重な戦力がまた一人・・
勝利したもののその代償は大きかった。第1Qに負傷してタンカで運ばれた光速のRB”レオン・ワシントン”は右足骨折のためにIR入りしました。

ワシントンは鬼のような加速力に加えて巧みなステップとチェンジ・オブ・ペースを操り、1対1なら簡単に抜けるテクニックの持ち主。ラン能力もさながら、特筆すべきは窮地を何度も救ってきたリターナーとしての能力です。

この穴を埋めるべくHC”レックス・ライアン”は元JETSでリターナーを務めていたCB”ジャスティン・ミラー”と契約しました。

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▼レイダース戦の骨折
第1Qの9:50ぐらいに中央へのランプレイの際にレイダースの”トミー・ケリー”に足の上に乗られて、右脚の腓骨(下肢の2本の骨の細い方)を複雑骨折し、タンカで運ばれました。
そしてNT”クリス・ジェンキンス”に続いてIR(injured reserve)リストに加わり、シーズンエンドです。

▼IR(injured reserve)って何?
ジェンキンスの記事からしきりに登場する言葉IR。初心者に易しいサイトをうたってますので、おさらいです。RSSが無いためにサイドバーに掲載できなくて非常に残念なサイト「Packer Zone」さんからそのままパクらせてもらいます。

Injured Reserve[引用:Packer Zone]

大きなケガをした選手を、インジャリー・リザーブ(以下IR)に入れることができます。
IR入りした選手はそのシーズンはもう出場できません(プレーオフにも出られません)。そのかわり、チーム側はそのケガ人を手放すことなく53人のロースター枠から除外することができ、空いた枠で新たな選手と契約できるという利点があります。

ヒザの前十字靭帯(ACL)断裂やアキレス腱断裂などの大ケガが多数を占めますが、シーズン終盤のケガでは回復が間に合わないため、比較的軽いケガでもIRに入れてしまうことがしばしばあります。
 IR入りした選手にも契約どおりサラリーが支払われ、サラリーキャップから除外することはできません。チーム側は代わりの選手(安い選手ばかりですが)と契約しなければなりませんから、大きなケガ人が増えるほどサラリーキャップが窮屈になってしまうわけです。そういった事態に備え、各チームともある程度のキャップの余裕を持ってシーズン入りするのが普通です。

なお当サイトではインジャリー・リザーブとカナ表記していますが、正しくは “Injured Reserve” です。

→非常に分かりやすい説明ですね。私も改めて理解できました。
ワシントンとは契約でもめて、結局はJETSの提示した保証を含めた500万ドルの契約拡張よりもルーキーイヤー最後の年の$535,000を受け取る事を選択し、制限付きFA状態です。
IR入りでサラリー取られるとなるとジェンキンスの分も払いつつ、変わりに契約してロースター入りさせた選手にも支払う出費がかさみ、キャップがかなり苦しくなります。ワシントンが提示していた年600万ドル相当の契約に合意しなくて、ある意味正解でした。

しかし、RB”トーマス・ジョーンズ”は彼には彼の提示していた金額を払う価値がある選手だと言っており、レックス・ライアンもワシントン1人の穴を埋めるのに代理に3~4人の選手が必要だと言っております。

 

▼CB”ジャスティン・ミラー”(Justin Miller)
そして、リターナーを埋めるべく契約したのが2005年ドラフトでJETSが2巡目に獲得したCB”ジャスティン・ミラー”です。
ミラーはとにかく足だけは速く、2006年にキック・オフ・リターンで2TDを決めて、平均リターン30.1ydを記録しリターナーとしてプロボウルに選出されました。
しかし2007年に膝の負傷でIR入りし、2008年11月に解雇。JETSはCB”タイ・ロー”と契約しました。

その後、ミラーはレイダースに入り、その年に2回キック・オフ・リターンTDを記録。2009年にレイダースと2年の契約拡張を交わしたにも関わらず2009年9月に何人かの選手と一緒に解雇されてしまいました。

そしてこの度、再び古巣JETSに復帰。とりあえずリターナーの穴を埋めれただけでも良かったです。