▼D#
今回もD#が活躍。マニュエルに対してアグレッシブにプレッシャーをかけて混乱に追い込みます。
ジーノのターンオーバー2回もFGで終わらせ、RB”フレッド・ジャクソン”の独走もクロちゃんがギリギリ止めてFGに抑え、致命的なミスを軽症にします。

1列目のDE#96″モハメド・ウィルカーソン”とDE#91″シェルドン・リチャードソン”が圧力でポケットを破壊しサック。スピラーが抜けるが空いたら、そこにILB#56″デマリオ・デービス”とILB#52″デビッド・ハリス”突っ込んで、スピラーを止めるどころかロスさせます。

オーバーロードブリッツも混ぜて内からも外からも波状攻撃。でもレシーバーはきっちりカバーして、マニュアルがどこにも投げれず捕まるシーンが多く見られました。

さらにHC”レックス・ライアン”の父”バディ・ライアン”が編み出した伝家の宝刀「46ディフェンス」まで飛び出し、JETSファンは胸アツでしょう。
結果、マニュエルに8サックを喰らわすサック祭りでした。

ビルズO#にあまり工夫が見られないのも助かりましたね。

 

が、しかし第4QにTDを奪われたドライブが非常に解せない。
まずマニュエルのファンブルロストがホールディングにより、10yd罰退だけで済まされたシーンは疑問を感じずにいられませんん。
既に余計な2度のチャレンジ失敗で、チャレンジできない状況でしたが(たぶんチャレンジ関係ないでしょうが)、これってホールディングをディクラインって出来ないんでしょうか?
だったら、ファンブルしたと思った瞬間にOLは誰かを掴んだらロストしても全部無効になるんでしょうか?

そしてこの後、1プレイ毎にイエローフラッグが飛びます。
こっちのオフサイドばっかり取るけど、ビルズのフォルススタート臭いようなシーンもあり、とにかく反則でガンガン進まれます。
D#のフラストレーションが溜まり、CB#20″カイル・ウィルソン”がイリーガル・ユース・オブ・ハンズ に加えてイライラで不要な行動をして、アンスポーツマン・ライク・コンタクトを取られる悪循環。
最期はD#の集中が切れたスキにTDパスを通され、同点に追いつかれ窮地に立たされました。
正直、このドライブは胃が痛かったです。

 

▼ST
相変わらずフォークの完璧な仕事ぶりに加えて、新P”ライアン・クイグリー”が活躍。
飛距離が問題でカットされたP”ロバート・マーロン”と違い、たしかにパントが飛びます。
昔、パントの飛距離はあるが、滞空時間が短いためカットされたパンターもいましたが、クイグリーのパントは滞空時間もあるため、ビルズにほぼリターンを許しませんでした。

 

▼総評
イエローフラッグが乱れ飛び、JETSは球団レコードの1試合20反則、168yd喪失を記録。
それでも勝利できたのは、本当にD#サマサマです。

ライアンvsペティンのD#師弟対決も、内容ではライアンの圧勝。
複雑なD#の実行力や、いろんなケースに対する反応の速さなど、D#の構築に関してはJETSは素晴らしいですね。
ライアンはただのオヤジでは無いです。でも無駄チャレンジでタイムアウトとチャレンジ権を消失させるのは止めて欲しかった。

 

ルーキーQB対決もジーノが勝利。マニュエルって慎重派でジーノと逆な印象を受けました。
ビルズのQBってこういう慎重&知性派を好む印象があります。私の記憶ですが、かつて”トレント・エドワーズ”や”ライアン・フィッツパトリック”はJETSと対戦した後に調子が悪くなり、それにともないビルズが低迷するというパターンが見受けられます。

もしかしたら、ライアンのD#がトラウマになってしまいパフォーマンスを落とす原因になっている可能性があります。
今回のマニュエルもサックされまくって、顔が疲労と苦痛にゆがんでいるシーンがありましたので、彼の今後に影響が出るのか気になるところです。

 

Geno Smith:ジーノのスタッツは16/29回331yd獲得 2TD 2INT、ラン14yd獲得1TD。
加えて、近年のドラフト組の活躍が試合毎に目立っています。

次戦も大きく期待できます。