D#は寝てたわけではありません

ディビジョナルプレーオフ3戦目は、パス守備No1のジャガーズ と、チーム伝統の「鉄のカーテン」と呼ばれる鉄壁の守備を持つスティーラーズのD#対決!

・・と、思ったら見事に予想を裏切る内容となりました。

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

2018年 1月 13日

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジャガーズ

14

14

0

17

45

スティーラーズ

0

14

7

21

42

総評

D#対決のハズだったのに、互いに40点以上を取るというレギュラーシーズンでも滅多に無いバカスコアとなりました。

 

ジャガーズは前回のビルズ戦では10点しか取れないO#不振だったにも関わらず、今回はRB”レナード・フォーネット”がラン109yd獲得3TDと大活躍。

特に4thDownギャンブルからのダイビングTDは恐るべき跳躍力で、元チャージャーズのトムリンソンを彷彿とさせました。

加えて、QB”ブレイク・ボートルス”も復調。中央へのミドルパスが得意のようで、絶妙なタイミングでミドルパスを決めてO#に貢献。

 

そして自慢のD#が序盤からスティーラーズO#を圧倒。スティーラーズの4thDown-インチのギャンブルを止め、スティーラーズQB”ベン・ロスリスバーガー”を自陣深い場所でINTしチャンスを作り、さらにはファンブルを誘発しリカバーTDを決め、スティーラーズを圧倒します。

 

そんなスティーラーズがなぜここまで競ったかと言うと、それはQB”ベン・ロスリスバーガー”最大の武器であるロングパス攻勢です。

第2QのTDは2本ともWR”アントニオ・ブラウン”とWR”マータビス・ブライアント”へのロングパス。

後半も同様にRB”レベオン・ベル”に19ydのロングパスTDを決めるどころか、敵陣43yd での4th-5ydのギャンブルに 、エンドゾーンへ走るWR”アントニオ・ブラウン”に予想外すぎるTDパスを通します。

投げるロスリスバーガーの肩とコントロールも化け物ですが、相手DBと絡み合いながらも取ってしまうWR”アントニオ・ブラウン”の運動神経も超人的です。これぞ真のホットラインでしょう。

しかし、ジャガーズQB”ブレイク・ボートルス”もこれに触発されたのか、あれだけコントロールの悪かった男が43ydのロングパスを通したのは驚愕でした。

D#合戦と銘打った試合だったハズが、日本時間の早朝3時からロングパスが乱れ飛ぶバカゲームに、もはや開いた口がふさがりません。

 

しかしながら、この試合で決め手になったのは、残り1:50にジャガースが決めたFGでの3点。返しのO#でスティーラーズもTDを決めて3点差に詰めるも、そこでタイムアップとなり試合終了。

ジャガーズは余裕勝ちかと思われた序盤からスティーラーズの猛追を振り切って、王者ペイトリオッツの待つチャンピオンシップに駒を進めました。

 

スティーラーズにとって大きなミスは第1Qと第4Qの4thDownギャンブル。

第1Qのギャンブルはスニークすればたやすく取れそうなインチを、外側へのランを仕掛けて失敗。

第4Qは1ydのギャンブルには有り余る20yd超のパスを投げて阻止されました。手前に手ごろなターゲットがワイドオープンになっているにも関わらず、奥を狙った真意は分かりません。

あと、今シーズンにブレイクした注目のWR”ジュジュ・スミス=シュスター”が1TDを記録するも3レシーブ5ydで終わったのは、寂しいところです。

 

ブレイク・ボートルス

1回戦のビルズ戦よりパフォーマンスが上がったQB”ブレイク・ボートルス”のスタッツは14/26回214yd獲得1TD。ランは35yd。今回は普通にパスがランを上回りました。

とにかくミドル、ロング、そしてTDを決めたFBへのショートパスの全てが中央。

振り返れば、ビルズ戦で決定打となったギャンブルからのTDパスも中央。

「この男、パッシングシチュエーションは中央にD#固めたら簡単に攻略できるんじゃ・・」と、今頃パッツDCパトリシアも思っているかどうかは、定かではありません。

 

ベン・ロスリスバーガー

敗れたQB”ベン・ロスリスバーガー”のスタッツはパス37/58回469yd獲得5TD、1INT。

戦力が拮抗するプレーオフかつ、パスD#No1のジャガーズ相手に5TDとは、末恐ろしい男です。

昨シーズンのチャンピオンシップでパッツに敗北した後、その完敗ぶりから引退をほのめかす事を言っていたのですが、今回は同じ敗戦でもハイスコアに自信を持ったらしく キャリアの続投を名言しております。

来シーズンこそ3つ目のスーパーボウルリングに期待できそうです。