復活!グラウンド・アンド・パウンド!?
1勝3敗の負け越しでシーズン第2Qに突入したジェッツ。
次の相手はAFCきっての守備力を誇るブロンコスという、相性の悪い相手です。
しかし、ここで勝たねば4連敗で非常に厳しいシーズンを強いられる事になります。
サム・ダーノルドの明日はどっちだ!?
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スコア&ダイジェスト
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
TOTAL |
ブロンコス |
7 |
3 |
0 |
6 |
16 |
ジェッツ |
0 |
21 |
3 |
10 |
34 |
オフェンス
RB#29″ビラル・パウェル”のファンブルロストからTDを取られ、さらにFGをミスる最悪のスタートを切りますが、私が念を送ってブラウンズからスカウントしたRB#20″アイゼイア・クロウェル”のランが大爆発。
3シリーズ目の1stプレーで77ydの1発TDランを決めてモメンタムを引き寄せます。
その後もガンガン走りまくって、なんとラン219ydを獲得。これはチーム最高記録とのこと。
RB#29″ビラル・パウェル”もファンブルロストの失態を取り返すべく ラン99ydを記録し、トータルでラン323ydとパスよりランが100yd以上も多い地上戦でブロンコスを圧倒しました。
とにかくスタートからランで攻める姿勢を出して、ダーノルドにパスをあまり投げさせない方針だったのは明らか。パスD#の強いブロンコス相手ならば当然の戦略でしょう。
あと、前試合のチーフス戦でRB”カリーム・ハント”が121ydも走っている事にも起因しているプランだったと思います。
ジェッツ的には中央のDL一人に対してOLがダブルチームでブロックして中央に穴をあける作戦。穴が開くとブロンコスのILBの反応が遅くて穴を直ぐに埋められず、RBが穴を抜けて1vs1に持ち込んだら、もはやジェッツRB陣の勝利。かわしてゲインするのみです。
サイドのランに回る時もやはりブロンコスのLBの反応が遅い。1テンポ遅れて止めに入るころにはロングゲインです。
パスラッシュの強さばかり気にしていたブロンコスの意外過ぎる弱点でした。
それ以前に前試合では走れなかったRB#20″アイゼイア・クロウェル”の柔軟なランが良かったです。
特に3rdDown-1ydのシーンで、DLにタックルされて止められたかと思いきや、そこから体をひねってDL”ドマタ・ピコ”を倒し1stDownを獲得するシーンは神すぎた。
Isaiah Crowell just threw Domata Peko to the ground like he was a tackling dummy and gets the first down on the second effort. Crowell is having a DAY. #Jets pic.twitter.com/T6oDQYX2qO
— Jesse Finver (@JfinverSports12) 2018年10月7日
以前にも書いたとおり、クロウェルのセカンドエフォートは止められたと思った瞬間に変態的なムーブで抜けます。
QB#14″サム・ダーノルド”はディフレクトされるシーンが多く、1回はそれがINTに繋がったものの、WR#11″ロビー・アンダーソン”へロングパスTDを決め、計3TDの大活躍。
WR#11″ロビー・アンダーソン”とのホットラインは、昨シーズンのQB”ジョシュ・マッカウン”がアンダーソンへのロングパスTDを量産していた時とまるで同じパターン。
Robby Anderson follows Isaiah Crowell's 77-yard rush TD with a 76-yard reception for a TD as the #Jets have an early lead.pic.twitter.com/TG3qgE8luK
— Sporting News Canada (@sportingnewsca) 2018年10月7日
今シーズンはフィジカルの弱さでファンブルロスト連発していたアンダーソンでしたが、ロングパスで彼が生きる事をマッカウンが示唆したかように、サイドラインでマッカウンが目立っていました。
そして第4Qに存在をすっかり忘れていたWR#16″テレル・プライアー”へのTDパスも見事。プライアーのレシーブは、片手でボールを止めてからレシーブしギリギリエンドゾーンに足を残すという「ワンハンドキャッチもどき」に彼のテクニックが凝縮されていました。
プレーコールにしても今回はTEへのスクリーンを入れたり、前試合よりは頭を使ってパスラッシュ対策を入れており、改善が見られます。
逆に期待のWR#81″クインシー・エヌンワ”は落球が目立ち0レシーブ。WR#10″ジャーメイン・カース”はTDレシーブに1歩及ばず(思いっきりジャージを引っ張られてインターフェア臭かったのですが)、1レシーブのみ。
4人のレシーバーそれぞれに個性があり、誰かが不調でもそれを別で補える強さがあります。
ダーノルドのスタッツは、パス10/22回、198yd獲得、3TD、1INT。
ディフレクトされまくり成功率が半分を切っていますが、ここぞで決める勝負強さで勝利に貢献しました。あと、3rdDown-1ydでスニークを成功させるところに、彼の気迫を感じます。
しかしながら、影のMVPは「弱い弱い」と言ってきたOLです。
今回はブロンコスOLのお株を奪うランブロックが見事に決まりました。
「1対1が弱けりゃ2対1」というDLにダブルチームで当たる戦法でランを出すことでブロンコスD#はパスラッシュがかけづらくなり、今日はわずか1被サック。
そう、OLとは個々の強さよりユニットの連携なのです。
( ・`Д・´)+キリッ
この調子で、次も頼んだぞ!
ディフェンス
ラン爆発の影にD#の力あり。大差で勝てたのもD#のおかげです。
ブロンコスにTDを取られたのは、ファンブルロストでレッドゾーン付近からのO#を与えた時と、ほぼ勝利が決まってからの時間つぶしの時のみ
終始QB#04″ケース・キーナム”に多少パスを通されても、最終的には止める事に成功しました。
序盤はブロンコス得意のランブロックでランを出されましたが、それが止まりだすと、もうジェッツのペースです。
DE#92″レオナード・ウィリアムス”が中央からOLを圧倒して2サックを記録し、D#で計4サック。
いつまにかタイタンズからやってきたILB#54″エイヴリー・ウィリアムソン”が7タックル2アシストでブロンコスのランストップに貢献。
CB#21″モーリス・クレイボーン”が2回のINT未遂とTDパスを飛びついて阻止するファインプレーを見せて活躍。DB#41″バスター・スクライン”が負傷し下がった時は不安になりましたが、全体的に素晴らしいD#でした。
昨シーズンはバイキングスでブレイクしたQB”ケース・キーナム”は、今試合では判断が遅くロングパスの精度が悪かったです。
パスが通るのもサイドライン際が多く、レシーブしても直ぐに外に出せるので、3rdDownロングになると手詰まりになります。
昨シーズンはほぼ1シーズンを通して活躍し、バイキングスをチャンピオンシップに導きましたが、今シーズンは安定性に欠いているようで、フランチャイズQBの器なのか疑問符がつきます。
バイキングスが彼をトレードに出した理由もなんとなく分かった気がしました。
ちなみに、前試合でTDパスを許した元ラムズのCB#22″トラメイン・ジョンソン”は、大腿四頭筋(quadriceps)を痛めて欠場。
もしかしたら彼がいなかったのも勝因だったかもしれません。悪いけど。
スペシャルチーム
WR#19″アンドレ・ロバーツ”の51ydビッグリターンがモメンタムを呼び込みました。STってO#でもD#でもない時間なので、ここが一番モメンタムを傾ける存在なのかもしれません。
K#02″ジェイソン・マイヤーズ” のFGミスは反省すべきところ。
P#04″ラック・エドワーズ”のパントは3回中2回を20yd内に落としますが、贅沢を言うならば1回のタッチバックが気になります。3回ともちゃんとフィールド内に落とせや。
ブロンコスのパンターが負傷のためルーキーを急遽投入しただけあって、そこも圧倒して欲しかったですね。
(パントした回数が全然違いますけど)
総評
名RB”カーティス・マーティン”が開祖であり、2年連続でチャンピオンシップに出た時はRB”トーマス・ジョーンズ”が再現した、ジェッツのジェット機らしからぬ お家芸「グラウンド・アンド・パウンド」が復活!
しかし、本来このスタイルは強いOLとパワーバックで重戦車のようにゴリ押す戦法であって、今回のように起用に穴をあけてスピードのあるRBでランを出すのとは別物です。
だとしても、ランとリターンが強い今日のジェッツを見て、「強いジェッツとは、やはり空中戦でなく地上戦なのか」と認識させられました。
なにわともあれジェッツは快勝し4連敗を阻止。ダーノルドのパス精度は本物なので、ランを主軸にしつつ、ランを止めに来たらロングでけん制すれば、安定したO#が期待できます。
ここからの快進撃に期待しましょう。ペイトリオッツとの試合はかなり先なので、それまでに勝負感があるダーノルドが成長していれば、ブレイディと互角に渡り合えると思っています。
今日のセレブレーション
久々に出たWR”ロビン・アンダーソン”の必殺、超ロングパスTD。
エンドゾーンに入った瞬間にボールを放り出したので、昔あったTD未遂事件の再来になるかとビビりましたが、無事にTD成立。
これまでファンブルロストしまくって敗因となっていたにも関わらず、余裕をぶっこく昼寝セレブレーションです。
フェスでの暴力事件も出場停止を免れたし、まぁ、このぐらいキモが座ってないと無いとロングパスを取れないでしょう。
ランで300ヤードオーバーとは、パス偏重の近年ではあまり記憶にない数字ですね
T.Takahashiさん>
異常な記録ですね。ブロンコスのランD#のランクがもうリーグ30位と大暴落しております。
D#がウリなのにアカン弱点が発覚してしまい、今後もここを急所として狙われる事間違いないでしょう。
でも、がんばれ。
ひと月ぶりの勝利ですね。
ダーノルドのランブロックも渋かったですね。
元NJたろさん>
このままシーズンが終わるかと思っていたら大爆発ですから、相変わらず不安定です。
しかし、弱いチームでは無いと信じていたので、やっと真価を見せられた気がします。
でも、快勝したらまたおかしくなって、連敗したりして。
ダーナルドが爆発的な数字残しちゃってますw
1998ヤード・・・
匿名さん>
ありがとうございます。寝不足で長文を書く私には、皆様が校閲ボーイズです。
JETS狂の宴は皆様に支えられて生きております。
いきなりのファンブルロストからの失点で落ち込んだ一方、「(これは開幕戦と同じ流れ…)」と密かに期待した通りの結果になりました(笑)
勝因は一番の不安要素であったOLですかね。驚異のラン獲得ヤードとわずか1被サックという想像もしてない結果でした←
対策がハマれば気持ち良く勝てる辺り、やっぱり期待してしまうシーズンですね。
とみいさん>
ファーストシリーズでターンオーバーすると、縁起がいいんですかね。
これからファーストシリーズではあえてINTを投げ込んだり、ポロリしたりして。
なにわともあれジェッツは強い!それが真実!!
小生は、朝目が覚めたらJETSが勝った事に驚きましたね。しかも大差勝ちですか?管理人様も、今回はスカッと出来て良かったですね。やはりD♯が良いとO♯も連動して良くなるようですね。次週はIND(コルツ)ですか?是非とも勝って勝率5割に乗せたいとこですね(^^)
ふて猫さん>
こんなに走りまくるとは私も驚きました。あとダーノルドのTDパスは驚愕です。
ロングで1発TDこそアメフトの醍醐味ですね。思わず手を振り上げましたよ。
次のコルツはブロンコスに比べて格下だと思いますが、こういう試合を落とすのがジェッツですから油断できませんね。
そりゃジェッツは、ブレイディ、ロジャースに勝ったチームに大勝利を収めたのですから強いですよ!
それにしても、ダーノルドのパス成功10回で198yの3TDという成績はすごですね。パスが成功すれば30%の確率でTDですもんね。
GENOさん>
戦力の公平化を持てめてるだけあって、対戦するチームの相性や状況次第で予想できない結果になるのもNFLの面白いところです。
今回のダーノルドはアンダーニースをカバーされたのか、1発勝負に出るシーンが多かったです。
前試合ではオーバースローだったロングを今回はバッチリ調整する修正力も見せてくれました。
さすがドラ1です。
やっぱり ランが出ると
違いますね!
ツヨシさん>
予想通りランを出して勝ちましたが、ここまでブロンコスがランO#に弱いのは意外でした。
もしLBがショーン・リーやルーク・キークリーなどトップレベルのLBでしたら、まず通用していないでしょう。
パスラッシュばかり目に言ってましたが、ILBの重要さを逆に知らされた内容でした。
病気で離脱したDCのためにD#が奮起していた様に感じました。
クロウェルのランも素晴らしく、
走らせれば活躍するところを見せてくれましたね。
最後のメイのリターンTD未遂はちょっと面白かったです。
あと1ヤード惜しかったなぁ。(・∀・)
ミドリのワシさん>
その話は見逃してました。
https://www.nj.com/jets/index.ssf/2018/10/jets_playing_without_defensive_coordinator_vs_bron.html
先週のだらけたD#に更迭されたのかと。
記事には書きませんでしたが、最後のマーカス・メイのPICK6があと1歩届かずタイムアップは、めっちゃ悔しそうでしたね。
あそこでダメ押しの死体蹴りやっていれば完璧だったのですが、勝ちは勝ちなので。
あれがもし逆転のかかったPICK6だったら、寝込んでます。
今シーズンのJetsは、勝つときはボロ勝ち、負けるときは手も足も出ないというパターンになりそうですね・・・
スペシャルチームですが、リターナーはWR#19アンドレ・ロバーツですよ〜
PB29さん>
またやってしまいましたか。
本家NFL.comのロースターからデータを取得して、自作の「No→選手名を自動変換ツール」を使って書いてるのですが、NFL.comの情報が更新されずNo19がいないんですよ。それでロバーツつながりで間違えました。
また、修正させていただきます。
ジェッツ狂の宴は皆様の支えで成り立っております。
(↑最近、こればっか)