正直、好かん
突如バッカニアーズのHC”ブルース・アリアンズ”がリタイア。
次期HCはアリアンズの良き部下、かつ、かつてのジェッツのHCであったDC”トッド・ボウルズ”が就任しました。
バッカニアーズファンは「ボウルズで大丈夫?」と思う人が多数でしょう。
今回はボウルズのジェッツでのHC時代を簡単におさらいして、今シーズンのバッカニアーズを予習するという企画なのです。
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DC“トッド・ボウルズ”がバッカニアーズのHCに就任
ブレイディの引退撤回によってQB問題を乗り越えたバッカニアーズでしたが、その後にHC”ブルース・アリアンズ”が引退を発表しました。
アリアンズが引退する理由としては、既に1回引退した身からカムバックしてスーパーボウルを制覇し、すべてをやり切ったので後は後任に託すというものです。
その後任が、カーディナルス時代からアリアンズの片腕であったDC”トッド・ボウルズ”であり、ボウルズは2度目のHC職に就任したのです。
アリアンズ自身は完全に身を引いたわけでなく、バッカニアーズのシニアフットボールコンサルタントという職に就くとの事です。
トッド・ボウルズ(Todd Bowles)がジェッツのHCに至るまで
“トッド・ボウルズ”は、元NFL選手で1985年にドラフト外でSとしてワシントンに入団。
1987シーズンのスーパーボウル22では先発出場し、スーパーボウルに勝利するという輝かしいキャリアを持っております。
コーチとして輝いたのは2013年シーズンのアリゾナ・カーディナルスにて、HC”ブルース・アリアンズ”の元でDCを務めた時。
2014年にD#のプレーの46.5%の高確率でブリッツを仕掛ける「攻めの守備」で、弱小カーディナルスをプレーオフに導き注目されました。
そして2015年に、”レックス・ライアン”の後任としてジェッツのHCに就任したのです。
トッド・ボウルズのジェッツHC時代
まずジェッツでの4年間の成績が以下になります。
2015年:10勝6敗(AFC東2位)
2016年:5勝11敗(AFC東4位)
2017年:5勝11敗(AFC東4位)
2018年:4勝12敗(AFC東4位)
→2015年シーズンだけ10勝してAFC東2位になるも、残り3シーズンは地区最下位です。
この2015年シーズンというのがジェッツ史に残るクセの強いシーズンでした。
まず、開幕前に先発QB”ジーノ・スミス”のアゴが割られる事件が発生。この通称「アゴ事変」により先発QBは”ライアン・フィッツパトリック”おじさんが務めます。
フィッツパトリックおじさんは、代名詞「フィッツマジック」によってシーズン後半に神がかり的な連勝をして、ついでにジェッツの球団1シーズンTDパス回数記録を更新。
そして、あと1勝すればプレーオフ出場となる最終戦のビルズ戦に挑みます。
この時のビルズのHCは元ジェッツのHC”レックス・ライアン”という因縁すぎる決戦。
ここで”レックス・ライアン”のホームの地の利を生かした功名な罠にハマり、フィッツマジックが切れて敗北。ジェッツは久々のプレーオフ出場をあと1歩で逃します。
しかしながら、HC1年目にしてたまたま10勝したことでボウルズの評価が上がったため、4年もジェッツのHCを担う事になるのです。
この2015年シーズンの快進撃はボウルズの手腕ではなく、1年しか持たない「フィッツマジック効果」であったことは、この時は知る由もありません。
2106年シーズンは、フィッツマジックは期限切れで低迷。途中、負傷で先発をQB”ブライス・ペティ”に交代するもやっぱりダメでシーズン5勝の地区最下位に転落。
2017年シーズンは、ベテランQB”ジョシュ・マッカウン”を先発に据えるも、ボウルズのD#はパスラッシュがダメ、反則が多い、そして第4Qに崩壊するクセがついて競り勝てず、このシーズンも5勝の最下位で終わります。
8連敗中のブロンコス相手に完封負けするという衝撃の敗戦もありました。
2018年シーズンは、ドラフト全体3位でQB”サム・ダーノルド”を獲得して臨んだ勝負のシーズン。
開幕戦ではライオンズから48点を取って大勝するものの、ダーノルドの快進撃はここまで。
ダーノルドはパフォーマンスに波がある上に肝心なところでINTされるクセがあり、勝てるQBではありませんでした。
極めつけが前シーズンに全敗し2018年シーズンも連敗記録を続けていたブラウンズに敗れて、ブラウンズの連敗記録を止めたのです。
ボウルズは最低の4勝でシーズンを終えると解雇されました。
こうしてボウルズのHC生活は終わったのですが、この後ボウルズは2019年にバッカニアーズのHCに就任したアリアンズの要請を受けて、バッカニアーズのDCに就任。
そして、ご存じの通り2020年シーズンにバッカニアーズはQB”トム・ブレイディ”を手に入れてスーパーボウルを制覇し、ボウルズは選手としてもコーチとしてもスーパーボウルリングを手に入れるのでした。
そしてこの度はバッカニアーズのHCに就任し、HCでのスーパーボウルリングゲットを狙うのです。
何をしくじったトッド・ボウルズ?
DCとしては成績優秀でも、ジェッツでは最悪のHCであった”トッド・ボウルズ”。
ジェッツ時代の特徴としては、一言でいうと「何もしない」です。
実際には当然何かはしているのでしょうが、何があってもずっとサイドラインで口を閉じて、地蔵のようにじっとしている姿しか記憶にありません。
前任のHC”レックス・ライアン”は動きが大きく、感情むき出しでコミュニケーションすることで人を引っ張るタイプだったので、その差が際立ったのかもしれませんが、ボウルズはとにかくムッツリ野郎の面白くないHCで、解雇された時は「やっと終わってくれた」とホッとしました。
その「何もしない」という代表例が、2015年シーズン。
先ほども紹介しましたが、ジェッツがビルズに勝てばプレーオフの最終戦。この時のジェッツは勝って当然と思われいたのですが、ビルズホームの悪天候にやられて敗北し、プレーオフを逃します。
普通に考えて、プレーオフのかかった大事な試合であれば天候を気にして作戦を立てて準備をするでしょう。しかし、ボウルズはそれをしなかった。
向かい風のO#にパスがショートし、明らかにいつもと違い精彩を欠いてO#が死にました。
準備していた場合の極端な例を出すと2021年シーズンのレギュラーシーズンにて、ペイトリオッツがビルズホームでの試合で強風を考慮し、パスを3回しか投げないラン攻勢で勝利しました。
加えて2018年シーズンのブラウンズ戦。
昨シーズンの全敗から連敗継続中のブラウンズと対戦した時、ブラウンズの先発QBは”タイロッド・テイラー”でジェッツは前半2ポゼッション差でリードしていました。
しかし、前半2ミニッツでブラウンズはテイラーから、ドラ1QB”ベイカー・メイフィールド”に交代するや否や、メイフィールドのプレーが流れを変えてジェッツは逆転負けしました。
この時に話題になったのが「“トッド・ボウルズ”はメイフィールド対策を何も考えいなかった」というエピソード。
対戦相手が全体1位でQBを獲得しているなら、そのQBが出てくることを想定したプランを準備しているのは当然と思うのですが、当時のS”ジャマール・アダムス”が「メイフィールド対策なんて何もしていなかった」とジェッツの内情を暴露したのです。
サイドラインで何もしない、そして試合の準備も何もしていない。
これがジェッツファンが知るトッド・ボウルズという男の真相なのです!!
( ・`Д・´)+キリッ
どうなるバッカニアーズ
“トッド・ボウルズ”が昔ジェッツでしくじったとしても、バッカニアーズでは話が別。バッカニアーズにはQB”トム・ブレイディ”とその他、勝てる土台が初めからそろっているわけです。
しかもNFC南のチームはバッカニアーズ以外、先発QBに誰が来るか分からない不安定な状況。
個人的にはバッカニアーズの地区優勝はもう決まったようなものだと思っていたのですが、バッカニアーズは”トッド・ボウルズ”の突然のHC就任により、どう転ぶのか分からなくなり、来シーズンの楽しみが1つ増えました。
楽しみになりました。
ブレイディの強さって、本人ももちろんですが、それ以上に、ヘッドコーチ、フロント、ルールなどで支えてくれる傾向のあるリーグ、が揃っての強さだと解釈していますので、ヘッドコーチがイマイチになる今期、本当の力がわかるかと。
兄者はへぼいヘッドコーチでも、スーパーまでは連れて行くこと2回でしたが、ブレイディはどうか。(スーパーでは負けましたけどね)
B.Aが現場を退いて、D#のT.B(ボウルズ)とO#のT.B(ブレイディ)で牽引する感じでしょうか。
O#のプレー選択は恐らくブレイディが担当しそうですね。
D#も2人のILB(デヴィン・ホワイト、ラボンテ・デヴィッド)中心に纏まってるので、
本当にすることが無いかも・・(苦笑)
江戸川橋博士さん>
NFC南ならば、ボウルズはもう寝てるだけで勝てるかもしれませんね。
いやいや、そんなに甘い世界では無いと信じたいです。