ダーノルドvsブリッジウォーター

3人のQBとも甲乙つけがたく、これまでクソQBばかりだったジェッツにありえない状況に、嬉しくも困ったジレンマを抱える事になりました。

そんなプレシーズン2戦目は”ジョシュ・マッカウン”の出番はなく、前半は”サム・ダーノルド”、後半は”テディ・ブリッジウォーター”が登板するという、まさに2人を競わせる形式を取りました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

2018年 8月 16日

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

0

3

0

10

13

レッドスキンズ

6

3

3

3

15

オフェンス

前半は”サム・ダーノルド”、後半は”テディ・ブリッジウォーター”と今回は分かりやすい図式となりました。また各QBのスタッツから見てみましょう。

QB#14”サム・ダーノルド”:パス8/11回62yd獲得、0TD、1INT

巷ではダーノルドが悪く、ブリッジウォーターが称賛されているが、それはちょっと違います。

まずダーノルドのプレーコールが初っ端からショットガンから入りパス3回で、最後はサックされて3凡。OLがヨワヨワで、全プレーを通してもダーノルドがまともにパスを投げれる状況は数えるばかり。

最初からベタにランプレーでダーノルドの立ち上がりを支えるべきでした。

 

しかしながら、ランも助けにならない状況で2シリーズ目はパスを的確に通して、FGまで持って行ったところを大きく評価すべきでしょう。

3シリーズ目のINTはカットされたボールがフライとなりINTされた不幸なものなので、読みやコントロールの悪さではありません。

 

そして、前半は両軍のドライブが長いため、ダーノルドのドライブはわずか3回。これがダーノルドのスタッツが悪く見えている原因です。

QB#05″テディ・ブリッジウォーター”:パス10/15回127yd獲得、1TD、1INT

しかしながら後半から登場したブリッジウォーターも前試合に続き、パフォーマンスをキープ。パス失敗の3回ぐらいはレシーバーのミスですから、1stチームのレシーバー陣ならば、もっとスタッツは良かったでしょう。

特に2016年ドラフト7巡のWR#17″シャロン・ピーク”への16ydのTDパスが飛び上がってギリギリ届く高さで、素晴らしいパスを見せました。

改めて見ると、このTDは捕ったピークの方が凄いですね。彼はカレッジ時代にACL断裂など膝の悪さのため評価がダダ下がりした理由でドラ7まで落ちたのですが、このランディ・モスやアントニオ・ブラウンを彷彿とさせるプレーは、レギュラシーズンでも期待できます。

 

ブリッジウォーターも1INT記録していますが、これは1vs1となったレシーバーに積極的にロングを狙った結果でした。これもレシーバーが1stチームならば競り勝っていた可能性があります。

軽快な動きや絶妙なTDパス。そして積極的なロングといい、2年のブランクを乗り越えフットボールを楽しんでいるという雰囲気が伝わってきます。

レギュラーシーズンになるとどうなるか分かりませんが、完全復活した事は断言できるでしょう。

 

それにしても困ったのがOL。ランブロック、パスプロともに1stチームの足並みがそろっていない感があります。被4サックで2試合通して酷いのがLT/RTの”ブレント・クーベル”。

レギュラーシーズンにもっとパスラッシュが強烈なチームと対戦した場合、そのモロさが如実に表れそうです。

ディフェンス

走られるわ、ロングを通されるわで散々に見えて、TDを許さず。5回のFGで負けました。
(TDパスがイリーガルフォーメーションで取り消しになる幸運もあり)

 

注目はやはりアスミスことQB#11″アレックス・スミス”が移籍して最初のドライブ。

1プレー目からアスミスへLB#48″ジョーダン・ジェンキンス”のサックが完璧に決まったと思ったら、倒れながらパスを投げて成功させ、代わりにジェンキンスがラフティング・パサーの反則を取られるという、ファンの期待を裏切らないプレーを見せます。

 

アスミスはジェッツの緩いD#を突いてガンガン攻めるも、WR#14″トレイ・クイン”へのTDパスはDB#41″バスター・スクライン”がカットして、アスミスのレッドスキンズデビューはFGで抑えました。

 

しかしながら、2番手QB#12″コルト・マッコイ”にも3番手QB#08″ケビン・ホーガン”にもFGを許し、1点差リードで迎えたラスト2ミニッツでロングゲインを許して、逆転サヨナラFGを喰らって敗北しました。

 

今回はパスラッシュもランD#も弱い。1INTも相手WRが弾いて浮いたボールを拾ったラッキーです。1stチームで140yd以上獲得されており、S”マーカス・メイ”が欠場とはいえアカンでしょう。DEにプレッシャーが足りません。

スペシャルチーム

今回もKは#06″テイラー・バートレット”のみ。K”カリロ・サントス”が出場しない理由は分かりませんが、バートレットは2試合で1本もFGを外してませんし、もはやKにロースター争いは無く、K”カリロ・サントス”は開幕前にカットとなる可能性が濃厚です。

 

今回リターナーに登場したのが、昨シーズン名前に似合わず不幸で話題になったWR#82″ラッキー・ホワイトヘッド”。

マフりませんが、フラフラしながらパントをレシーブする姿が怖い。そこそこリターンは出来るので、今後に期待します。

ラッキー・ホワイトヘッドに関しては以下の記事を参照

Lucky Whitehead ラッキー・ホワイヘッド
もう「アンラッキー」に改名したほうが・・ カウボーイズを不幸な事件で解雇されるもJETSへ移籍しキャリアを再スタートしたWR”ラッキー・ホワイトヘッド”。 この度、不幸にも練習

総評

ブリッジウォーターの方がスタッツが良かったものの、ダーノルドは弱いOLと少ないO#回数ながらもパスでO#を組み立ててFGを演出したので、今回もどちらが上か評価は出来ない結果となりました。

 

一つ確実に分かった事は、

「ブリッジウォーターは売れる!」

でしょう。Σ(・ω・ノ)ノ

 

ブリッジウォーターは契約上、活躍されると恐ろしいサラリーが発生する可能性があるので、プレで散々活躍した後に、例年のごとくQBに困ったチームに高値(好ドラフトPICK)で売りつけるという夢が広がります。

 

それにしてもOLの弱さを何とかしないと、厳しい戦いを強いられるのは間違いないでしょう。

来週は一番本番に近い3戦目で毎年恒例の同居人ジャイアンツと対戦です。
QBはマッカウンを先発で出した後、2番手にどちらを使うのかで、ジェッツの方針がある程度は見えると思います。