総評

ペイトリオッツ(以下、パッツ)の敗因の1つは、チーフス戦ではブレイディを守り切って不安を見せなかったOLが、この試合では大崩壊。逃げるのも上手いハズのブレイディが、20ヒット4サックを喰らう散々な目にあいました。

ブレイディの2INTもパスラッシュが影響してるのでしょう。

第4Qのギャンブルでもパスラッシュがブレイディに到達するスピードが速すぎて、エデルマンになんとかパスするも1stDownに届かずギャンブル失敗というシーンもありました。

 

“ネイト・ソルダー”などOLに負傷者が続発してるにも関わらず、パスプロテクションを保って勝ち上がってきましたが、『検尿すり替え野郎』の”ボン・ミラー”や、”デマーカス・ウェア”などリーグを代表するパスラッシャーが相手になると、あっというまにボロが出ました。

特にデマーカスに関しては、カウボーイズ時代にJETSと対戦した時に、その破壊力に「なんじゃこれは!!?」と、驚愕した思い出があります。

もし”デューマビル”がFAX契約に失敗してなかったら、ブロンコスのパスラッシュは一体どうなっていたのかと思うと恐ろしいです。
(まだ過去の話題を蒸し返すw)

 

もう1つの敗因は、私はFGを外すところを見た記憶が無いK”スティーブン・ゴストコウスキー”がエクストラポイントを外したために取り損なった1点のために、タイムアップ直前に決めたTDにて、2ポイントを狙わざる得なくなった事でしょう。そして2ポイントコンバージョンに失敗して、敗北となりました。

もし外していなければ、エクストラポイントを蹴って同点となり、オーバータイムとなっていたハズです。

 

ゴストウスキーは9年のNFLのキャリアでFGの成功率は87.3%。エクストラポイントに関してはこれまでの523本を1本も外した事はありませんでした。

この失敗に関してゴストウスキー本人は「私の責任だ。上手くヒットしなかった」とコメントしております。ちなみにバイキングスが最後のFGを外した時のように、ボールの縫い目がキッカーに向いてるわけでありませんでした。

まさか、NFLのキャリアの中でのたった1回のエクストラポイントの失敗が、SB出場という大義を逃す原因になろうとは、不幸すぎます。 今シーズンから改正となったエクストラポイントを15yd地点から蹴る新ルールが無ければ、入っていたであろうに。 これも 運命なのでしょう。

 

おまけに直接の敗因かどうかは分かりませんが、第2Qになぜかパッツ側のタブレット(サーフィス)だけが全てダウンして使えなくなる事件が起こりました。

この障害は20分程度で復旧し、原因はタブレットではなくネットワークの方の障害だったとの事ですが、なぜパッツ側だけだったのでしょう?

まぁ、ジレットスタジアムでは、なぜか相手チームのヘッドセットの無線が繋がらなくなるという話もありましたし、これでイーブンじゃないですかね。

 

しかしながら、プレーオフになると、パッツはブロンコスに弱いです。と、言いますかブレイディがSBに到達しても、弟のイーライがSB制覇を2度も妨害してますし、ブレイディにとってはマニング一家って邪魔者以外の何者でもないですね。

今シーズンは途中で欠場もあったペイトン・マニングなので、来シーズンはあるか分かりません。
それだけに私はペイトン・マニングに節目の50回大会にSBを制覇をしてもらいたいです。

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マニングのスタッツは、パス17/32回176yd獲得、2TD、0INT。

成功率は低いものの、またもレギュラーシーズンで連発していたINTを0回に押さえ、O#をけん引しパッツに勝利しました。スクランブルかつヘッドスライディングという珍しい根性プレーもあり、2度目のSB制覇への気迫が感じられました。

 

一方、ブレイディはパス27/56回310yd獲得、1TD、2INT。

パスプロが弱かろうが、成功率が50%以下だろうが、56回も投げなければならない理由は、やはりランが無いことです。なんせ一番走ったのがブレイディ自身の13ydなのです。

緊急で仕入れた”スティーブ・ジャクソン”はTDランを記録するものの、ランはたった8ydの役立たず。それもこれもOLの弱体化が原因なのでしょう。

ちなみに、この試合のあと、パッツのOLコーチ”デイブ・ディガグリエルモ”は解雇されました。