予想外の展開

既に遅れたニュースですが、取り上げます。QB”トニー・ロモ”の引退が発表されました。

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ロモ、引退へ

昨シーズン、プレシーズンでの負傷からQB”ダグ・プレスコット”に先発を奪われたQB”トニー・ロモ”。

チームが彼のトレードの意向を示し、移籍先はテキサンズかブロンコスだと予想されていたのですが、その後は全く動きがありませんでした。

そして急きょ沈黙を破り彼の引退が発表され、今後はCBSスポーツにてテレビ解説者に転身するとの事です。

 

QB“トニー・ロモ”は2003年にドラフト外でカウボーイズが獲得し、その後14年間をカウボーイズ一筋でプレーしてきました。

プロボウルに4回選出され、2013年には6年108M(55M保証)の大型契約を結ぶものの、負傷が相次ぎ2015年はわずか4試合、2016年はプレシーズンにて負傷し、QB”ダグ・プレスコット”に先発を奪われ、1試合(パス4回)の出番しかありませんでした。

 

ロモといえば、FGでホールドミスしプレーオフ敗退の原因になってしまったシーンの印象だけが強いのですが、彼の通算パス34183yd獲得、248TDはどちらもカウボーイズの球団記録であり、カウボーイズ史に確実な爪痕を残しました。

しかし、14年のキャリアの中でチャンピオンシップに進んだ事はなく、プレーオフでの弱さや肝心なところで負傷する彼にファンはフラストレーションを抱えていた一面もあります。

大型契約がキャリアにトドメ?

ロモ引退に関して、生沢浩さんが以下のコラムを寄港しております。

https://nfljapan.com/column/17607

つまり早い段階で解雇されFAとなっていれば現役続行はあったものの、カウボーイズの契約下に置かれている以上、ロモは他の球団と契約できません。チームは彼の契約を他のチームに引き継ぎ、さらにトレード権の獲得を狙っていたのでした。

ロモのトレードに際しオーナー”ジェリー・ジョーンズ”はドラフト1~2巡を要求していたという噂があり、これが事実だとするとロモをトレードで得るチームは相当のリスクを背負うことになります。

普通に考えて、現在37歳で近年は毎シーズン負傷する選手にそのような好条件でトレードはできないでしょう。

しかし、ロモが引退することでキャップに対するデッドマネーは発生するものの、契約不履行となった15Mの返却を受ける事になるので、損失を最小に食い止める事ができたとの事です。

 

ロモは引退発表時に「明日にでもプレーできる」と、まだ現役続行の意志があることも表明しています。オーナー”ジェリー・ジョーンズ”に拾われた恩はあるものの、オーナーにキャリアのトドメを刺されたロモの心境は誰にも分りません。

 

海外のニュースでは「Tony Romo says ‘never say never’」という記事がUPされておりました。

この「Never say never」はアメリカのプロレス業界でよく使われる言葉で「また復帰するかもよ」という意味です。先日に引退発表した”ビル・ゴールドバーグ”もこの言葉を残して去りました。(私は現地で立ち会った)

 

ロモは「解説者に専念する」と今は言いつつも、2018シーズンにはNFLに戻っている可能性も0%とは言い切れません。

多くのファンに興奮と思い出を与えてくれたトニー・ロモ。長い間お疲れさまでした。

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