実はAFC東以外のチーム、よく知らない
今年もやってきましたプレーオフ出場チームの適当紹介です。
一番の注目は王者かつ第1シードのチーフスが3連覇を達成するかどうかでしょう。
それでは死闘を勝ち抜いた猛者たちよ!
デテクイヤ!
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第1シード:カンザスシティ・チーフス
(1回戦免除)
目指すは前人未到の3連覇
連覇の絶対王者チーフスがトム・ブレイディでさえ成し遂げられなかったスーパーボウル3連覇に挑む!
今シーズンの戦績は15勝2敗で、主力メンバーで敗北したのはビルズのみという無類の強さを誇っているが、スコアを見ると30点以上得点した試合はなく、格下であるパンサーズやレイダースとは接戦を演じている。
データのみでオフェンスやディフェンスの強さは図れず、「勝ち方を知っている」と解釈した方がいいだろう。
さらにWeek10のブロンコス戦では、ブロンコスが決まれば勝利の決勝FGを外してチーフスが勝利するという強運にも恵まれている。
QBはご存じ”パトリック・マホームズ”。勝利を呼び込む執念は相変わらずだが、今シーズンはレギュラーシーズンのパス獲得ヤードが先発に定着して始めて4000ydを下回り、受けたサックは36回の過去最高と苦戦を強いられている。
脇を固めるTE”トラビス・ケルシー”はチーム最多レシーブ数に加えて、今シーズンは多くの記録を達成するも、例年ほどのパフォーマンスは無いと見る。
恋人”テイラー・スイフト”との話題が先行している事は良い影響を与えないだろう。
WR陣は”ラシー・ライス”がシーズン序盤にIR入りし復帰が不透明な状況。
しかし、ドラ1WR”ゼイビア・ワーシー”が当り、さらにWR”ディアンドレ・ホプキンス”の途中参加で支える。
RB陣は”アイザイア・パチェコ”の負傷による不在を、かつてDV事件でチームを去った”カリーム・ハント”を復帰させ穴を埋めたサプライズがあった。
ディフェンスに関してはサックリーダーが2022年ドラ1DE”ジョージ・カーラフティス”で8サックを記録。
DBでは2022年ドラ1CB”トレント・マクダフィー”とS”ジャスティン・リード”、その他LB”ニック・ボルトン”やDE”クリス・ジョーンズ”など連覇を成した猛者達が健在であることが心強い。
K”ハリソン・バトカー”も負傷離脱から復帰し、プレーオフへの布陣にぬかりは無いだろう。
何事もなく3連覇しそうな雰囲気だが、チャンピオンシップで第2シードのビルズと対戦なった場合は危機的状況に陥るだろう。
これまでプレーオフではビルズに全勝しているものの毎回ギリギリの接戦であり、今シーズンはレギュラーシーズンで敗北している相手だからだ。
かつ、3連覇という偉業への挑戦も大きなプレッシャーになりそうだ。
第2シード:バッファロー・ビルズ
(1回戦はブロンコスと対戦)
もうスーパーボウルに行ってもいいだろう
オフにチームを支えてきたベテラン勢を一斉カットし、WR”ステフォン・ディグス”がテキサンズへ移籍したにも関わらず、これまで以上の強さを見せたビルズ。
AFC東を5連覇し、ペイトリオッツに代わる王朝を築いた。
QBはこちらもご存じ”ジョシュ・アレン”。リーグ屈指の強肩と健脚は健在で捕まえどころが無く、正直言って対策が無い。
さらに結婚もして、プライベートもノリノリである。
Week14のラムズ戦では負けたものの、パスで3TD+ランで3TDの1人計6TDというNFL史上初のエグい記録を作った。
WR陣はディグスの抜けた穴を2022年ドラ5の”カイル・シャキール”と2024年ドラ2”キオン・コールマン”が支える。
TEは2023年ドラ1”ダルトン・キンケード”が活躍し、ずっとアレンが走るしか無かったランは2022年ドラ2RB”ジェームズ・クック”がラン1000yd越えを果たし、アレンの大きな力となる。
そのオフェンス力はリーグ2位で、30点オーバーの試合が当たり前である。
外から大物を獲得せず、ドラフトで獲得した選手らが成長しチームの主力となっている事は大きなプラスになっているだろう。
ディフェンスに関しては2023年ドラ1DE”グレッグ・ルソー”が8サックを記録。
DBは2022年ドラ6”クリチャン・ベンフォード”とS”タイラー・ラップ”が活躍。
DTに2019年ドラ1”エド・オリバー”も健在であり、シーズン序盤に負傷したLB”マット・ミラノ”が復帰。
さらにブロンコスでスーパーボウル制覇を経験しているキャリア14年の大ベテランLB”ボン・ミラー”がまだ居るのだ。
第2シードとはいえ、両カンファレンスの第1シードであるチーフスとライオンズの両方を倒しているので、実質リーグ最強のチームと言えよう。
スーパーボウル4連敗で未勝利という凄い過去を持つチームだが機は熟した!
ビルズマフィア念願のスーパーボウル制覇、あると思います!
(※K”タイラー・バス”がまた やらかさなきゃね)
第3シード:ボルティモア・レイブンズ
(1回戦はスティーラーズと対戦)
王の帰還
昨シーズンの第1シードで、近年は毎年優勝候補なれどスーパーボウルに届かないレイブンズ。
昨シーズンはチャンピオンシップでチーフスに敗れた。
QB”ラマー・ジャクソン”はそこら辺のクソQBと異なり大型契約を結んでも、きっちり全試合に出場し結果を残して地区連覇に貢献。
QB”ジョシュ・アレン”と同じくパスもランもこなすQBだがアレンよりも計画的で複雑なランプレーをこなす分、たちが悪い。
加えてQBによるキャリア通算ラン獲得ヤードが”マイケル・ヴィック”の6,109ydを抜いて1位となった。
さらに今シーズンは元タイタンズのキング・ヘンリーことRB”デリック・ヘンリー”を獲得。
ヘンリーは期待に応えてラン1,921ydを獲得し、イーグルスのRB”サクワン・バークリー”さえ居なければ、ラン3冠王であるぐらいの活躍を見せている。
WR陣は昨シーズンに注目を浴びた”ゼイ・フラワーズ”が今シーズンも存在感を見せ、オフェンス力はリーグ3位である。
ディフェスには元ペイトリオッツのLB”カイル・バンノイ”が12.5サックと絶好調。
DBはCB”マーロン・ハンフリー”が6INT、15パスディフェンスと異常な成績をあげ、LB”ロクワン・スミス”や、10年に1人の天才S”カイル・ハミルトン”らも健在である。
しかしながら、データ上でパスディフェンスに弱いという意外な側面もある。
キックの神”ジャスティン・タッカー”の存在も忘れてはならないのだが、今シーズンはミスもあり ちょっと頼りない。
とにかくラマー・ジャクソンには、「ハインズマン賞はスーパーボウルを制覇できない」という近年のジンクスを払拭しなければならない使命があるのだ。
第4シード:ヒューストン・テキサンズ
(1回戦はチャージャーズと対戦)
ストラウド・リターンズ
またも第4シード(最弱地区)から登場するのは、QB”C.J・ストラウド”という強力なフランチャイズQBを手に入れたテキサンズ。
しかし、その道のりは順調では無かった。
鳴り物入りで獲得したWR”ステフォン・ディグス”は10月末にACL断裂でシーズンエンド、WR”ニコ・コリンズ”やWR”タンク・デル”も負傷に悩まされ、レシーバー不在に苦しんだシーズンであった。
その中で元ベンガルズのRB”ジョー・ミクソン”がラン1000yd越え11TDで活躍したことは大きいだろう。
しかしオフェンス力は中の下で、パスプロの弱さが目立つ。
ディフェンス力は中の上。サックやインターセプト、ターンオーバー数が多く戦況をひっくり返す魅力があるものの、レッドゾーンやギャンブルなど緊迫した状況に弱い。
DE”ダニエル・ハンター”と2023年ドラ1”ウィル・アンダーソンJr”のサック数が10回を超えるパスラッシュが強力。
DB陣は2022年ドラ1CB”ドレイク・スティングレーJr”と、2024年ドラ3S”カレン・ブロック”がともにインターセプト5回で、対戦相手はここにハマると沼に堕ちるであろう。
ぶっちゃけ第4シードながらプレーオフに出場するチーム中で最弱であり、今シーズンは対戦相手に恵まれていた一面もある。
その反面、プレーオフに出場するチームには勝っていないどころか、絶不調のジェッツにすら負けている(自虐)。
スーパーボウル制覇は厳しいが、それでもいい。
だってジェッツは14年もプレーオフにすら出ていないのだから!
Σ(・ω・ノ)ノ!
第5シード:ロサンゼルス・チャージャーズ
(1回戦はテキサンズと対戦)
ジム・ハーボウの逆襲
チャージャーズ新HC”ジム・ハーボウ”は、レイブンズHC”ジョン・ハーボウ”の弟。
かつて49ersを率いてスーパーボウルで兄弟が激突するも、兄ジョン・ハーボウに軍配が上がった。
チャージャーズを立て直すべくHCに就任した”ジム・ハーボウ”は、ディフェンスが弱い印象があるチャージャーズをリーグ1位のディフェンス力を持つチームにあっという間に作り代えるマジックを見せたのだ。
多少進まれてもTDを取らせず、特にレッドゾーンでの守備は相当硬い。
サック数も多く失点しないので、対戦相手は苦労するだろう。
ディフェンスのサックリーダーはLB”トゥリ・トゥイプロトゥ”(読みにくい)が8.5サックを記録。
それ以下もLB”ジョーイ・ボサ”、LB”カリル・マック”などのLB陣や、S”ダーウィン・ジェームズJr”が軒並みサック数を稼いでいることから、ブリッツに破壊力がある事が分かる。
DBはCB”ターヒーブ・スティル”がINT数とパスディフェンス数ともにチームトップ。
しかし、オフェンスは中級レベル。
QB”ジャスティン・ハーバート”の良きターゲットである2024年ドラ2WR”ラド・マコンキー”はレシーブ1000ydを超えて好調。
RB陣は”J.K・ドビンズ”と”ガス・エドワーズ”の元レイブンズコンビが支える。
しかし、負傷の多さを懸念したかプレーオフ直前にカウボーイズのRB”エゼキエル・エリオット”を練習生に加えた事は記憶に新しい。
ジム・ハーボウはレギュラーシーズンで兄のレイブンズに僅差で敗れた雪辱をぜひプレーオフで晴らしたいだろう。
第6シード:ピッツバーグ・スティーラーズ
(1回戦はレイブンズと対戦)
そろそろ勝ちたい1回戦
HC”マイク・トムリン”はスティーラーズのHC就任から14年間を負け越したことがない優秀なHCなのだが、2016年のディビジョナルラウンドに進出して以来、プレーオフで勝利を収めていない。
昨シーズンもワイルドカードでビルズと対戦し敗れている。
今シーズンはブロンコスでダメダメだったQB”ラッセル・ウィルソン”を獲得し、シーズン中盤から先発に起用。
ウィルソンはブロンコスでの失敗を払拭するかのように活躍したのだが・・・シーズン最後は4連敗。
!∑(゜ Д゜)
対戦相手が強かったとはいえ、これではスーパーボウル制覇は望めそうにないのが正直な感想。
オフェンスはQB”ラッセル・ウィルソン”のパスよりも、2021年ドラ1のRB”ナジー・ハリス”のランが中心。
かといってWRに”ジョージ・ピケンズ”という凄いレシーバーがいるので、パスも無視は出来ない。
ディフェンスは相変わらずLB”T.J・ワット”が11.5サックを記録しサックリーダー。加えて6ファンブルフォースはリーグ最多である。
その他DT”キャメロン・ヘイワード”やLB”アレックス・ハイスミス”など圧力が凄まじい。
DBはCB”ドンテ・ジャクソン”が5INT、8パスディフェンスを記録している。
さらに2024年ドラフト外ルーキーCB”ベニー・ビショップJr”が全試合に出場しINTを量産していることは嬉しい誤算だろう。
念願の1回戦突破にはシーホークスでスーパーボウル制覇を経験している”ラッセル・ウィルソン”の経験値が心強いだろう。
ウィルソン自身、そろそろ個人2個目のスーパーボウルリングをゲットしたいところ。
果たして再び頂点に行けるのか!?
第7シード:デンバー・ブロンコス
(1回戦はビルズと対戦)
頑張れショーン・ペイトン
HC”ショーン・ペイトン”とQB”ラッセル・ウィルソン”のコンビは大失敗に終わり、2024年はウィルソンをカットして、ドラフト1巡でQB”ボー・ニックス”を獲得し再建を目指した。
「ブロンコスってドラフトQBは失敗するよねー」とジェッツファンのどの口が言うのかと思われそうな事を私は考えていたのだが、その予想は外れた。
QB”ボー・ニックス”はシーズン序盤はTDパスが決まらず苦戦を強いられたが、徐々に期待に応えて成長を見せたのだ。
負けたらプレーオフ進出が無くなる最終戦、対戦相手は王者チーフスだったのだがチーフスは主力を全員温存したため、ブロンコスは0-38の大完封勝利でプレーオフ出場の切符をギリギリ掴んだ。
WRはエース”コートランド・サットン”が1000yd越えを記録し、ニックスとホットラインを形成。
RBにインパクトを与えるプレイヤーがいないのが、難しいところ。
しかし、ブロンコスのウリはリーグ3位のディフェンスである。
レシーブを許すもののTDまでは許さず、サック数が多く失点が少ない所はチャージャーズと似ている。
LB”ニック・ボニート”がリーグ3位の13.5サックを記録し、LB”ジョナサン・クーパー”が10.5サック、DE”ザック・アレン”が8.5サックと続く。
さらに元ジェッツの”ジョン・フランクリン-マイヤーズ”も7サックを記録し絶好調。
実際、ジェッツもブロンコスと対戦したのだが、終始”アーロン・ロジャース”が津波に飲まれるような光景を見た。
DBには2021年ドラ1CB”パトリック・サーティン二世”が控えており、今年大型契約を結んでいる。
1巡でQBの指名が相次いだ2024年のドラフトだったが、AFCはペイトリオッツの”ドレイク・メイ”とブロンコスの”ボー・ニックス”の2名。
AFCのルーキーQB代表として、1回戦はビルズのアレンに対抗できるか見ものである。
ちなみに元ジェッツのQB”ザック・ウィルソン”がいるはずなのだが、全く話題にもならず3rdQBという辛い立場に追いやられている。
分かりやすく纏めていただきありがとうございます。KCを止められるかどうかに注目しています。