正直、NFCの方が面白い

前回のAFC編 に引き続き、NFC編をお送り致します。

プレーオフはAFCよりNFCの方が面白く、記憶に残るシーンが多いですね。

人間離れした「ロジャース無双」に、マーション・リンチが片手でD#をぶっ倒す豪快ラン、パッカーズのありえない逆転負けなどありました。

昨シーズンは、パンサーズのパスラッシュが強力すぎて、シーホークスが津波のように飲まれてしまいましたねぇ・・・あの時のパンサーズは何だったのでしょうか。

さて、今シーズンはどんな名シーンが待ち受けているのか、楽しみです。

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第1シード:ダラス・カウボーイズ

プレスコット エリオット ダラス・カウボーイズ

新トリプレッツで王朝復活か!?

(1回戦、免除)

QB”トニー・ロモ”がプレシーズンで負傷し長期離脱した時点で、世間的にはカウボーイズのシーズンは終わったと思われたが、QB”ダグ・プレスコット”とドラフト1巡で獲得したRB”エゼキエル・エリオット”のルーキーコンビの活躍で破竹の11連勝を打ち立て、プレーオフ一番乗りで第1シードを獲得した。

 

このルーキー二人にベテランWR”デズ・ブライアント”を加えたO#スキルポジションの3人に、1990年代に一時代を築いたQB”トロイ・エイクマン”、RB”エミット・スミス”、WR”マイケル・アービン”の3人の通称『トリプレッツ』の再来に期待してしまう。

 

チームの特徴はエリオットの手をつけられないランO#と、リーグ1位のランD#。

かつてからの強力なOLも健在で、3人のプロボウラーがルーキーコンビの活躍を支えていることは間違いない。

パスD#が26位という対空防御に不安があるものの、そこはランO#によりタイムポゼッションで優位に立って弱点をカバーしたいところ。

 

懸念点は同地区からプレーオフ出場したニューヨーク・ジャイアンツの存在。カウボーイズの今シーズンの3敗中、2敗がジャイアンツ戦なのだ。

加えて、近年のジャイアンツはプレーオフで無類の強さを誇るので、対戦は絶対に避けたいだろう。

第2シード:アトランタ・ファルコンズ

ファルコンズ NFL マット・ライアン

肉を切らせて、骨を断つ!

(1回戦、免除)

強くても人気の無い不思議チーム、ファルコンズがプレーオフに帰ってきた。
チームの特徴は30点取られようが、それ以上を取り返して勝利するという超攻撃スタイル

 

QB”マット・ライアン”とWR”フリオ・ジョーンズ”のホットラインに加え、地上戦はRB”デボンタ・フリーマン”のランが強力だが、彼はレシーブ能力も兼ね備えており、ターゲットが多いパスO#が強みだろう。

しかし、プレーオフは伝統的にD#が強くなければ勝てないので、大量失点を許すD#陣がどこまで踏ん張れるかが勝負の鍵を握るのは間違いない。

第3シード:シアトル・シーホークス

シーホークス NFL プレーオフ

守備力こそ最強の証

(1回戦はライオンズと対戦)

かつての弱小の影はもはや無く、プレーオフ常連チームと化したシーホークス。

その特徴はやはり、CB”リチャード・シャーマン”を筆頭するハイパーD#なのだが、S”アール・トーマス”の離脱という不安を抱える。

 

O#陣はおなじみ強力な足と肩を持つQB”ラッセル・ウィルソン”が、どんな状況でもロングパスを通す。レシーバーはWR”タイラー・ロケット”に加え、セインツから移籍直後はイマイチだったTE”ジミー・グラハム”が今シーズン猛威を振るっている。

 

しかし、QB”ラッセル・ウィルソン”は、突然の大乱調が発生しミスを連発する試合がある。その乱調ぶりは格下のラムズに3点、バッカニアーズに5点しか取れないぐらい酷いものだ。

この乱調がプレーオフで出れば確実に敗退する。一発勝負のプレーオフで、どこまで”ラッセル・ウィルソン”が調子を維持できるかが生命線となる。

[2017/01/07:追記]
コメントより指摘がありました。WR”タイラー・ロケット”は年末に負傷のためシーズンエンドです。
https://nfljapan.com/headlines/13762

第4シード:グリーンベイ・パッカーズ

パッカーズ プレーオフ NFL

やっぱり強い、チーズヘッド

(1回戦はジャイアンツと対戦)

シーズン序盤の不振により、今シーズンはプレーオフ出場を落とすと思われていたが、Week12からWeek17まで全勝して地区優勝し、いつもどおりプレーオフ出場にこぎつける。

 

特徴はもちろん”アーロン・ロジャース”の復活。昨シーズンからパフォーマンスが落ちたなど言われてきたが、今シーズンの終盤で見せた活躍ぶりは不安を払拭させるものだった。

D#は今シーズン、LB”クレイ・マシューズ”がシーズン中にハムストリングが痛めるものの健在で、強力なパスラッシュをけん引している。

 

エースRB”エディ・レイシー”が負傷離脱したのは残念だが、スーパーボウルを1度制覇した以降はスーパーボウルの舞台にすらたどり着いていない”アーロン・ロジャース”に、そろそろ2個目のリングを取ってほしいところである。

第5シード:ニューヨーク・ジャイアンツ

ジャイアンツ イーライ ベッカム

今シーズンこそ来るか、イーライ イヤー!?

(1回戦はパッカーズと対戦)

4年に1回はスーパーボウルを制覇する”イーライ・マニング”伝説は、昨シーズンに終止符を打たれたと思われた。

しかし、イーライは周期から1年ズレて再びプレーオフに帰ってきた!おそらくズレた原因は、昨シーズンWR”オデル・ベッカムJr”にかけられたマッデンの呪いのせいだと思われる。

 

チームの中心は何と言っても、良いWRが常に巡ってくるQB”イーライ・マニング”と、リーグ最強クラスのWR”オデル・ベッカムJr”のホットライン。

ベッカムはスピードに加えて、どんな体制でもレシーブする柔軟性+ボディーバランス+手のでかさ&握力など、全てが変態級なのだ。

 

さらにジャイアンツがSB制覇する時といえば4-3のDLが強力な時。

JETSから移籍したDL”デイモン・ハリソン”に加え、元ドルフィンズのDE”オリビア・バーノン”などAFC東から仕入れたDLが当たり、強力なランD#を構築。レギュラーシーズンではカウボーイズをスィープ(同地区の相手に2勝)したのだ。

 

DBには現在、INT数2位タイのビッグプレイメーカーCB”ドミニク・ロジャース・クロマティ”や、ベンガルズから移籍したDB”レオン・ホール”など、DB陣に経験豊かなベテランを揃えているのも強みだろう。

状況から言って、裏の大本命と言っても過言では無いチームである。

第6シード:デトロイト・ライオンズ

ライオンズ NFL プレーオフ

シーズン全敗なんざ過去の話よ

(1回戦はシーホークスと対戦)

メガトロンことWR”カルビン・ジョンソン”の引退でパスO#が弱体化すると思われたが、「金帝都」ことWR”ゴールデン・テイト”に加えて、WR”アンクワン・ボールディン”やWR”マービン・ジョーンズ”などリーグの名だたるレシーバーをかき集めて、強力なパスO#の構築に成功した。

 

その中心となるQB”マシュー・スタフォード”は、2008年のシーズン全敗直後のドラフトにて全体1位で獲得したライオンズ復興の象徴ともいえる選手。

かつてはケガばかりする貧弱ぶりから「チャイナドール(中国製人形)」という嫌味なニックネームもつけられたが、今ではすっかりたくましくなり、中指を負傷しようがシーズン最後まで投げ切る強さを見せた。

強力なリストから繰り出す華麗なサイドスローはもちろんのこと、最終戦では負けはしたもののパッカーズ相手にヘイルメイリーを決める勝負強さを身につけ、もはや季は熟した。

いつスーパーボウルを制覇するの?今でしょ!?

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