企画が不安定ボウル

スーパーボウル直前の敗戦者の宴、プロボウルが今年もやってまいりました。スーパーボウルの後から前に移動した以降、実験的に毎年いろいろな事をやっております。

昨年は、殿堂入り選手をチームの代表に据え、ドラフトしてチームメンバーを決め「チーム・アービン vs チーム・ライス」という、カンファレンス関係なしのチーム構成だったのですが、今年は伝統の「AFC vs NFC」に戻しました。

そして、会場はハワイでなくスーパーボウルの会場でもなく、フロリダのシトラスボウル改め、キャンピング・ワールド・スタジアム。
ここは、今年の4月に行われるプロレス業界のスーパーボウル的イベントである「レッスルマニア33」の会場にもなります。

いつになったら安定するのか、プロボウル!

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スコア&ダイジェスト

  勝-敗-分 1Q 2Q 3Q 4Q OT total
AFC 0 14 3 3 0 20
NFC 0 7 0 6 0 13

総評

ルールは恒例の4-3 D# のみで、ブリッツなし。キック・オフ・リターンなしの自陣25yd地点からスタートなどなどO#有利です。
しかし、カンファレンス対抗戦という形に戻り、温暖な昼間のハワイから内地の大観衆が見守るナイトゲームへと環境が変わったせいなのか、戦略より選手個人の力量が求められるルール上でガチの戦いとなり、スコアも予想外に普通。

 

やはりO#が普段と違うQBとレシーバーでは噛み合うのが難しく、ベッカムの背後をパスが通り抜けるシーンなんてありました。

 前半はNFCがエンドゾーン付近まで攻めても、インターセプトなどターンオーバでなかなか得点できず、AFCがリードします。

 

しかし、後半からはNFCもQB”カーク・カズンズ(レッドスキンズ)”がWR”オデル・ベッカム(ジャイアンツ)”やWR”デズ・ブライアント(カウボーイズ)”へパスを通し、異色の宿敵ホットラインで追撃。

 JETSから唯一選出(繰り上がり)のDE”レナード・ウィリアムズ(ジェッツ)”はDE”ボン・ミラー(ブロンコス)”とサックを決め、こちらも普段では見られないシーンを見せます。

 

ラストはAFCが7点リードで、NFCがレッドゾーン付近まで攻め上がりTDで同点というシーン。
QB”カーク・カズンズ(レッドスキンズ)”のパスをTE”ジミー・グラハム(シーホークス)”が弾き、それをOLB”ロレンツォ・アレキサンダー(ビルズ)”にINTされた上にラテラルパスを受けたCB”アキーム・タリブ(ブロンコス)”がビッグリターンを見せて、AFCの勝利!。

やったぜ!AFC!!

トラヴィス・ケルシー アレキサンダーO#のMVPはTDレシーブを決めたTE”トラヴィス・ケルシー(チーフス)”。 D#は最後にINTしたOLB”ロレンツォ・アレキサンダー(ビルズ)”。

 

大味なプレー&やる気のないD#でハイスコアのイメージがつきまとうプロボウルが一転して締まった内容となりました。

こうなったのは、AFCvsNFCの対抗意識からなのか?
それとも勝者と敗者で賞金が倍ぐらい違うせいなのか?
それとも内地のナイトゲームという公式戦に近い環境が、選手を本気モードに駆り立てのか?
いやはや、AFCのD#キャプテンに”レイ・ルイス(元レイブンズ)”大先輩がいたんじゃ、みっともないD#ができないのか?

 その辺が良くわかりませんが、このような締まったスコアで、制限ルールの上で「選手個人同士の純粋なぶつかり合い」として見ると、アンチプロボウル(スーパーボウル前開催)だった私も悪くないと思った次第でした。

 

あと、バイキングスはD#に選出されていたのが、シーホークスと同じく5人というのに驚きました。しかも、ほぼ知らない選手ばかり。バイキングスは来シーズン、QB”テディ・ブリッジウォーター”が復帰したら、かなり期待できそうですね。
(ほんの噂程度でブリッジウォーターは次のシーズンも全休 、とか流れてましたが・・)