ザック・ウィルソンの正念場

いよいよ残り4試合、今日の対戦相手は、開幕前は勝ち星を拾える試合だと舐めていたライオンズ

しかし、「3月のライオン」ならぬ「11月からのライオン」は、超攻撃力で連勝を重ねてプレーオフ争いに絡む予想外の勢いにのってます。

つまり、昨シーズンまでは互いに傷を舐めあっていた仲良しだったのに、今シーズンはプレーオフ進出のためには倒さなくてはならない敵となったのです。

すまぬ、今シーズンだけは譲ってくれ!

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

T

ライオンズ

7

3

3

7

20

ジェッツ

0

10

0

7

17

オフェンス

せっかく1stQBに昇格したQB”マイク・ホワイト”でしたが、肋骨の負傷が完治していないとドクターストップがかかり、QB”ザック・ウィルソン”が緊急復活!

 

相変わらずパスの精度は悪くWR”ギャレット・ウィルソン”はフラストレーションを隠し切れません。

しかし、ライオンズは攻撃力と引き換えに後方の守備力が今シーズン対戦したチームの中で一番弱く、ウィルソンのロングパスがドッカンドッカン通る!!

 

開幕前の期待を裏切り影が薄いTE”C.J・ウゾマ”にTDパスをヒット!

 

WR”ギャレット・ウィルソン”もウィルソンのロングをインタフェアされつつも見事にレシーブ!

 

WR”ジェフ・スミス”も「どっこいしょ~!」

 

RB”マイケル・カーター”も「それ~~!」

 

話は前後しますが、失敗したら試合終了の4thDown-18ydの瀕死のギャンブルWR”イライジャ・ムーア”が「あらよっと!!」

 

しかし、お分かりいただけるだろうか・・ウィルソンが成功させているパスは高い放射線を描き、レシーバーがそれに無理やり付き合わされているのです。

かつ、こんなパスに頼る展開に「これは途中でやらかすなぁ」と思っていたら案の定、インターセプトされます。

 

こんな雑なオフェンスでインターセプトが1回で済んだのは、かなりツイてると思います。

 

加えてこのオフェンスは、どうしてもボールの保持時間が長くなるために、OLが持たないと逃げ回るハメになりサックされると大きくロスします。そんなシーンが何回もありました。

 

QB“ザック・ウィルソン”のスタッツは、パス18/35回317yd獲得、2TD、1INT。

サックは4被サック。

とにかくパスの精度が悪く、ロブ系のパスをレシーバーに合わせてもらうしか手段が無いようで、こんなQBでは勝つのは難しいでしょう。

今後の先発はやはりホワイト君に頼みたいところです。

 

レシーバー陣の成績は、WR”ギャレット・ウィルソン”が相変わらずレシーブTOPで、4レシーブ98ydを獲得しています。

WR”コーリー・デイビス”が脳震とうプロトコルで欠場、途中WR”デンゼル・ミムズ”もレシーブのさいに負傷し、レシーバーが不足したこともパスオフェンスの足を引っ張りました。

 

ランに関しては、ライオンズは後方の守備がユルユルのくせに、正面はガッチガチで全くランが出ず、ウィルソンの援護ができなかったのも敗因でしょう。

ディフェンス

30点オーバーが当たり前のライオンズを20点に抑えた自慢の守備陣でしたが大失態を犯しました。

止めたらジェッツの勝利がほぼ確定の4thDownインチのギャンブルで、1発TDを喰らって逆転を許したのです

これさえ無ければ勝ったのに・・

ジェッツは2年に1回はこんなのがありますね。

いつぞやの試合では、必要のないカバー0のブリッツを仕掛け、全員抜かれて1発TDで逆転負けしたアホみたいな試合もありました。

 

総括すると、ライオンズの序盤のオフェンス は、ランでショートヤードを作りしてQB”ジャレッド・ゴフ”が確実にショートパスを決めて1stDownを更新する基本的な戦法をくりかえし、これを止める手段が無くて大苦戦しました。

 

ライオンズのオフェンスが強い理由は、基本かつ単純な事が当たり前にできるためです。

それを支えている原動力がOLであり、今日のジェッツは0サック。

DE”クイネン・ウィリアムス”の欠場も響きました。

 

しかし、ジェッツD#はライオンズの敵陣1ydのギャンブルを阻止して、決して流れを渡しませんでした。

さらに試合が進むとともにゴフが投げあぐねる姿が増えて、やがてライオンズ自陣でオフェンスを止めれるようになります。

かつ、ゴフにロングパスを許さなかったのも大きいでしょう。CB”D.J・リード”が今宵も素晴らしいパスカットを見せました。

 

CB”ソース・ガードナー”がカバーしているレシーバーは1回もターゲットにならず、画面に映らないところで活躍を見せます。
ご褒美として、せめてここで目立ってもらいましょう。

 

加えて、肝心なところでライオンズの反則が多いところにも助けられ、ジェッツが望んでいた接戦に持ち込めたのです。

それだけに、第4Qの1発TDは非常に悔やまれます。モズリーもめっちゃキレてました。

スペシャルチーム

STも敗因の1つです。

第1QにパントリターンTDを許したのは非常に痛かった。

 

パントリターンTDを喰らったのは今季2回目。

1回目はペイトリオッツ戦の決勝点だったので、これは絶対に修正すべきところです。

 

そしてP”ブランデン・マン”のパントも調子が悪かったです。サイドラインに切れたり、タッチバックしたり、風の影響があったのかもしれません。

 

そして、K”グレッグ・ズーライン”ラスト1秒で決めたら同点の58ydのFGを外しました。

58ydは難しいと分かっていますが、それを決めてこその「プロ」、いや「男」でしょう。

期待が大きかっただけにガッカリしました。
ヽ(`Д´)ノ

総評

今回も接戦かつ、あと1歩で勝てるところで敗北。

オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームそれぞれ敗因があり、各自のミスが敗因に直結した感じです。

まぁ接戦ですから、当然ですけど。。

 

シーズン中盤まではプレーオフに行った気になっていましたが、ここにきて3連敗するとは思ってもみませんでした。

週を追うごとに状況は厳しくなってきており、プレーオフ出場確率も下がっております。

 

残り3試合、もはや負けは許されません。
初詣よりも先に神社に行ってお賽銭する必要があります。

2009年シーズンのように最終戦でギリギリ滑り込み、そしてプレーオフで快進撃を見せたジェッツの奇跡を再び期待したいところです。