ディフェンス

このブログで再三、「パスラッシュが弱い!サックが少ない!」と書き続けたので、DC”ケイシー・ロジャース”がこれを見て「ワカッタヨ!!ジェッツキョー!」となったのは定かではありませんが、OLB#48″ジョーダン・ジェンキンス”のサックを皮切りに超パスラッシュ攻勢で7サックの大爆発。

 

とにかく4メン5メン、さらに6人で前面に圧力をかけQB#05″タイロッド・テイラー”&RB#25″ルショーン・マッコイ”封じを徹底しました。

さらにSやLBに外のレーンを見張らせ、テイラーが外に逃げたら迷わずにダッシュで潰す。
しかし、2rd-ロングでは3メンでD#をさっと引いて1stDown線上を抑え、たとえパスが通ってもゲインさせずにその場で潰すという優秀ぶりで、ビルズのO#を徹底的に研究していたようです。

出戻りILB#56″デマリオ・デービス”と2015年ドラ1のILB#58″ダロン・リー”のコンビが冴えわたり、DE#96″モハメド・ウィルカーソン”も長い腕を生かしたディフレクトなど鬼神のごときパフォーマンスが復活しました。

ビルズRB#25″ルショーン・マッコイ”のランはわずか25ydでQB#05″タイロッド・テイラー”のラン35yd以下。チームトータルでもわずか63ydで、開幕戦の借りを返しました。

テイラーは昨シーズンより迷いが無くなりミドルパスの精度が上がったのですが、この試合では明らかにボールの保持時間が長かったです。
基本的にはビッグプレーが少なくリードされたらキャッチアップが難しいQBという性質はそのままのようで、深く守るより1stDown線上にD#を並べると困るようです。メインターゲットのTE”チャールズ・クレイ”の欠場も助かりました。

 

もう1つの勝因として、重要な場面でファンブルロストを誘発したのも大きかったでしょう。
印象的なのが敵陣深く攻め込まれた時にTE#84″ニック・オレアリー”がレシーブして倒れた後、起き上った時点ではD#に触られていないのでプレー続行中であるのに、プレー終了と思い込んでしまったシーン。

完全に気を抜いたところにジェッツD#が一斉に襲い掛かり、SS#33″ジャマール・アダムズ”とFS#26″マーカス・メイ”のドラ1コンビで、オレアリーをはがいじめにしてボールをかき出しファンブルフォースという好プレーを見せました。笛が鳴るまで油断してはいけません。

あと試合終盤、テイラーが外へ逃げながら正面からくるD#をスティフアームでかわそうとした時に、背後からOLB#48″ジョーダン・ジェンキンス”にタックルされファンブルロストするなど、とにかくビルズO#はモメンタムを掴みたいところでミスをして全くつかめず、試合が進むにつれてどんどんハマっていく感じです。

 

「ジェッツのパスラッシュが激しいのに、なぜもっとスクリーンパスしてこない?」とも思いましたが、出来ない事情もあるのでしょう。それほどジェッツのDLがビルズOLを圧倒してコントロールしていました。

スペシャルチーム

全て調子がよく2本のFGは全て成功。パントも冴えており言う事無し!・・・とはなりませんでした。

ビルズのオンサイドキックにてTE#88″オースティン・セフィリアン-ジェンキンス”が落球して、オンサイドキックを成功させてしまいます。

試合終了4分切ってから2TDを連取され、頭の中に「ビルズ奇跡の大勝利」「ジェッツやっぱり4Qで自爆」というニュースの見出しがよぎり、テンションだだ下がり。

3ポゼッション差以上離していたので問題ありませんでしたが、これがもっと接戦だったらと思うとゾッとしますね。

TE#88″オースティン・セフィリアン-ジェンキンス”はレシーブが上手いから、このシーンで起用したのに緊張してしまったのか、裏目に出ました。

総評

前半終了時点では7-10と接戦。なので、後半からジェッツが失速して負けると思っていたら、逆に突き放して快勝です。

ビルズの試合はダイジェストなりゲーパスのコンデスモードなりで一通り見てきたハズなのですが、この試合に限って「あれ!?こんなチ―ムだった?」と思うぐらいミスが多かったです。

ビルズはペイトリオッツとの対戦を2回も残しています。昨日の敵は今日の友ということで、これでは困るのです。

加えて、ビルズは今後のスケジュールが厳しい上に、対戦相手は今日のジェッツの戦略を参考にするため苦戦するでしょう。ワイルドカードでもプレーオフに行けると思っていたのに、久々にビルズ名物の大失速が始まるのか?

 

一方、ジェッツに関しては、これまで特徴がないチームでしたが今日はやりたかった事が全て出た良い試合でした。最後にTDを連取された事を除いては。

毎回、後半で失速するハズが集中を切らさずに逆に大差をつけれたのは、スタジアムにかけつけてファンのチャントの統制を取ったファイヤーマン・エドのおかげでしょう。

まさかエドの姿には震えました。(TωT)
ファンの大歓声、これこそが勝利を後押しする重要な要素です。

 

Week9終了時点でジェッツは4勝5敗。負け越してはいるものの、今シーズンは首位以外に突出しているチームがおらず、ByeWeekも残しているので、かなり希望はあります。

本当に今日の試合はお互いシーズンで一番重要な試合だったでしょう。そこで勝てた事がまず嬉しい。

かつ、プレーオフに行けなかった時のスピンオフブログのタイトルを考えていた自分が情けない。
Σ(・ω・ノ)ノ!