「呪い 」はありました

黒星スタートとなったジェッツの次の対戦相手は、QB”デショーン・ワトソン”のセクハラ訴訟でオフの話題を独り占めしたブラウンズ。

先発QBがバックアップの”ジャコビー・ブリセット”とはいえ、タレントがそろっており開幕戦は勝利しているので、今のジェッツより格上の相手と見ていいでしょう。

 

ジェッツの先発QBは”ジョー・フラッコ”。開幕戦は低調なパフォーマンスを見せて非難を浴びていますが、この試合で汚名返上せねばなりません。

この試合、最後の最後に信じられない展開が待っていました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

0

14

0

17

31

ブラウンズ

7

7

3

13

30

オフェンス

序盤、QB”ジョー・フラッコ”の調子は前回よりは多少マシになるものの、ロングパスの精度は悪く、さらにDE”マイルズ・ギャレット”にスローの最中に2度も後ろから手をかけられてファンブル、その1回はファンブルロストとなりチャンスをパーにしています。

加えて、たとえOLが持ちこたえ余裕を作ってもサイドライン際へのパスをオーバースローする始末。

 

そのフラッコを支えたのはWR陣と戦略でした。

特にドラ1WR”ギャレット・ウィルソン”が爆発し、8レシーブ104yd獲得,2TDレシーブの活躍。

ビタビタにカバーされていようが、まるで後ろに目がついているようにキャッチする寸前だけ振り返りレシーブするプレーは圧巻。
フラッコはとにかくウィルソンを信頼しているようで、重要なシーンでのパスは彼への決め打ちだったと思われます。

ジェッツにやっと本物のドラフト1巡レシーバーが来たことを確信させるパフォーマンスでしたが、第4Qに2ポゼッション差ビハインドの重要な3rdDownにて、ワイドオープンに関わらず落球するシーンがあり完ぺきではありません。
このシーンでレシーブしていたら、もっと楽に勝てていた可能性があります。

 

その他WR”イライジャ・ムーア”やWR”コーリー・デイビス”も要所でレシーブし、昨シーズンより格段に良くなったレシーバー陣のおかげでブラウンズと渡り合えました。

 

試合展開は、第4Q開始時に17-17と振り出しに戻るも、ジェッツのオフェンスは停滞。
その間にブラウンズは2TD(1本はエクストラポイント失敗)を決めて、17-30の2ポゼッション差に開きました。

ジェッツは、残り時間は2ミニッツを切って1:55、タイムアウト残り0回という絶望的な状況に追い込まれます。

 

ここでフラッコが元SB王者の能力を覚醒。(というか、開き直った)
わずか2プレー目にWR”コーリー・デイビス”へ66ydのTDパスを決めて1ポゼッション差に縮めます。

24-30

残り時間は1:22。
選択肢は当然オンサイドキックしかないのですが、以前 記事に書いたとおりオンサイドキックとは意表を突いてこそ決まるものであり、実行すると分かっているオンサイドキックが成功する確率はゴミ同然です。

起死回生のバクチワザ もはや連載が終わってから1年半以上も経ってしまったアイシールド21。久しぶりに見ると、ややこしいアメフトの防具をよくぞココまで丁寧に書きまくったなと、作画能

 

私は「終わったな。1ポゼ差で良くやったよ。次がんばれ」と、全く気を抜いてオンサイドを見守っていたら・・・

成功するのかい!!
!∑(゜ Д゜)

オンサイドを蹴ったのは実は、ベテランK”グレッグ・ズーライン”ではなく、パンターの”ブランデン・マン”。
ナイスだ!!!

 

だがしかし、自陣47yd残り1:22でタイムアウトなし からTDを決めねばならない瀕死の状況に変わりありません。
私は「はいフラッコには無理」と見守っていたら・・・

なんかブラウンズのディフェンス、レシーブしたらサイドラインに逃がしてくれて時間節約してくれる~!
( ゚∀゚)o彡゜

 

まぁ1発TDを取られないように深めに守っていたのは仕方ないと思いますが、ユルユルでザルすぎました。
そして中央のWR”ギャレット・ウィルソン”へパスを通して敵陣15ydで、残り22秒

2度のパス失敗を経て窮地の3rdDownで狙ったのは、やはり一番信頼しているWR”ギャレット・ウィルソン”!

∩(・ω・)∩Touchdown!
31-30

ブラウンズは残り0:22でFGを決めたら再逆転勝利なのですが、もうブリセットがブチギレちゃって、簡単にINTで終了!!
ジェッツ、フラッコが残り2分で2TDを決め奇跡の大逆転勝利を収めました!!

 

フラッコのスタッツは、パス26/44回307yd獲得、4TD。レーティングは110.7。
相変わらずのパフォーマンスが不安定なのですが、ダメな時と優秀な時のふり幅の大きすぎて、今回はそれが勝利に繋がりました。

次戦ベンガルズ戦はダメな人格「嬢・ふらっ子」でなく、スタートから元SB王者の人格「ジョー・フラッコ」の出現をお待ちしています。

ディフェンス

ブラウンズQB“ジャコビー・ブリセット”+RB“ニック・チャブ”&RB”カリーム・ハント”のコンビネーションは驚異。

ランのみならず、いいタイミングでスクリーンやショートパスを組み合わせる多彩なコールにジェッツのD#はズルズル行かれ、ランでトータル184ydも許しています。

エースRB”ニック・チャブ”は87yd獲得3TDと爆発しており、思った以上に苦戦しました。

 

前試合はほぼ活躍しなかったWR”アマリ・クーパー”は、ジェッツのドラ1CB”ソース・ガードナー”がマンカバーしていたのですが、防ぎようのない高速スラントで1stDownを取り、さらにゾーンD#でCB”ソース・ガードナー”がカバーしていない時を狙ってTDパスをヒットさせるなど、要所でクーパーのレシーブ能力の高さ信じたコールが決まり、存在をアピールしました。

スタッツは、レシーブ9回102yd獲得、1TD。やはりWR”アマリ・クーパー”というブランドは、どのチームでも輝きます。

 

ジェッツディフェンスが最も光ったのは第4Qの1ポゼッション差を追うシーンでしょうか。
敵陣35ydまで進まれ、最低でもFGを蹴られるかと思ったところで、LB”クォン・アレキサンダー”やLB”C.J・モズリー”のロスタックルで8yd後退させます。
そして、次はDE”クイネン・ウィリアムズ”とDE”カール・ローソン”がサックを決めてFGレンジから追い出しました。

 

かなり根性を見せたシーンでしたが、次のジェッツのオフェンスは3凡で終わってしまい、そこで全体的に集中が切れたようで、次のブラウンズのドライブではランが止められずTDを取られる最悪の展開でした。

気持ちは分かるが、最後まで気を抜くな!

サックもトータル1回で物足りない数字です。パスラッシュ、頑張れ。

スペシャルチーム

前回はダメ出ししかなかったSTが今回は勝利に導きました。

P”ブランデン・マン”が隠れたMVPです。

まず第1Qのパントフェイク。

この思い切った策が流れを変えてTDドライブを生みました。

そしてオフェンス欄でも紹介したオンサイドキック成功。
このキックはズーラインでなくP”ブランデン・マン”が蹴っており、彼が成功率の低い奇策を2つも成功させた事が勝利に繋がりました。

 

K”グレッグ・ズーライン”は今回、57ydのFGを1本決め、エクストラポイントも外さず全てのキックを決めて、汚名返上。

逆にブラウンズK”ケード・ヨーク”が外したエクストラポイントの1点が結果的に勝敗を分けました。ありがとう。

本人も1点差で負ける未来は想像できなかったでしょう。

総評

フラッコがラスト2分に2TDを決めるという、ジェッツらしからぬ大逆転勝利をやってのけました!

このブログでは「オードリー春日の呪い」を散々取り上げてきましたが、ジェッツがその恩恵を受けたのは初。

小高アナじゃない! NFL2022年シーズンが開幕し、NFL倶楽部の今季第1回目の放送がありました。 性懲りもなくオードリー春日の呪いのターゲットとなる応援チームがあっさりと決

 

私自身、呪いなどの心霊現象は信じておらず一種のエンタメと見ていたのですが、決まるハズが無いオンサイドキックが決まると さすがに「呪い」を認めざる得ません。
個人的にゲームボールは、オードリー春日にあげたいぐらいです。

 

さて次の相手は、昨シーズンのスーパーボウル出場チームながら今年は開幕2連敗と不振のベンガルズ。
昨シーズン、ジェッツは勝利している、昔から勝率は高い気がするチームです。

ベンガルズには悪いですが、連勝させてもらって久々の勝ち越しを味わいましょうかね!