不屈のプライド

AFCチャンピオンシップは2連覇&スティーラーズの最多に並ぶ6度目のSB制覇を狙う王者ニューイングンド・ペイトリオッツと、今シーズンのダークホースかつ、激戦の末にスティーラーズを破ったジャガーズの対戦となりました。

しかし、試合前の情報ではペイトリオッツQB”トム・ブレイディ”は練習中に右手を負傷するというアクシデントが発生。

不慮の事故とはいい、これはジャガーズにとっては朗報。果たして大番狂わせを起こせるのか!?

得意のインジャリー詐欺だと思いますが・・ いよいよスーパーボウルへの出場を賭けたチャンピオンシップですが、なんとトム・ブレイディがインジャリーレポートにクエスチョナブル(Ques

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スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

2018年 1月 21日

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジャガーズ

0

14

3

3

20

ペイトリオッツ

3

7

0

14

24

 

総評

ペイトリオッツがFGで先制するも、ジャガーズがQB”ブレイク・ボートルス”のパスを中心に組み立てる予想外のO#プランと、ここぞというところで繰り出すエースRB”レナード・フォーネット”のランにペイトリオッツD#は苦戦し、第2Qには14-3 とジャガーズがリード。

このままジャガーズが逃げ切るように見えましたが、流れを変えてしまったのがジャガーズの反則でした。

 

ジャガーズは好調だったドライブをディレイ・オブ・ザ・ゲームとホールディングの反則で潰してしまった事をきっかけに、第2Q終了直前にペイトリオッツの怒涛の反撃を前にまたしても、アンネセサリー・ラフネスやパス・インターフェアランスの反則を犯し、それをTDに結びつけられます。

急に増えたジャガーズの反則が、ペイトリオッツの勝因の1つでしょう。

 

この時のアンネセサリー・ラフネスがペイトリオッツの主力TE”ロブ・グロンコウスキー”への頭部へのヒットで、そのままグロンコウスキーはアウトとなります。

ペイトリオッツは後半にはO#もD#もアジャストし、特にD#が後半はTDを1本も許しませんでした。D#の修正に成功した事がペイトリオッツ2つ目の勝因でしょう。

 

そして、ペイトリオッツ3つ目の勝因は、ジャガーズが第4Qに色々マズった事だと思います。

10-20と10点差リードの第4Qにてペイトリオッツの反撃をRB”ディオン・ルイス”をファンブルロストによって止めたのに、そこで得たO#を3&OUTで終われらせてしまったことが非常にもったいない。

 

次にサックによってペイトリオッツを3rd&18ydと追い込んだのに、アメンドーラにパスを通され1stDownを更新されてしまい、ここでモメンタムが大きくペイトリオッツに傾きました。

その後のジャガーズD#は消極的になってブリッツを仕掛けない上に引き気味に守ったので、フリーフリッカーをやり返され、あれよあれよと通されてWR”ダニー・アメンドーラ”へのTDパスにつながり3点差。

この辺りは前の試合のスティーラーズ戦でのロングパス攻勢でTDを奪われすぎた恐怖がよみがえったのかもしれません。ブレイディのミドルパスが通りだしリズムが生まれます。

ペイトリオッツが逆転したドライブのCB”ジェイレン・ラムジー”のパス・インターフェアランスも余計でした。

 

ジャガーズO#がTDを取って突き放せば問題なかったのですが、ここも消極的になりフォーネットのランで時間を潰しながら得点して自らのペースで試合を制するつもりだったハズが、フォーネットのランを止められO#停滞。さらに途中サイドラインぎりぎりにパスを決めるほど向上していたボートルスのパスが、試合開始時と同様にターンボール気味になり狂いだします。

ジャガーズO#にペイトリオッツD#の目先を変えるようなプレーが不足していたようにも思えます。かつ、ボートルスはビルズ戦のように開き直って走れば、まだ勝機があったかもしれません。

 

それにしてもジャガーズO#のラストプレーは惜しかった。ギャンブルで投げたロングパスがヒットしていれば逆転TDの可能性があったのですが、元ビルズのS”スティーブン・ギルモア”の超人的なカットで止められました。

シーズン序盤のペイトリオッツD#崩壊の原因でもあったギルモアでしたが、シーズン後半のペイトリオッツD#の好調も彼がいたからなのでしょう。

 

最後の返しのペイトリオッツO#では、素人の私でも全部ランで来ると分かっているも、ジャガーズD#はランで1stDownを更新されペイトリオッツ勝利。

G+の解説でも言っていましたが、ジャガーズのQBはボートルスですから、全部ランで止められても相手のタイムアウトを使い切らせてパントしたほうが、無理やり1stDown更新しようとしてパスを失敗し時計を止めるより安全なのです。

まさに「相手のO#をどう評価するかによってプレーが決まる」状況で、もし相手のQBが”ペイトン・マニング”だったら、O#を渡すことが最大のリスクなので、強引にでもトドメの1stDown更新を狙うでしょう。

何が言いたいかというと、偉大なフランチャイズQBの存在はO#のみならずD#にも大きく影響する重要なポジションだということです。

来シーズン、ジェッツにもそんなQBが誕生することを願っております。

 

ブレイディ ジェームズ・ハリソンブレイディのスタッツは、パス26/38回290yd獲得2TD。

開幕前にエデルマン、今試合でTE”ロブ・グロンコウスキー”の途中離脱という飛車角を抜いた大ハンデを背負うも、難敵ジャガーズ相手にまたも第4Qに大逆転勝利を収めました。

WR”ブランディン・クックス”がチームトップの100yd獲得してますが、個人的にはWR”ダニー・アメンドーラ”の活躍にインパクトがありました。

2TDレシーブの活躍に加え、さらにレシーブ後にボールが先に地面につく前にボールを持ち帰えてパスを成功させるという、エデルマン並みの変態プレーを見せます。

前試合でも難しいミドルパスを拾うシーンがあり、エデルマン不在の間にエデルマン級に成長しました。どれだけ選手が負傷しても代わりが出てくるパッツの選手層の厚さも常勝軍団たる理由でしょう。

 

スティーラーズから獲得したLB”ジェームズ・ハリソン”は先発出場し、3タックルの活躍。

「スティーラーズ情報だけが目的」だと言われていたので無駄な獲得に終わったのかと思いきや、しっかり戦力になっており、チームを変えて3つ目のスーパーボウルリングを狙います。

 

しかしながら、ブレイディの右手負傷とは一体何だったのか?

RB”ディオン・ルイス”のランが9回34ydと少ないところを見ると、負傷はブラフで「相手にランD#を中心にさせる作戦だったのでは?」と、疑わざるえません。
コントロール良すぎだろ!(屮゜Д゜)屮

それはさておき、ペイトリオッツはとうとうスーパーボウルに到達し2度目の2連覇にリーチ!誰か それだけは止めてくれ!!

 

ボートルス ブレイディ

一方、ジャガーズQB”ブレイク・ボートルス”のスタッツは、パス23/36回293yd獲得1TD。

途中からコントロールが補正されるも最後はコントロールが悪くなる不安定さは相変わらず。

勝てる試合だったかつ、勝てばスーパーボウル出場だっただけに非常に残念ですが、「スーパーボウルの舞台に立つのに相応しいか?」と聞かれればそうでもないので、これで良かったのかも・・。来シーズンの飛躍に期待です。