▼総評
ブロンコスはコンスタントにO#を進める事ができるが、パッツは終盤まで停滞。

やはり高度のせいなのかブレイディにオーバースローが目立ちました。
そしてOLにも差が出て、マニングは0被サックどころかヒットすら受けず。印象的なのが、マニングはスナップされたボールを結構長い時間お手玉しても、パスが決まるという強固に守られた状況でO#を展開できました。

あと、試合序盤にパッツはCB”アキーム・タリブ”が負傷退場になったため、WR”デメリアス・トーマス”を誰も止められなくなったのも敗因でしょう。
デメリアス・トーマスのスタッツは7レシーブ134yd獲得1TD。ついでに、もう一人のトーマスTE”ジュリアス・トーマス”は85yd獲得、WR”エリック・デッカー”73yd獲得となってます。
(ウェルカーは38yd獲得)

 

あと、パッツの敗因として最も大きいのがランO#が全くでなかった事。前試合で4TDを決めて注目されたRB”ルギャレット・ブラント”はたった6ydで、これはスクランブルTDを決めたブレイディ以下です。

トップのRB”ショーン・ベリーン”ですら34yd獲得という状況で、ランを軸にしてきたO#が全く機能しなくなれば、そりゃ第4Qまで3点という状況にもなります。

焦りからなのかパッツは、第3Qで敵陣29ydで3ydも残してギャンブルをしかけますが、これはブレイディがサックされてターンオーバーとなります。
点差が開いたとはいえ、3ydもあるならば素直にFGを蹴るべきだったでしょう。これは明らかに選択を誤ったと思います。

 

今シーズンは逆転勝利を何度も演出してきたブレイディは、最後に猛攻をしかけ2TD上げるも、2ポイントコンバージョンのランも止められ、オンサイドキックも決まらず撃沈。

スコア以上に両者の戦力差が大きいこの試合。
パッツファンは「ああ、ヘルナンデスがオイタをしなければ・・」「グロンコウスキーがいたら・・」「ウィルホークとメイヨがいてくれたら・・・」と何度も思ったに違いありません。そしてタリブまで負傷退場ですからやってられないでしょう。
(タリブって去年もチャンピオンシップで負傷したっけな。)

 

あと、この試合の特徴として両者0INT、ファンブルロスト無しでした。ここで両チームの完成度が伺えます。
試合時間も短く、頂上決戦だからこそ両者にミスが無いのですが、期待してた割りに何かアッサリしすぎて、印象に残りにくい内容でした。
(ちなみに、この後の試合はお釣りが来るぐらいメチャクチャになりました。)

 

パッツは2009年シーズンからずっとプレーオフに連続出場しているにも関わらず、2年連続でチャンピンシップ敗退。またもスーパーボウル制覇を逃しました。

ブロンコスの方は実に15年ぶりにスーパーボウルに出場。ウェルカーは落球するなよ。(´・ω・`)

 

加えて、注目されたマニングが「オマハ!」というたびに、宣伝効果でオマハの企業から500ドルが寄付されるイベントですが、マニングは31回コール。
いつのまにか協賛企業が増えて1回800ドルにUPし、24,800ドル(約250万円)が寄付される事になったとの事です。

ちなみに「オマハ」の意味は未だに謎です。

 

Patriots Broncos Football

:マニングのスタッツはパス32/43回400yd獲得、2TD、0INT。

鬼のような成績でパッツを撃破。ちなみにランは-1yd。真のポケットパサーですな。

 

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:一方、ブレイディはパス24/38回277yd獲得、1TD、0INT。
ランでも1TD。

主力が次々とシーズンアウトしていく中で、よくここまでこれました。
引退はまだしないと思いますが、残された時間はわずかです。