ぺちぃ、もういいだろ

最終戦のWeek17は怨敵ペイトリオッツとの再戦ですが、シーズンエンドしたジェッツにとっては消化試合。

しかし、来シーズンもHC”トッド・ボウルズ”の続投が決定しただけに、来シーズンに繋がる勝利を得たいところです。

果たして今のジェッツはどこまでパッツに対抗できるのか?

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スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

2017年 12月 31日

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

3

0

0

3

6

ペイトリオッツ

7

14

3

2

26

 

オフェンス

期待されたQB#05”クリスチャン・ハッケンバーグ”の出番は無し。またも先発はQB#09″ブライス・ペティ”ですが、特に前回から進化なしです。

何本かプレシーズンで見せたキレのあるパスを通すものの、それが続く事が無くパフォーマンスが相変わらず不安定。

OLが持ちこたえたとしてもWR#10″ジャーメイン・カース”が振り返る前に到達する早いタイミングでパスを投げたり、WR#11″ロビー・アンダーソン”へは高すぎるオーバースローを投じます。

WR#11″ロビー・アンダーソン”はQBが”ジョシュ・マッカウン”の時にTDを量産していただけに、思うようにパスを投げないペティへのストレスがとうとう爆発したのか、パッツ側のサイドラインへ出たボールを思いっきりスパイクするシーンがありました。

そして、このスパイクしたボールが地面に跳ね返った後にパッツのCB”ジョンソン・バデモシ”のアゴにヒットし、ペティは間接的にパッツへも被害者を出しました。

大人しそうなアンダーソンがこれほど感情をむき出しにするのは驚きました。そしてゴメン、パッツの人。

 

ペティのパスは19/36回232yd、0TD、0INT。レーティング72.9と前回より改善されるものの、今回もTDパスは無し。ファーストダウン数が14回でこれはパッツの半分。これじゃ勝てません。

途中でハッケンバーグに変える事にも期待しましたが、結局ペティで最後まで投げ切りました。

加えて大差の開いた第4QにFGを蹴る意味が分かりません。一体、この試合でジェッツは何をしたかったのでしょうか?

[追記]

スティーラーズからパッツに移籍したLB”ジェームズ・ハリソン”は2サックを記録の活躍。

JETSのOLが本来の先発から2人欠場していたとはいえ、まだまだ現役のパフォーマンスを見せました。

ジェームズ・ハリソン カット スティーラーズ
もちろん狙いは情報 先日、スティーラーズの重鎮LB”ジェームズ・ハリソン”が解雇されたニュースをお伝えしましたが、なんとプレーオフで最大の敵になるペイトリオッツと契約しました。

ディフェンス

またもDE”モハメド・ウィルカーソン”がインアクティブ。もはやロースターボーナスが発生する前にカットは待ったなしでしょう。

 

パッツO#はファーストドライブでTDを決めるも、その後は不安定。ジェッツD#の粘りもありましたが、それ以上にブレイディとO#陣に不調を感じました。

数回ブレイディとレシーバー陣の意図が合っておらず、極めつけはブレイディがパスラッシュに追われてもないのに、誰もいない場所にロングパスを投げてインテンショナル・グラウンディングを取られるという珍しいシーンがありました。

さらにマイナス11度の極寒のせいか、ボールが手につかないようでパスドロップも多かったです。

ブレイディのスタッツは、パス18/37回190yd獲得2TD、0INT。極寒だったとしてもホームのジレットスタジアムでの成績にしては、パス成功率が50%を切り物足りないものになっております。

 

しかしながら、今シーズンのパッツO#の1つの脅威はRB#33″ディオン・ルイス”の存在。この試合でラン93yd 獲得1TD、パス40yd獲得1TDの活躍しています。

パワーとスピードを兼ね備えているうえにレシーブも旨く、さらにパスプロに参加してもジェッツD#のセーフティーブリッツからブレイディを守る、まさに万能RBです。

昨シーズンは7試合しか出ておらずTD0回の選手が、今シーズンは全試合に出場し現時点で計9TDの活躍ですから、毎年変わるパッツのRB事情は相変わらず読めません。

 

加えてブレイディのメインターゲットであるはずのTE#87”ロブ・グロンコウスキー”のレシーブがなんと0回。ジェッツD#が徹底してグロンコウスキーをカバーしていたとしても、0回はおろか1回もターゲットにならないのは不自然であり、後半にはサイドラインにいる姿が映しだされました。

これに関してQB”トム・ブレイディ”は試合後のインタビューで 「本当に?気づかなかった」とコメント。グロンコウスキー自身は「コーチの決定はコーチの決定だ」とコメントしております。

逆にジェッツのHC”トッド・ボウルズ”も「グロンコウスキーにレシーブさせない特殊なプランは考えていない」とコメントしています。

この謎の現象の正体は、グロンコウスキーの契約条項に答えがありました。グロンコウスキーの契約は「1シーズンに80レシーブ、または1200ヤード獲得、もしくはチームの90%のスナップに参加した場合、2Mのボーナスを受け取る」とあり、グロンコウスキーのレギュラーシーズン終了時点での成績はパス獲得1084yd、8TD、69レシーブでスナップへの参加率は90%以下になっています。

つまり、グロンコウスキーへのボーナスを抑えるためにグロンコウスキーに投げなかったという事が考えられます。見方を変えるとこっそりと手抜きされたわけで、今回のジェッツD#は評価が難しいです。

 

ジェッツD#のサックは2回。反則はあったもののOLB#48″ジョーダン・ジェンキンス”はいい働きをしています。来シーズンのさらなる活躍に期待です。

スペシャルチーム

K#07″チャンドラー・カタンザーロ”はFGを2本決めて1本外します。

まぁ、そんなところです。

総評

とうとう今シーズンも出番がなかった2016年ドラ2”クリスチャン・ハッケンバーグ”。

過去50年の間にドラフト2巡以内に獲得されつつもルーキーから2年間NFL公式戦でプレーしなかったのは、”ジム・ケリー”と1980年ビルズ2巡の” Gene Bradley”に続き3人目であり、近年はおろかNFL史でもあまり無い状況です。

HC”トッド・ボウルズ”いわく「プレシーズンでペティがハッケンバーグに勝った時点で、ハッケンバーグにプレータイムを与える事は考えていない」とのこと。

さらに「ペティは昨シーズンより優れていた。彼は春にハードワークを積み、来シーズン戻ってくる。我々はそれを期待している」と、HC”トッド・ボウルズ”は「ここ3試合のO#を見ていたのか?」と思えるような不思議なコメントをしております。

 

しかしながら、HC”トッド・ボウルズ”の来シーズンの続投は決定済みで、来シーズンも何らかの形でペティを起用することは確実のようです。こうなるとジェッツファンが期待できる事はペティの覚醒か、もしくはペティのアゴを破壊する新たな刺客の出現でしょう。

 

これにてジェッツの2017年シーズンは完全終了。ジェッツの2018年ドラフト巡は全体6位に決定しました。おめでとう。

ついでに言うと全敗ブラウンズは当然、全体1位を獲得した上に、全体4位をテキサンズからもらいます。

 

昨シーズンはドルフィンズ、そして今シーズンはビルズがプレーオフに進出しただけに来シーズンはジェッツがプレーオフに行くと信じつつ、後はプレーオフを楽しみましょう。

アディオス!