ここまで差があるとは・・

いよいよスーパーボウル50のカードが決定する NFCチャンピオンシップ。

その対戦カードは、ディヴィジョナルプレーオフでNFC2連覇のシーホークス相手に前半で31点差をつけて勝利した第1シード”カロライナ・パンサーズ”。
対するは、パッカーズをいろんな事がありながらもオーバータイムで撃破した第2シード”アリゾナ・カーディナルス”です。

実力が拮抗したもの同士で名勝負が多いNFCチャンピオンシップなのですが、今回は様相が違いました。

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

    1Q 2Q 3Q 4Q OT total
カーディナルス (13-3-0) 0 7 0 8   15
(15-1-0) 17 7 10 15   49

総評

前半は、まさに前試合シーホークス戦の焼き増しで、圧倒的なO#とD#で攻め立てるパンサーズ。

さすらいのリターナー「ギンちゃん」こと、”テッド・ギンJr”がダブルリバースから、フィールドを縦横無尽に駆け回りTDを奪うシーンを見た時に、彼がドルフィンズ時代にJETS相手に2シリーズ連続でキック・オフ・リターンTDを決めた時に似ていて、JETSファンはトラウマが蘇ったでしょう。

自慢のD#でもパーマーから2ファンブルロスト+4INTの計6ターンオーバーを奪うという、恐るべき守備力を見せました。

 

カーディナルスも序盤にモメンタムを取り返すチャンスはあったのですが、CB”パトリック・ピーターソン”がパントリターン時に助走をつけたままレシーブしようとしてマフって、ファンブルロストしたシーンが痛すぎました。

せっかくの反撃のチャンスをイキった個人プレーで台無しにする大失態。ああいうプレーはマッデンだけでやってくれという感じです。

 

その”パトリック・ピーターソン”も前半の終盤にニュートンからINTし、 汚名返上するのですが、そのチャンスもパーマーがムリ投げしてINTされて、またもモメンタムを取り返すチャンスをパーにします。

時間もタイムアウトもあったのに、なぜ無理なロングを投げ急ぐ必要があったのか?
後半にもINTを連発し、取り返そうとすればするほどドロ沼にハマるところに、プレーオフ慣れしていないパーマーの未熟さが出たと思います。

フィッツジェラルドの落球2回も非常に彼らしくなく、カーディナルスは勝たねばならぬ試合なのに、パフォーマンスは過去最低だったと思います。

 

だとしても、あまりにもカーディナルスD#が点を取られすぎた。
パンサーズ好調の原因はニュートンの成長が一番大きいでしょう。そもそも身体能力はあったものの、前半に走りすぎて後半にグダグダになったり、ロングを投げる時に体重が後ろにのって手投げになりコントロールが悪いなどの弱点があったニュートンが、見事に全レシーバーに投げ分ける。

特にTE”グレッグ・オルセン”とのホットラインはすごいですね。ニュートンのほしい所に彼がいるという感じ。

パンサーズはランも強いので、相手D#はランを警戒して真ん中はどうしても上がり気味になる。 そこに中央を駆け上がるオルセンにD#がついていけず、ワイドオープンになってしますワケです。

トルバート、スチュアート、そしてニュートン自身が繰り出すバリエーションが多いランO#が相手D#に揺さぶりをかけて、そこにコントロールが成長したニュートンのパスが加わると、止めるのは至難のワザでしょう。

2015_nfc_cardinals_pansers2-rs

ニュートンのスタッツは、パス19/28回335yd獲得、2TD、1INT。ランで47yd獲得2TDという、パスでもランでも2TDずつ計4TDを挙げる活躍。

しかし、ニュートンはサイドラインでタオルかぶってニヤニヤしたり、はしゃいだり。さらに、まだ試合終わってないのにサイドラインで記念撮影をしたりなど、相手に対して敬意の無い舐めた態度が気に食わん!!

こんな野郎はスーパーボウルで兄者が八つ裂きにしてくれる事に期待しましょう。

 

2015_nfc_cardinals_pansers3-rs カーソン・パーマー

対するカーソン・パーマーのスタッツは、パス23/40回235yd獲得、1TD、4INT。さらに2ファンブルロストと最悪。

“カート・ワーナー”の再現を期待していたファンも多かったのですが、プレーオフで勝てないベンガルズ出身だけに、ここ一番の勝負弱さが出ました。

 

パーマーがINTされまくってるのを見て思い出したのですが、この対戦カードって、2008年シーズンのプレーオフと同じ。
その時はパンサーズのQB”ジェイク・デローム”のINT祭りで、カーディナルスに5INT+1ファンブルロストの計6ターンオーバー奪われるという逆の展開でした。

[参考:Divisional Playoffs2:パンサーズ vs カーディナルス]

 

そしてフィッツジェラルドのスーパーボウル再出場の夢もかなわず。 落球という彼らしくないシーンもありましたが、結局は相手が悪すぎましたな。