これぞハイパーオフェンス

いよいよ4強が登場する2回戦、ディヴィジョナルプレーオフに突入。

第1試合から、リーグ最強のD#力を誇るシーホークスと、今シーズンは1試合平均33得点の超攻撃力のファルコンズが激突という興味深い対戦カードとなりました。

まさに最強の盾と矛が激突!砕けるのはどっちだ!?

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スコア&ダイジェスト

  勝-敗-分 1Q 2Q 3Q 4Q OT total
シーホークス 7 3 3 7 0 20
ファルコンズ 0 19 7 10 0 36
 

リンク:NFL JAPAN

総評

ファルコンズの攻撃力が予想以上の破壊力で、あのシーホークスD#を圧倒しました。

両者ほぼ1Qかけて1ドライブをTDで終えた後は、ファルコンズO#ペース。ロングパスで1発TDを狙わず堅実かつ、複雑なルートを走らせるファルコンズO#にシーホークス D#がついていけず、得点を積み重ねます。

 

ファルコンズQB”マット・ライアン”は、昨シーズンまでは特徴が特にない普通ポケットパサーというイメージだったのですが、今シーズンは全てがスマート。

ポケットでバタバタすることは無く、冷静に超スピードでスローする完成度の高さに驚きました。

加えて、シーホークスD#が届かないギリギリ獲れる所に投げるリードパスをレシーブし続けるWR”フリオ・ジョーンズ”やWR”モハメド・サヌー”など、レシーバー陣のレベルの高さにも目を見張るものがあります。

さらにRB陣はレシーブもランもこなすスピードのRB”デボンタ・フリーマン”と中央突破を得意とするRB”テビン・コールマン”の2タイプのRBで、それぞれ50yd前後のランを稼ぐ併用ぶりに、攻撃の多彩さを見せました。

 

一方、シーホークスO#は、ファーストドライブでRB”トーマス・ロールズ”のランとQB”ラッセル・ウィルソン”のスクランブルで、ファルコンズO#の時間を奪いつつTDを決める理想的なスタートを切るも、ファルコンズO#の勢いに牽引されたファルコンズD#に徐々に追い込まれます。

RB”デビン・へスター”のビッグリターンを反則で取り消された上に、自陣4ydからのO#にてQB”ラッセル・ウィルソン”がOLに足を踏まれ転倒し、セーフティーを献上するという珍しい失点もファルコンズへモメンタムを傾けました。

WR”ポール・リチャードソン”がスーパープレーを連発するも、第4QにQB”ラッセル・ウィルソン”は、ファルコンズD#のプレッシャーからINTされ敗北。

驚異のファルコンズO#が、プレーオフ常連の優勝候補であったシーホークスを圧倒するという結果に終わりました。

マット・ライアン ファルコンズQB”マット・ライアン”のスタッツは、パス26/37回338yd獲得、3TD、0INTでレーティングが125.7の好成績。

とにかくシャープかつスマートで無駄がない。1つの完成形にたどり着いた印象でした。

 

一方、QB”ラッセル・ウィルソン”のスタッツは、パス17/30回225yd、2TD、2INT。

RB”トーマス・ロールズ”のランがファースト・シリーズ以降は封じられ、結局チームのラン獲得ヤードのトップがウィルソン自身になる健闘ぶりを見せましたが、自慢のD#陣がファルコンズO#を止められない事で、モメンタムを戻すことが出来ませんでした。

 指摘されていたOLの弱さに加え、WR”タイラー・ロケット”やS”アール・トーマス”の途中離脱といった攻守のエース不在も敗因でしょう。

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