Strike Back(逆襲)

昨シーズンに続き、またもディヴィジョナルプレーオフのトリは我らがJETS戦です。
そして昨シーズンに続き、世間では公開処刑的な空気が流れております。
だが、昨シーズンは11連勝中のチャージャーズ相手にまさかの大勝利を収めました。

今回の相手はWeek13で42点差で大敗した、優勝候補筆頭のパッツ。そして究極のQBに成長したブレイディが相手、かつ会場はジレット・スタジアムとデータ的にどう見ても負け同然。
しかし!勝負はやってみないと分からない!大敗した悔しさとコルツ戦の勝利がJETSを大きくしたハズ。
JETSファンにまたも奇跡を見せてくれ!!!

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→[ダイジェスト動画]
わっ!ウィルホークがDEに!?永遠の宿敵であるマンゴールドとのタイマンを避けやがった。こりゃナリフリ構わずやってくるな。

JETS先制で試合開始!だが敵陣43ydまで進んでパントで終了。さぁ地獄のパッツO#が登場。どう迎え撃つ!?
前回と同じようにサイドライン際に散らしつつ1stDownを更新し徐々に前進。巨人TE”ロブ・グロンコウスキー”の圧力は止めても巨体と重量に押されヤードを稼がれる。そして中が薄くなるとランでツッコむ必勝パターンであっと間に敵陣28ydに進まれる。

 

「やはり勝てぬのか」と思った矢先にブレイディが思わぬパスミスを犯しILB”デイヴィッド・ハリス”がINT!!そのまま敵陣12ydまでリターンを見せて一気にチャンスが訪れる!
当然ブレイディのINTなしパス連続記録は340で終了。( ̄▽ ̄)=3

だが先制のチャンスはK”ニック・フォーク”の30ydFGとなるが、これをハズしやがった!INTで得たチャンスがパーとなった。(TωT)

次のパッツのドライブも前回と同じようにパスを散らしつつ、ランを織り交ぜ2rdDownでバンバン1stDownを更新され、結局INT前と同じ状況になってしまう。だが、DE”ショーン・エリス”のナイスサックが決まり、FGで抑える。よくやった。( ̄∀ ̄)
0-3

 

だが、JETSのO#は敵陣には入るもQB”マーク・サンチェス”はまたもオーバースロー気味でパスが通らずパントを蹴る展開。
「またブレイディに押されまくられたら、次ぎはヤラレルな」と思ったが、この辺りから異変が発生。と、いうか序盤から押されつつも何かオカシかった。いつもなら中央奥に走りこむレシーバーにズバッと通すシーンがありようものだが、奥を狙わず消極的。(もう一度試合を見ると、クランプラーに思いっきり通してましたな。)

そして、とうとうブレイディはサイドにも投げなくなりボール保持時間がハンパじゃない。
その隙にCB”ドリュー・コウルマン”が値千金のサック!!とうとう1stDown更新させずO#を止める!

D#のビッグプレイにやっとサンチェスのエンジンがかかる。敵陣45ydからWR”ブレイロン・エドワーズ”へ37ydロングパスを通して敵陣8yd。最後はサイドに走るRB”ラデイニアン・トムリンソン”へパスを通してTD!!

キタ━━━(゜∀゜)━━━!!! 逆転!

7-3

 

そしてブレイディの異変は続く上に、レシーバーとの呼吸も合わなくなってくる。
そう、JETSのD#陣がレシーバーを完全にカバーして投げれないのだ。ブレイディを丸裸にするまで研究し、とうとうハメた!!!

これがJETSの逆襲だ!!ヘ(゜∀゜*)ノ

 

さぁ一気に突き放す!と思ったらRB”ラデイニアン・トムリンソン”が慣れぬワイルドキャットにボールをファンブル!自分でカバーして事なきを得るが、危うくモメンタムを手放す事態になるとこだったわ。

前半終了まで1:14。またもパッツを封じ込め4th-4ydパントに追い込む。ここでまたも異変が発生する。このパントをなんとFS”パット・チャン”へのダイレクトスナップ!ここでフェイクとはヤラレタ!!と・・・思ったらボールこぼして失敗して自滅のターンオーバー
前半の4点差ですることか???ベリチックまで何かオカシイぞ??

このチャンスを逃すな!ト~ムリ~~ンソ~~ン!のランが突きぬけ敵陣21yd!!
そして前半残り40秒!WR”ブレイロン・エドワーズ”へ15dyTDパスが決まる!相手のミスに乗じた大きな追加点だ!
14-3 ヽ(*・ ω・)人(・ω・*)ノ

 

後半は一進一退の攻防でパントを蹴りあう展開が続く。だが、ブレイディはこのまま終わる男でない。自陣20ydからTE”ロブ・グロンコウスキー”へパスを通して一気に敵陣に入る。前半沈黙していたWR”ディオン・ブランチ”に連続してパスを通しレッドゾーン進入。
最後はTE”アルジー・クランプラー”にTDパスを通す!!おまけに2ポイントもキッチリ決めて3点差に詰め寄る。これはヤバイ(;´Д`)ノ
14-11

 

第4Qに突入し反撃のターン!サンチェスはWR”ジェリコ・コッチェリー”へパスを通し、一気にロングゲイン!!敵陣7ydからWR”サントニオ・ホームズ”へエンドゾーン奥へ山なりのパス!!
こっコレは!テキサンズに奇跡の逆転勝利した時の必殺のパスだ!!WR”サントニオ・ホームズ”はギリギリ開脚キャッチでタッチダウ~~ン!!

このドライブにサンチェスの真骨頂を見た!!!ヘ(゜∀゜*)ノ

21-11

 

パッツは冷静に時間をかけてじわりじわりと攻めあがる。残り5分20秒。敵陣34ydで4-13ydからギャンブルをしかける!
だがこのギャンブルでWR”ディオン・ブランチ”が取れるパスを何と痛恨の落球!危なかった。

時間を潰したいJETSのラン3連発は読まれて直ぐにパントとなるがWR”ジュリアン・エデルマン”にビッグリターンを許し、敵陣43ydからパッツに攻撃がわたる。このチャンスに敵陣18ydまで進むもRB”ダニー・ウッドヘッド”との疎通が合わずパス失敗。FGでとりあえず7点差に詰めてオンサイドに託す。
21-14

 

オンサイドを真ん中に転がすがCB”アントニオ・クロマティ”が捕球しリターンし敵陣20yd!!おっしゃトドメだ!!
もはやランしかしないとパッツも分かってるのに、ここでRB”ショーン・グリーン”のランが右に抜けてTD!!!これは勝ったか!
というか、そこは1yd手前ぐらいで止まってダウンすべきじゃないか??(屮゜Д゜)屮
28-14

 

残り1:41も残してパッツ反撃。点差で舞い上がった上に引き気味になったD#から速攻でTDを奪う。おい!まだ終わっちゃねえんだぞ!!(=◇=;)
28-21

 

パッツは最後のオンサイドに全てを賭ける!!だがこれはFS”エリク・スミス”がカバーして試合終了!!!!
なんと、なんと、最強ペイトリオッツに勝ってしまった!!ヽ(*・ ω・)人(・ω・*)ノ
28-21

総評

勝ち目なしと言われていたペイトリオッツに見事に勝ってしまいました。
勝因1はやはりD#!前回はブレイディにいいようにヤラれ大量失点でしたが、今回は序盤こそ浮き足立って押されるものの、3シリーズ目にはブレイディ包囲網が完成。メインターゲットをカバーしきって、あらゆるラッシュをかける。ボールの保持時間が異様に長いブレイディに前回は歯がたたなかったパスプロの間をかいくぐってサックが出るわ出るわ。

そしてパスカバーといえばリーヴィス。レシーバーのダブルムーブ(瞬時に2回フェイント)にもピッタリ張り付いてパスを叩き落すシーンで「すげ~~」というツィートが飛び交いました。

 

勝因2はパッツが自滅。あのターンオーバーを許さぬパッツが最初のINTから始まりファンブルもあり、極めつけは不用なギャンブルに失敗し、それをTDに結び付けられる大失態。
このギャンブルに関してベリチックは「あれはミスだった」と自分が指示したように言ってますが、パンターの”ゾルタン・メスコ”はダイレクトスナップを受けた「”パット・チャン”が決めた事だ」と、コメント。この致命的な失態の真実はいかに?

 

勝因3はJETSにターンオーバーが無かった。ボールセキュリティーの高さに定評があるパッツからターンオーバーを奪いつつ逆にJETSにターンオーバーが無かった事が、モメンタムが最後まで離れなかった理由でしょう。
サンチェスはオーバースローでコントロールが悪いものの、カバーが離れた狙うべきレシーバーはしっかり見えています。前回コルツ戦のINTも数cm下ならケラーへのTDパスでしたし、これでもうちょっと調子が上がればもっと楽に勝てるようになるでしょう。

あと、やはりパッツは大舞台に慣れてない若手が多すぎた事や、前回の大勝を経験してるだけに、互角の勝負になった時に変なプレッシャーがかかったのかと、いろいろ考えさせられます。JETSのD#が健闘したにしても、本当にいつものパッツではありませんでした。

 

さてさて、以前に書いたとおりコルツ、パッツと撃破した次はスティーラーズという無茶苦茶なスケジュールとなりました。果たしてこの2連勝は自信となって良い影響を与えてくれるのか?それともそれを通り越して、一度勝利しているスティーラーズに対する油断になるのか?
とにかく1年前に敗退したステージに再チャレンジする事になりました。今度こそ行けるか!夢の舞台スーパーボウル!!!

そして、オードリー春日さん。今週の一番はお前だ~~~~~!!w

:写真だけ見ると、アホな大人に見えますが、コッチェリー、エドワーズ、ホームズの3人は要所でやってくれた勇者です。
特にエドワーズは1年前まで落球男と呼ばれていたのがウソのよう。ホームズも少ないレシーブながらも、テキサンズ戦と同じくD#の裏に瞬時に回りこみ、TDを奪うギリギリキャッチは見事でした。



:2年目にしてマニング、ブレイディという殿堂入り確実の大先輩に連勝するという、恐れおおい偉業をやってしまったサンチェス。
最後まで表情を変えなかったブレイディの心中はいかに?
ちなみにサンチェスのスタッツはパス16/25回194yd獲得3TD、0INT。ダメなドライブはダメで、チャンスの1ドライブに集中し、まとめて通してTDにつなげるエコドライブが復活です。

トムリンソンとグリーンもよくやってくれましたが、グリーンは時間潰すべき所でエンドゾーンにそのまま入っちゃいましたな。ジャガースのジョーンズドリューは同じシュチュエーションで、ワザと倒れてましたよ。まだまだ勉強する事が多そうです。



2011/01/16 @Gillette Stadium

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
ジェッツ 0 14 0 14   28
ペイトリオッツ 3 0 8 10   21
Game Stats

[引用:NFL JAPAN]

現地16日、ニューイングランド・ペイトリオッツ対ニューヨーク・ジェッツのディビジョナル・プレイオフが行われ、敵地のジェッツが28対21で勝利。 AFC第1シードでスーパーボウル制覇の大本命と言われたペイトリオッツを下す番狂わせを達成した。これでジェッツは、2年連続の進出となったカンファレ ンス・チャンピオンシップでピッツバーグ・スティーラーズと対戦する。

ジェッツは第1Qに先制FGを決められるが、第2Q序盤にクォーターバック(QB)マーク・サンチェスからランニングバック(RB)ラダニアン・トムリ ンソンへのTDパスで逆転。さらに第2Q残り約30秒にワイドレシーバー(WR)ブレイロン・エドワーズがTD捕球を挙げ、前半を14対3で折り返す。

後半の第3Q終了直前、ジェッツはTDを許し、3点差にまで詰め寄られる。しかし、第4Q最初のプレイでWRジェリコ・コッチェリーの58ヤードレシー ブにより敵陣深くにまで侵入すると、サンチェスがWRサントニオ・ホームズにTDパスを通し突き放す。その後もジェッツは、自陣34ヤード地点からのペイ トリオッツの第4ダウンを止めるなど粘りの守備を披露。残り2分からFGを許すが、直後に相手のオンサイドキックを捕球したコーナーバック(CB)アント ニオ・クロマティが23ヤードの好リターン。これで敵陣20ヤード地点から攻撃開始となったジェッツは、RBション・グリーンが値千金のTDランを挙げ 28対14と突き放す。そしてペイトリオッツの反撃を1TDに抑え、1勝1敗で迎えた今季3度目となる同地区ライバル対戦を制した。

レギュラーシーズン第13週で3対45と大敗を喫した雪辱を果たしたジェッツは、サンチェスがパス194ヤード、3TD、INTなしと見事なプレイ。ま た、守備陣は計372ヤード喪失も、5サックを浴びせるなど相手QBトム・ブレイディに強烈なプレッシャーをかけ続けて要所をしっかり抑え、勝利の立役者 となった。

ペイトリオッツのブレイディは、パス299ヤード、2TDをマークするも、第1Qにレギュラーシーズン第6週以来となるINTを献上するなど、試合終盤 になるまで思うようにパスを通せず。過去8試合連続で30得点以上を挙げ、リーグ1位の平均32.4得点を挙げていたオフェンス陣が、不発に終わったのが 敗因となった。