激突!新王子様 vs 旧王子様

AFC北4連戦のラストは昔から苦手のスティーラーズ。

1970年から現在までスティーラーズのホームでジェッツが勝利したのは過去1回だけです。
たしかD#全員ノーマークの”マーク・サンチェス”がすたこら走ってTDランした試合ですね。

 

しかし、スティーラーズの先発はロスリスバーガーではなく、バスト臭が漂うQB”ミッチ・トゥビルスキー”
対するジェッツはQB”ザック・ウィルソン”が先発に復帰し、ようやく本来のオフェンスメンバーとなります。

「ならばジェッツにも勝機がある」と思いきや、スティーラーズは今シーズン最大のカードを切ってきました。

どうするよジェッツ!?

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

3

7

0

14

24

スティーラーズ

0

6

7

7

20

 

オフェンス

QB”ザック・ウィルソン”が復帰したものの、久しぶりの公式戦であるブランクとヨワヨワなOLに大苦戦。

ターゲットを探すのに苦労し逃げ回るシーンが目立ちましたが、昨シーズンから苦難を共にしてきた相棒WR”イライジャ・ムーア”とWR”ブラクストン・ベリオス”が助けます。

 

そしてウィルソンが今シーズン初めて記録したTDは、なんとレシーブ!?

 

WR”ギャレット・ウィルソン”からWR”ブラクストン・べリオス”のリバース、そこからベリオスはノーマークとなったウィルソンへのパスでTD!

これぞニューヨーク版「フィーリースペシャル!」

ちなみに、QBがTDレシーブしたのはジェッツでは初です。

 

しかしQB”ザック・ウィルソン”はこの後、パントとインターセプトを繰り返し機能せず、第4Qに10-20と2ポゼッション差のビハインドという危機的状況になります。

 

残り13分から、これまでパスをほぼパスを通していないWR”ジャレット・ウィルソン”やWR”コーリー・デイビス”にパスが通りだします。

 

謎だったのが敵陣39ydから4th-7ydのロングなのにギャンブルを敢行。

10点差でまだ時間があるならば普通FGを選ぶと思うのですが、この状況でわざわざギャンブルをする必要があったのか分かりませんでした。

しかし後日談によると、このギャンブルは”ザック・ウィルソン”自身が決めたらしく、彼が勝負どころと見極めた覚悟が伝わります。

結果的にWR”コーリー・デイビス”にパスを通して1stDownを取りますが、失敗していたら敗北していたでしょう。

 

結果、このドライブはWR”コーリー・デイビス”へTDパスを決めて3点差に縮めます。

 

そして残り3:34からオフェンスを取り返し、3点差を追うシーン。

このドライブでもWR”コーリー・デイビス”の活躍で敵陣深くに進み、最後はドラ2RB”ブリース・ホール”のTDラン!

最初はファンブル扱いでしたがレビューの結果、TDが認められ逆転し、これが決勝点となりました。

 

QB”ザック・ウィルソン”のスタッツはパス18/36回252yd獲得、1TD2INT。1TDレシーブ。

インターセプトを記録したのは昨シーズンからのパス172回ぶりです。

 

WR陣に関して、前半は昨シーズンから連携を深めてきたWR”イライジャ・ムーア”にレシーブが集中。

しかし、終盤にWR”コーリー・デイビス”が荒稼ぎしてTOPの5レシーブ74yd獲得1TDを記録。

前半と後半とでターゲットが変わったのも勝因でしょう。後半からムーアへのカバーがキツくなったおかげでデイビスにスキが生まれと思います。

 

WR”ギャレット・ウィルソン”はフラッコの方が息があっていたのか、ウィルソンだとスイングパスすら落球する悪さを見せます。
しかし、要所でロングゲインを見せ41yd獲得。シンクロ率は今後上昇するでしょう。

ウィルソンは、最終的に計8人のレシーバーに投げ分ける視野の広さを見せます。

 

TEは期待の”C.J・ウゾマ”はさっぱりで、TE”タイラー・コンクリン”が活躍し続けています。

RBはドラ2RB”ブリース・ホール”が66yd獲得1TDを記録。
徐々に目立つようになり、今ドラフトは成功であったと実感します。

 

問題はOL。
1被サックで頑張りましたが、やはりフラッコに比べてウィルソンが軽快だったおかげでサックを喰らいませんでしたが、プレッシャーはありました。

さらにドラ4OL”マックス・ミッチェル”が後半に膝を負傷。手術するほどの重症ではないですが、数週間は欠場する見込みです。

 

スティーラーズのLB”T.J・ワット”が欠場で助かりました。
加えて、スティーラーズD#にもケガ人続出でDE”キャメロン・ヘイワード”が肩を負傷したのも勝因だったと思います。

 

OLといくら契約してもまた負傷して必要になる自転車操業。弱体化が加速的に進んでおり、もっとパスラッシュが強烈なチームと当たった時がヤバイです。

ディフェンス

先発QBは前試合に続いてQB”ミッチ・トゥルビスキー”でしたが、反則も手伝ってTDが取れない状況に、とうとう後半からドラフト1巡QB”ケニー・ピケット”を投入!

 

地元の星だけあって、彼が出てきただけで歓声が上がり空気が変わります。

 

かつて、現パンサーズのQB”ベイカー・メイフィールド”がブラウンズで初めて投入された時、ジェッツは逆転負けをしました。
私の中でその時のトラウマが蘇りました。

ジェッツ ジャマール アダムス ブラウンズ ベイカー・メイフィールド
ブラウンズを舐めてたな・・ 古傷をほじくりかえしてカラシを塗り込むような話題ですが、先の敗北したブラウンズ戦に関して元ドラ1S”ジャマール・アダムス”がジェッツの敗因について語り

 

ピケットは、身のこなしがトゥルビスキーよりも全然軽く、ジェッツのO#が停滞している間に2TDドライブを演出され逆転されます。
ポケットパサーなのに、スニークとエンドゾーン手前でのQBランで2TDをランで記録。

これはQBのデビュー戦で史上初とのことです。
(そりゃそうでしょう)

 

ジェッツがこの勢いに対して競り勝てたのは、これまでイマイチ頼りなかったS” ラマーカス・ジョイナー”とS” ジョーダン・ホワイトヘッド”のおかげです。

まずQB”ケニー・ピケット”のロングパスを阻止できたのは大きかったでしょう。

ここでS”ジョーダン・ホワイトヘッド”がインターセプトし、流れを切りました。

ジェッツはこのあとズルズル失点するのですが、もしここでレシーブされていたらTDを喰らって完全にモメンタムをもっていかれて、ピケットが鬼のように勢いづいていたでしょう。

ここぞというロングパスをインターセプトしたことでピケットの表情もお通夜のようになり、若手の勢いを殺しました。

 

ジェッツのインターセプト数が珍しくQB”ケニー・ピケット”から3回、合計4回と爆発。

特にS” ラマーカス・ジョイナー”がINT2回やロングパスのカットなど、勝利にかなり貢献しました。

開幕前のインタビューで「ジェッツに雇われて無かったら引退してると思う」となかなかネガティブな事を言っていましたが、ジェッツへ恩を返してくれました。

 

ドラ1CB”ソース・ガードナー”はまたもTDパスを阻止。

カレッジ時代からの「カバーしたレシーバーにTDパスを許したことがない」伝説が継続中なのですが・・・

↑カメラの角度によっては線を踏んでいるように見えて、最初に出た判定がアウト・オブ・バウンズだったから良かったのです。
最初にTD判定されてからのレビューだと、TDだった可能性があります。

以前の試合にも似たような事がありガードナーは運も持ち合わせてるようです。

 

パスラッシュでは3サックを記録し、ドラ1EDGE”ジャーメイン・ジョンソン”が1サックを決めています。

ドラフト上位が躍動した勝利に、今後の活躍も期待できます。

スペシャルチーム

ズーラインは38ydのFG1本、エクストラポイント3本にミスなし。

今後も頼みます。

総評

あやうくQB”ケニー・ピケット”の鮮烈なデビューをさせる踏み台になるところでしたが、それは阻止!

ピケットは悪いQBではないので、今後はジェッツの対抗馬をガンガン倒してほしいのですが、可愛そうなことにスティーラーズの今後のスケジュールは、ビルズ・バッカニアーズ・ドルフィンズ・イーグルス と不幸でしかありません。

せめてビルズとドルフィンズをやっつけてくれることに期待してます。

 

ジェッツは地獄と思われていたAFC北との4連戦を2勝2敗の勝率5割で切り抜けました。

初めは4連敗も考えていたので、個人的にはかなり上出来です。
(志が低い)

 

来週はいよいよ同地区のイルカがメットライフに攻めてきます。

不謹慎ながらもトゥアが脳震とうで欠場というラッキーもありますが、油断は全くできない相手です。

ここからが本当の勝負だ!!