ある意味で反則負け

レギュラーシーズンも後半戦に突入。

首位争いに残るためにも負けられない状況で対戦する相手はレイダース。

 

HC”ジョシュ・マクダニエルズ”がカットされ、暫定HCに” アントニオ・ピアース”が就任し、先発QBも”エイダン・オコンネル”へ交代したばかりの急造チームなので勝てると思っていましたが、またも思わぬ障壁がジェッツの前に立ちはだかりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

6

3

0

3

12

レイダーズ

3

3

3

7

16

オフェンス

私の先週のチャージャーズ戦の感想文をHC”ロバート・サラー”が見て「ワカッタヨ!ジェッツキョー!」と言ったかどうか知りませんが、私の思ったとおりQB”ザック・ウィルソン”のボールの保持時間を短くして攻めのパターンを増やしたプレーコールはナイスでした。

 

それでもタッチダウンがとれなかとよ!
イヤァ━━ヽ(゚Д゚)ノ━━ン!!

 

それもこれも先週と同じく反則地獄のおかげ。

 

特にRB”ブリース・ホール”のファーストダウンやタッチダウンに限ってなぜ起こる?

なんか恨みでもあんのか!?
ヽ(`Д´)ノ

 

他にもラフィン・ザ・パサーのせいでFGを決められたり、WR”アレン・ラザード”へのミドルパスが偶発的なチョップブロックで取り消されたり、チーム計8回83ydの罰退は痛すぎました。

どれもリズムが出てきたタイミングで起こるからタチが悪いです。

 

しかしながら、QB”ザック・ウィルソン”がパイロンに飛び込んだシーンは、実に惜しかった。

 

手前3ydでギリギリラインを踏んでいたのでTDにならず、この後のたった3ydを攻めきれずにFGになりました。

 

レッドゾーンでジェッツがTDを全く取れない理由の1つに、ゴリ押しできるランが無い事が大きいでしょう。

 

控えのRB”ダルビン・クック”もRB”マイケル・カーター”もゴリ押すタイプではなく、本来ドラフト5巡で獲得したRB”イスラエル・アバニカンダ”が3rdDwon-Shortで突撃する役割だったのですが、キャンプで負傷し未だに欠場中です。

 

WR”ギャレット・ウィルソン”はリバースプレーからパスを投げるトリックプレーでオーバースローする失敗をしますが、基本的にはエースWRにふさわしい活躍で、9レシーブ93yd獲得。

 

 

QB”ザック・ウィルソン”のスタッツはパス23/39回263yd獲得、0TD、1INT。

ランで4キャリー53ydを獲得。

 

バスト寸前と思われがちなのですが、身体能力は高く目を見張るプレーを見せるので、ファンも100%見限れないです。

 

ジャンピングロングパス

 

マホームズばりのノールックでランニングスロー。

 

最後のヘイルメリーも非常に惜しかった。

 

この1つ前のドライブでインターセプトされたのは非常に痛かったのですが、トレーニングでは身につかない素質がある事は確かです。

 

 

弱いOLもC”ジョー・ティップマン”が戦列に復帰し改善。

レイダースLB”マックス・クロスビー”を有するパスラッシュ相手に被2サックに抑えたのは大健闘でしょう。

 

特にクロスビーが向かって左からラッシュを仕掛けた時にマッチアップしたLT”メカイ・ベクトン”がクロスビー相手にビクともせず、逆によろけさせたシーンに人知を超えたパワーを見ました。

負傷により2シーズンを棒に振ったバストかと思っていたら、今シーズンはOLの要になっています。

 

 

とにもかくにもジェッツがTDを取れない2大要素は

1)肝心なところで反則をやらかす
2)3rdDown-Shortを取る武器が無い

かと思います。

 

WR”ギャレット・ウィルソン”、RB”ブリース・ホール”とリーグトップクラスのコマを有しているので、まだ期待はできます。

特に反則さえ無くせば勝てていた内容だけに、非常に残念です。

ディフェンス

今日も頑張るD#陣。

オフェンスがTDを取れずとも優秀なパスカバーと今シーズンは好調のパスラッシュでQB” エイダン・オコンネル”を追い込みます。

 

特にサック2連発でFGレンジから追い出すシーンは圧巻でした。

 

CB”ソース・ガードナー”のカバーも圧巻。

 

ガードナーは常に向かって右側にセットするので、オコンネルはガードナーのいない左へのパスが自然に多くなります。これぞシャットダウンコーナーの力でしょう。

 

何か反則くさい事をやっているような気がしますが、「バレなきゃ反則ではない」です。

引っ付かれたらWR”デボンタ・アダムス”もイライラを隠し切れません。

 

 

しかしながら、オコンネルはパス精度が良く予想以上に出来るヤツでした。

加えて連携ミスに期待していたのですが、そういうのは全くない、なかなか冷静なQBです。

 

 

特に第4QのTDパスのシーン。

CB“D.J・リード”がTE” マイケル・メイヤー”をカバーしていたものの身長差をついてリードには届かないところに見事なコントロールで決めます。

 

ここまでFGの蹴りあいの接戦だっただけに、このTDが致命的でした。

 

 

序盤は、S”ジョーダン・ホワイトヘッド”のインターセプトもあり、ジェッツが流れを掴んだと思ったのですが、後半のRB”ジョシュ・ジェイコブス”のゴリ押し連射で流れを持っていかれました。

 

ジェッツが2009年シーズンにチャンピオンシップに行った時にRB”トーマス・ジョーンズ”で実践した同じ「グラウンド・パウンド」戦法で、中央のゴリ押し連打でゲインを重ねてリズムを作られるとD#全体が毎回それを止めるために疲弊して、徐々にD#が弱くなるボディーブローのようにエグイ戦法です。

 

単純に見えるのですが、一人のRBがずっとセットと突撃を繰り返すので、かなりのパワーとタフネスを要するRBが必要であり、ジェッツのお家芸でした。

 

そのお家芸を逆に喰らうとは、見ているだけでもしんどいです。

 

1ドライブはTDを取られて、1ドライブはジェイコブスのファンブルロストで助かるのですが、押し切られていたらもっと早く勝負はついていたでしょう。

 

 

毎回D#のおかげで接戦ですが、さすがにオフェンスの援護が無いと体力的にもメンタル的にもキツイでしょうね。

今回は不利なフィールドポジションからのD#が多かったので余計にかわいそうです。

リーグTOPクラスのD#である事は間違いないだけに、オフェンスに得点力が無いことが歯がゆいです。

ロジャース!カムバ~ック!

スペシャルチーム

大雨のジャイアンツ戦で神パントを連発したP”トーマス・モーステッド”が2度もタッチバック。

タッチバックと自陣エンドゾーン手前に止めるのとでは別物ですから、ロードとはいえパントを安定させてほしいです。

 

一方、K”グレッグ・ズーライン”はFG4本を全て、ジェッツの全得点を一人であげる活躍。

中距離のFGが安定しているのはありがたいです。

 

加えて、STが先週のチャージャーズ戦といいビッグリターンを許す傾向があるので、そこは改善せねばなりません。

総評

またも肝心なところで反則してTDが取れないという、フラストレーションが溜まる試合でした。

RB”ブリース・ホール”かQB”ザック・ウィルソン”のTDランのどちらかが決まっていれば勝利していただけに、悔しいです。

 

反則の多さは練習では改善できないものなのでしょうか?不思議で仕方ないです。

 

来週の対戦相手はビルズとの再戦という大一番。

ここで勝利してスィープしておかないと首位は取れません。

オフェンスのプレーコールは改善はされつつあるので、次は反則を減らす改善をお願いします。

おまけ

かつてパッカーズで長年にわたりホットラインを組んでいたロジャースとアダムスが敵として再会。


ハグの長さから二人のただならぬ関係が伝わります。泣ける!