飛車角抜きでも、香車でゴリ押し

最悪の3連敗で迎える次の相手は、近年の強豪タイタンズ。

しかし、タイタンズはWR”フリオ・ジョーンズ”、WR”A.J・ブラウン”の2枚看板が欠場。まさにO#は飛車角抜きの状態であり、倒すには絶好の機会となりました。

果たしてO#がかみ合わないジェッツはこの試合で変われるのか?

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

OT

TOTAL

タイタンズ

3

6

0

15

0

24

ジェッツ

0

7

3

14

3

27

オフェンス

序盤は相変わらずかみ合わないO#。

QB”ザック・ウィルソン”のパスがターンボール気味だし、WR” コーリー・デービス”へのクロスパターンを狙ったパスは、デービスが足を滑らしてルートに入れなかったため、インターセプトされる始末。

こんな決め打ちで投げるパスはアカン。

「こりゃ、今日も完封負けかな」

と思い出した第2Q、WR”コーリー・デービス”のロングゲインや、シーズン初出場のWR”ジャミソン・クラウダー”へのパス、WR” ブラクストン・ベリオス”のエンドアラウドでだんだんO#がノッてきて、刻みながら進んだドライブの最後はRB”マイケル・カーター”のランでまさかのTD!

HC“ロバート・サラー”も積み重ねてやっとの思いで獲ったTDにこぶしを握って興奮気味。

 

しかし、まだこの時のオフェンスでは勝てる見込みはありませんでした。

状況が徐々に変わってきたのが、第3Q終盤。逃げながら投げたパスをWR”キーラン・コール”がレシーブしFGに結び付けたところから、QB”ザック・ウィルソン”がロングパスを選択肢に入れるようになります。

 

そして第4Q、ロングパスからインターフェアの反則をもらって敵陣34ydにワープ。

そして、スナップでボールを1回落としながらも、サイドライン際のWR” ジャミソン・クラウダー”へのロングパスを通してレッドゾーンに入り!

これをTDに結び付けます。

むしろボールを落としてD#の注意がレシーバーから外れた事が功をそうしたと見えますが、ルート上には信頼しているクラウダーがおり、トラブった時にも練習通りの連携が出来たこの時に、初めてO#がかみ合った気がしました。

 

同点となった、この直後のドライブ。

自陣からまたもロングパスがさく裂し、WR”コーリー・デービス”へ1発TD!!

土壇場の状況にて、右へロールアウトしサイドライン際から放つ超ロングは、かつて数々の逆転勝利を演出した”マーク・サンチェス”のプレーを彷彿とさせました。

 

この後、D#が踏ん張れずオーバータイムに入りますが、ウィルソンは完全にロングパスに味を占めてWR”キーナン・コール”へロングを通しFGを演出。

これが決勝点となり、タイタンズは返しのO#でFGに失敗してジェッツが勝利しました。

 

勝因は何といってもQB”ザック・ウィルソン”。スタッツは、パス21/34回297yd獲得、2TD、1INT、レーティング97.3。

プレビューの予想どおりWR”ジャミソン・クラウダー”の出場がウィルソンを変えた原因だと思います。

プレシーズンで息が合っていたベテランレシーバーが開幕から3試合も居ない状況というのはさすがにきつかったでしょう。

今日のプレーこそ「ホットライン」と呼ぶのに値します。

 

WR陣のスタッツは、今試合でシーズン初登場のWR” ジャミソン・クラウダー”が7レシーブ61ydと要所でウィルソンを救いました。

WR”コーリー・デービス”が4レシーブ111yd獲得、1TD。すっかり忘れていましたが、デービスは古巣との対戦でした。古巣相手に100yd越え、おめ。

そして、WR”キーラン・コール”が3レシーブ92yd獲得と活躍しております。

 

3週間でトータル被15サックのOLは今回は被1サックと踏ん張りました。

結構ウィルソンが逃げまわるシーンがあったので100%褒めれませんが、これまでよりだいぶマシです。

 

しかし、ランはRB”テビン・コールマン”が復帰しても抜けるシーンが無く、頼りになりません。予想通りといえば予想どおり。

 

タイタンズD#に関しては、ロングパスをガンガン許したDB陣がザルだったのか、それともこれまで対戦したチームのD#が強すぎたのか評価が難しいところです。

次の試合でもこのぐらいロングパスを通せれば、ジェッツのパスO#は本物でしょう。

ディフェンス

評価が難しいのがD#陣。

タイタンズQB”ライアン・タネヒル”に厄災が降りかかるように、ジェッツらしからぬパスラッシュで計7サックの大爆発。

4thDown-4ydのギャンブルに仕掛けたタネヒルをサンドイッチするCBブリッツが凄かったです。まさに捨て身で封じる、攻めのD#。

後で知ったのですが、タイタンズのOLは相当痛んでいたようで、試合中にセンターも負傷。その後のスナップミスでタネヒルが後逸したおかげで、FGレンジから追い出してパントで終わったラッキーもありました。

 

LB”C.J・モズリー”が 10タックル3アシスト1サックと大奮闘。

しかし、一番目立ったのがLB”クインシー・ウィリアムズ”。無名ながら10タックル2アシスト1サックとモズリーに引けを取らない活躍でした。

実は彼、ドラ1DE”クイネン・ウィリアムズ”の兄貴です。

2019年にドラフト3巡でジャガーズに獲得されましたが、今シーズン開幕前にカットされた後にジェッツと契約し、兄弟D#が生まれました。

先週のブロンコス戦から頭角を現して、この試合では巨漢を生かしてRB”デリック・ヘンリー”対策に貢献。

ただパワーがあるだけでなく反応が早く、スイングパスの先で即座にスピアーをかましてロスタックルも記録しています。

もしかしたら、凄い拾い物をしたかもしれません。

 

試合後は勝利に貢献した兄弟に、亡くなった母の代わりに彼らを育ててきた叔母が抱擁。感動の一幕です。

 

しかしながら、RB”デリック・ヘンリー”にラン33回157ydと、トータルで見ると結構走られてます。そりゃ33回もあんな北海道の馬みたいな巨漢が突撃してきたら、どこかで行かれますよ。

特にヘンリーのランとレシーブでひたすら押してくる「ヘンリー祭り」のドライブは止めようがありませんでしたが、

 

DB陣はCB”ブライアン・ホール”等のパスカバーも素晴らしかったのですが、ただタイタンズはWR”フリオ・ジョーンズ”とWR”A.J・ブラウン”の2大レシーバーが欠場していた事が大きかったと思います。どちらか一人でも出場していたら、負けていたかもしれません。

 

さらに言えばタイタンズの反則の多さにもかなり助けられました。

タイタンズの反則はトータルで8回98ヤードと100y近く損失しており、特にO#の要所でやらかしています。あまりの反則の多さにタイタンズHC” マイク・ブラベル”のがっかりした顔が印象的でした。

 

ジェッツD#にダメ出しするとすれば「なぜオーバータイムに入ったの?」と言いたいですね。

勝利目前の状況で緊張に浮足立ったのかもしれませんが、エースWR不在のチーム相手にD#が踏ん張れないのはかなり痛いでしょう。

タイムアップ寸前に同点にされてオーバータイムに入った時点で負けを覚悟しましたので、私の寿命が縮みました。
(´д`lll)

スペシャルチーム

まさに明暗を分けたのがFG。

タイタンズのキッカー”ランディ・ブロック”がオーバータイム最後の49ydのFGを外したおかげで、ジェッツは勝利できたのです。

 

あとタイタンズ、パンターが負傷により急に契約した選手らしいですが、12ydしか飛ばない凄いクソパントしました。

なのに次のパントを63yd飛ばすというかなり不安定なパフォーマンスで、今後の試合も足を引っ張りそうです。

 

一方、ジェッツのキッカーK”マット・アメンドーラ”は簡単なFGを2本入れたのみ。簡単だろうがエクストラポイントを含め外さない事は大事。

もうジェッツの正キッカーとして認めていいでしょう。

総評

強豪タイタンズ相手に、まさかの今シーズン初勝利!!

当然、HC”ロバート・サラー”とQB”ザック・ウィルソン”のNFL公式戦初勝利でもあります!おめ!!

 

QB“ザック・ウィルソン”は、やはりすごいQBでした。彼の肩とコントロールは本物であり、やっと公式戦で実力を発揮できたと思います。

 

とはいえ、正直なところかなりお膳立てされた勝利です。

特にフリオがいないなんて、どれだけラッキーだったのか。もしも出場していたらジェッツの若手ばかりのDB陣では歯が立たなかったと思います。

それでもオーバータイムでギリギリの勝利ですから、この先も苦戦が続くでしょう。

 

そういう意味では次戦で、HC”ロバート・サラー”とQB”ザック・ウィルソン”および、今シーズンジェッツの真価が問われます。

さてさて、次回はどうなることやら・・・

次回予告

な~~んとぉ、ジェッツの次の試合はロンドンゲ~~ム!!

我らがジェッツがぁぁ、日本のお茶の間にやってくるぅぅ!!

日本時間、日曜日の夜10:30キックオフ!
(日テレG+、DAZNで放送!)

 

相手は鳴かず飛ばずのファルコンズ!狩りじゃ狩りじゃ、ハヤブサ狩りじゃ~!!

次回、ジェッツvsファルコンズ、お楽しみに~~!