボウルにも到達できていないロジャース。絶好調の今シーズンこそ2度目のスーパーボウルリング獲得のチャンスである。

おまけ

ロジャースはまたもゾーンに入って、オネエに覚醒した模様

第2シード:ニューオリンズ・セインツ

(1回戦はベアーズと対戦)

そろそろブリーズに2個目のリングを

今シーズンはQB”ドリュー・ブリーズ”がろっ骨を負傷して途中離脱するも、人気のマルチプレイヤー”テイサム・ヒル”が本来の仕事であるバックアップQBとしてチームを救い、NFC南をまたも制覇。

過去4シーズン1000ydレシーブをしているエースWR”マイケル・トーマス”が不振かつ足首負傷のためIR入りしプレーオフに戻ってくるか分からない状況だが、WR”エマニュエル・サンダース”がトーマスの抜けた穴をカバーしている。

 

Week17でコロナ陽性反応でコロナリスト入りしたRB”アルビン・カマラ”はプレーオフには復帰する予定なので、大丈夫だ。

加えてディフェンスがリーグ4位という強みがあり、SS”マルコム・ジェンキンス”やDE”キャメロン・ジョーダン”という心強いタレントがそろっている。

 

ロジャースと同じく、2度目のスーパーボウル制覇どころか2度目のスーパーボウル出場すらできないブリーズ。

キャリア終盤なので、そろそろプレーオフでの呪いにかかっているような負け方を払拭して、2度目のスーパーボウル制覇を早く果たしたいところだろう。

第3シード:シアトル・シーホークス

(1回戦はラムズと対戦)

RB陣は無事です

49ersの不振により、NFC西を再び制したシーホークスはやはり強い。

QB”ラッセル・ウィルソン”を中心としたオフェンスは健在。特にWR”D.K・メットカーフ”が1300yd以上をレシーブし大きく貢献する。

もちろん逆サイドには名前からして無視できないWR”タイラー・ロケット”が控えている。

しかしながら、シーズンが進むにつれウィルソンのロングに任せる爆発力のあるオフェンスから、ターンオーバーのリスクを避けたバランスの取れたものに転嫁したのは、成長と見るか退化と見るかは難しいところ。

 

ディフェンスはジェッツからプロボウラーS”ジャマール・アダムス”を獲得し、LB”カルロス・ダンロップ”、OLB”K.J・ライト”、MLB”ボビー・ワグナー”等は健在だが、全盛期と比較して陰りがあるのは否めない。

 

昨シーズンはプレーオフ前にRBが絶滅しRB”マーション・リンチ”を復帰させなければならないという不幸があったが、今シーズンはRB”クリス・カーソン”など無事である。

とにかくプレーオフ因縁の相手であるパッカーズ打倒に燃えまくっているだろう。

第4シード:ワシントン・フットボールチーム

(1回戦はバッカニアーズと対戦)

同好会ではありません

名門が集うNFC東が今シーズンは酷すぎた。

そのスキを狙って7勝9敗で、久々の負け越しプレーオフを決めたのが「ワシントン・フットボールチーム」である。

そもそもは「ワシントン・レッドスキンズ」という歴史あるチーム名だったが、シーズン前に人種差別運動が過熱し、チーム名の改名に踏み切らざる得ない事になった。

しかし、開幕が迫るなか重要なチーム名を簡単に決めることはできず、今シーズンは暫定でこのような(ダサい)チーム名で活動することになったのである。

そんなに簡単に決められない! 開幕まで50日を切ったNFL。ワシントン・レッドスキンズが人種差別問題で歴史あるチーム名の改名を迫られておりますが、とうとう決まりました。 しかし

 

オフェインスが弱くQB問題を抱えており、最終的には復活したQB”アレックス・スミス”(通称アスミス)がけん引することになる。

意外にもディフェンスはリーグ2位という堅牢さがあり、ドラフト全体2位のDE”チェイス・ヤング”はディフェンス新人賞の有力候補だ。

 

しかしながら、プレーオフ出場チームのなかでは最弱なのは否めず、8勝してもプレーオフにいけないカーディナルスファンからしたら、その存在は不満でしかない。

とにかく1シーズンだけのレアなチーム。プレーオフで存分に暴れて爪痕を残してほしい。

第5シード:タンパベイ・バッカニアーズ

(1回戦はワシントンと対戦)

トム・ブレイディはここにいる!!

プレーオフ最大の注目のチームは、もちろんバッカニアーズ。

スーパーボウルを6度制覇した史上最強のQB”トム・ブレイディ”がペイトリオッツからやってきたのだ。

さらにペイトリオッツ時代にホットラインを形成し、引退していたNFLの進撃の巨人TE”ロブ・グロンコウスキー”を復帰させたのだから、もうNFC南は大混乱。

バッカニアーズは突然変異で11勝し、13年ぶりのプレーオフを決めた。

 

バッカニアーズはブレイディとグロンコウスキーの加入以前に、WR”マイク・エバンス”などオフェンスに強力なタレントがそろっており、OLも強い。これがブレイディがバッカニアーズを選んだ理由でもあるだろう。

さらに盤石を期すためRB”レナード・フォーネット”やRB”ルショーン・マッコイ”などを引き入れたが、ここはイマイチで2位のパスオフェンスに比べて、ランオフェンスはリーグ28位となっている。

またディフェンス力もあり、泣く子も黙るDT”ダムコング・スー”がいることも忘れてはならない。

 

プレーオフでの試合数と勝利数が圧倒的に多いブレイディが率いるバッカニアーズの前に、負け越しプレーオフのワシントン・フットボールチームなど吹けば飛ぶような存在に思えるも、何が起こるか分からないのがNFL。

実際にかつて負け越しプレーオフのシーホークスは1回戦で勝利し、大番狂わせを起こしているのだ。

帝王ブレイディとて油断大敵。豚肉焼いたらトンテキ。

第6シード:ロサンゼルス・ラムズ

(1回戦はシーホークスと対戦)

ジェッツに負けた事は気にするな

最終戦でカーディナルスとの決戦に勝利して、プレーオフ出場の切符を手に入れたラムズ。

しかし、最終戦を前にQB”ジャレット・ゴフ”が親指を負傷し、バックアップQB”ジョン・ウォルフォード”での苦しい勝利であった。

 

ゴフに関しては回復の兆しはあるものの、現時点でプレーオフで先発するかは不透明であるが、コロナで欠場していたWR”クーパー・カップ”が復帰するのは心強い。

エースRB”トッド・ガーリー”がファルコンズに移籍するも、ドラ2RB”キャム・エイカーズ”が好調でランオフェンスを支える。

 

なんと言ってもリーグ1位のディフェンス力が強みであり、DE”アーロン・ドナルド”やCB”ジェイレン・ラムジー”などリーグを代表するタレントがそろっている。

・・・にも関わらず、なぜ14連敗中のジェッツに負けたのか、今シーズン最大のミステリーである。

ジェッツ ラムズ
誰も予想できない世界 0勝のまま残り3試合!今日の相手は、NFC西で首位争いをしているラムズです。 もはやラムズにとって、ありがたーいボーナスステージ。ジェッツはカモがネギをし

 

なにわともあれ、1回戦の相手は同地区の怨敵シーホークス。レギュラーシーズンでは1勝1敗であり、決着がどうなるかファンは楽しみである。

第7シード:シカゴ・ベアーズ

(1回戦はセインツと対戦)

異色のQB体制

NFCの第7シードに滑り込んだラッキーさんは、まさかのベアーズ!

6勝1敗の好スタートから地獄の6連敗で急降下。だめかと思ったら、シーズン終盤に勝ち星を集めてフィニッシュし、8勝8敗のギリギリで勝ち残った。

 

QBは不評の2017年ドラフト全体2位の”ミッチェル・トルビスキー”。

不振のあまり途中でイーグルスでスーパーボウルを制した最強バックアップQB”ニック・フォールズ”に交代しつつも、互いに負傷したら先発を譲り合うダブル先発体制でベアーズをけん引してきた。

頼りないオフェンスを支えたのはRB”デビット・モンゴメリー”。1070ydを記録し、要所で活躍している。

 

ディフェンスはDE”カリル・マック”やDT”アキーム・ヒックス”、OLB”ロバート・クイン”、CB”カイル・フラー”らのタレントがおりリーグ11位と上位。

カリク・マックは、移籍当初ほどのインパクトは無いものの、今シーズンはサック9回を記録し威光を保っている。

 

1回戦の相手はセインツ。オフェンスもディフェンスもパスもランも全て上の相手だが、やっぱり何が起こるか分からないのがプレーオフ。

ベアーズファンはニック・フォールズが起こした奇跡の再来に期待しているかもしれない。