神の見えざる手?

ディビジョナル・プレーオフ3戦目は、現役ながら伝説のQB”トム・ブレイディ”率いる王者バッカニアーズが登場。対するは、ワイルドカードで実力を見せた、”マシュー・スタフォード”率いる新生ラムズです。

ラムズは王者を倒すのに十分な戦力を持っており、好ゲームが期待されましたが、またしてもブレイディの得体のしれない恐ろしさを体感する試合となりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ラムズ

10

10

7

3

30

バッカニアーズ

3

0

10

14

27

総評

バッカニアーズはエースRB”レナード・フォーネット”が復帰、かつ、ディフェスは昨シーズンのスーパーボウルを制覇した先発メンバーが今シーズン初めて全員そろい、戦力をUPDATEしてきました。

 

しかし、ラムズの強さは予想を超えていました

ラムズのディフェンスは、CB”ジェイレン・ラムジー”がバッカニアーズWR”マイク・エバンス”をカバーすることでホットラインを抑え、LB”ボン・ミラー”とDT”アーロン・ドナルド”の強烈なパスラッシュを前にリーグ屈指のOLを持つバッカニアーズのパスプロも苦戦し、ブレイディ様のオフェンスを封じます。

 

そしてラムズのオフェンスは、ファーストドライブから3シリーズ連続で得点。

特にエースWR”クーパー・カップ”への70ydのTDパスは強烈であり、前半で20-3の大差がつきます。

 

さらに第3QにもラムズはTDを決めて27-3 の ほぼ4ポゼッション差。

この圧倒的な力の差にツィッターでも、かつてスーパーボウルでの大逆転劇を引き合いに出して「28-3 になれば逆転できるが、27点じゃ無理」というコメントが見られるほど、バッカニアーズは絶望的な状況に追い込まれました。

 

しかし!!我々はまたも”トム・ブレイディ”の恐ろしさを再確認することになります。

まず第3QにWR”クーパー・カップ”がファンブルロスト、それを起点にバッカニアーズはTDを決めて点差を詰めます。

さらに第4Qにはブレイディがサックされファンブルロストすると、その返しのラムズのオフェンスでQB”マシュー・スタフォード”がスナップを後逸し、これをバッカニアーズがカバー。

 

しかし、このチャンスはギャンブル失敗によりパー。

だが、直後のラムズのオフェンスはなんと、簡単な29ydのFGを失敗。そんなアホな・・。

 

残り3:29秒、ブレイディからWR”マイク・エバンス”へのロングパスがさく裂!

これで 27-20 !絶望的な状況から、もはや1ポゼッション差!!

 

ラムズは時間を潰して逃げ切りたいところですが、ここでRB”キャム・エイカーズ”がDT”エンダムカン・スー”のタックルでファンブルロスト!

バッカニアーズ、ここで得たチャンスに敵陣1ydまで進みRB”レナード・フォーネット”のTDラン!

残り46秒でとうとう同点!!!

信じられん、これがブレイディ劇場!!

 

しかし!今のラムズにはブレイディ様の奇跡パワーを乗り越える力がありました。

残り28秒、もはやオーバータイム突入かと思われた矢先にQB”マシュー・スタフォード”からWR”クーパー・カップ”への44ydのロングパスがさく裂!

 

ラスト4秒にラムズがFGを決めて、ラムズがバッカニアーズの脅威の追撃を振り切って勝利です!

ブレイディ様を乗り越えた事は、もはやスーパーボウル制覇のフラグなのか!!?

 

ブレイディの脅威を振り切ったラムズのQB”マシュー・スタフォード”のスタッツは、パス28/38回、366yd獲得、2TD、0INT。レーティングは121.1。

苦節13年、とうとうスタフォードがNFCチャンピオンシップにコマを進めました。

WR”クーパー・カップ”に加えて、変態的なレシーブを見せたWR”オデル・ベッカム”など彼を支えるコマはそろっており、ディフェンスもタレント揃いです。

ラムズファンのみならず、ライオンズファンの期待も背負ってスーパーボウル進出への期待がかかりますが、次の相手は49ers。

ラムズvs49ers、近年スーパーボウルで敗れたチーム同士の対戦が熱くなることは間違いないでしょう。

 

 

一方、またも奇跡の逆転劇を見せるかと思われたQB”トム・ブレイディ”のスタッツは、パス30/54回、329yd獲得、1TD、1INT。レーティングは72.2。

ファルコンズとのスーパーボウルより厳しい状況から同点に追いつくという、またも奇跡的な追撃を見せるも、ラムズの底力を前に惜敗。

 

前半の不振が最後まで響いた感じであり、WR”クリス・ゴッドウィン”は当然として、途中離脱したWR”アントニオ・ブラウン”がいれば結果は変わっていたように思えます。

 

ブレイディは今シーズン、レギュラーシーズンでQBスタッツ3冠を達成。力は全く衰えておりません。

しかしながら、バッカニアーズとの契約は2023年まであるものの、契約延長が無ければ、あと1シーズンで引退という可能性もあり、ブレイディのラストダンスに注目せざる得ません。

おまけ:参考記事

スーパーボウル51 マット・ライアン トム・ブレイディ
OVER 今シーズンも波乱ずくめだったドラマもいよいよファイナル。 その対戦カードは、QB”トム・ブレイディ”の開幕4試合出場停止や、TE”ロブ・グロンコウスキー”の離脱など試