マイナス20度でもテイラー・スイフトが来た

ワイルドカード2戦目は、ドルフィンズvs王者チーフス。

ドルフィンズがビルズに逆転地区優勝されたために、チーフスのホームに乗り込んで戦う事になりましたが、この日のカンザスシティはNFL史上4番目に低温である約マイナス20度。

 

普段のマイアミの気候が20度だとすると、いつもと40度も違う場所で戦う事になります。

 

しかし、チーフスはプレーオフでドルフィンズに0勝3敗であり、データ上ではドルフィンズが有利。

 

果たしてドルフィンズはこの逆境を乗り越えて王者チーフスを倒せるのか！？

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スコア＆ダイジェスト

ハイライト＆データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ドルフィンズ

0

7

0

0

7

チーフス

7

9

3

7

26

総評

マイナス20度だけあって、ボールがカチカチで飛ばないので、サイドライン際のリターナーのいないところに蹴るなど、開始当初から極寒対策が見られたこの試合。

 

南国育ちのドルフィンズQB”トゥア・タゴバイロア”は予想通り寒さに苦戦。

オフェンスが進まないどころか第1Qにインターセプトを献上しました。

 

このまま天候に負けるのかと思いきや、第2Q開始早々にWR”タイリーク・ヒル”とのホットラインが開通し、ロングパスでＴＤ！

 

「ヒルへのロングパスが通じるならば、チーフスに対抗できる！」とイルカファンは期待したものの、結果から言えば得点はこれだけ。

あとはレッドゾーンにすら入れませんでした。
(´д｀lll)

 

WR”タイリーク・ヒル”はCB”ラジャリアス・スニード”の強力なバンプにバランスを崩され、ルートに出る前に潰す作戦にハマります。

チンピラのごとき所業！
！∑(゜ Д゜)

加えて、第2ターゲットに投げるのが遅いタゴバイロアがDT”クリス・ロング”やDE”ジョージ・カーラフティス”のラッシュにつかまるわけです。

 

今シーズン絶好調のRB”ラヒーム・モスタート”のランもわずか33ydと不発。

 

ドルフィンズのディフェンスはレギュラーシーズンにLB”ジェイレン・フィリップス”やLB”ブラッドリー・チャッブ”など抜けた影響がモロに出てランに弱くなり、さらに0サックでした。

 

 

一方チーフスは、チーフスQB”パトリック・マホームズ”もゲーム開始直後はこの寒さにコントロールがつかなかったり、TE”トラビス・ケルシー”が落球したりと苦戦しました。

 

しかし、慣れるのがメッチャ早くて、RB”アイザイア・パチェコ”のランを交えて前進し、WR”ラシャード・ライス”へのTDパスをヒットし、ファーストドライブで先制します。

 

その後もRB”アイザイア・パチェコ”やQB”パトリック・マホームズ”のランが要所で炸裂し、モメンタムを掴みます。

特にパチェコはラン89yd獲得、1TDの活躍で、相変わらず上半身を激しく振る暴れ馬のようなランでタックルを外します。

 

このパチェコ君、私は昨シーズンから気迫のランスタイルを見て好きになったのですが、この度はかなりのイケメンだと判明しました。

 

プロフィール用の写真がイマイチだったので気付かなったんですけど、美形の上に私服姿もモデルのようで、これまでの黒人RBのイメージを払拭する存在です。
(例えばエリオットみたいなの・・)

最近のドラ7って、奇跡が多いですね。

 

話を戻して、リーグ１落球が多く、エースと呼べるWRが不在のチーフスでしたが2023年ドラフト2巡のWR”ラシー・ライス”が8レシーブ130yd獲得1TDと活躍し、エースの頭角を現しています。

 

攻めきれないドライブも多かったのですが、そこはK”ハリソン・バトカー”が悪天候の中で4本のFGを決めて勝利に貢献しました。

 

王者チーフスが無事1回戦突破。連覇に向けて大きな1歩を踏み出しました。

 

チーフスQB”パトリック・マホームズ”のスタッツは、23/41回262yd獲得、１TD、QBレーティング88.3。
(※コメント欄で質問があったのですが、このブログではESPNのQBレーティングで書いてます)

 

HC”アンディ・リード”の凍り付いたヒゲからも、どれだけ劣悪な環境だったかが分かります。

しかし、マホームズは極寒地獄に早くも順応。さらに得意のスクランブルも見せてプレーオフモード解放といったところです。

 

あと、試合中にマホームズのヘルメットが割れるというアクシデントがありました。

 

ヘルメットより脳震とうの方が心配なのに、誰もそれを気にかける様子はナシ。

予備のヘルメットに変えるも、フィットしないらしく、気にしたり被りなおす姿が印象的でした。

 

 

敗れたドルフィンズQB”トゥア・タゴバイロア”のスタッツは、パス20/39回、199yd獲得、1TD、1INT、QBレーティング15.8(ESPN)

悪天候以上にチーフスのディフェンスの硬さに阻まれました。

 

今シーズンは脳震とうが無く、1シーズン投げ切れたのですが、イルカファンから早くもトゥアの限界論が出ております。

しかしながら、まだまだキャリアはこれからでしょう。

 

ちなみにドルフィンズはプレーオフで6連敗しており、2000年以来プレーオフで勝利しておりません。

おまけ：本日のテイラー・スイフト

予想に反して極寒のアローヘッドにテイラー・スイフトが降臨

 

このチーフスのジャケットは売り物でなく、なんと49ersのFB”カイル・ユースチェック”の奥さんの手作りとの事。

 

ボックス席の窓が凍り付いて、まるで絵画のよう。

 

超セレブなのに、窓をあけてお客さんにファンサービスしたり、みんなで踊って大合唱。

 

SPとかどうなってるのでしょう。なにわともあれ気さくな歌姫です。