NFCもデテクイヤ!

前回のAFC編に続いて、NFCのプレーオフ出場チームの適当紹介です。

注目は何といっても復活した古豪49ers。QB”アーロン・ロジャース”率いるパッカーズも新体制でプレーオフに復帰し、壮絶な戦いが予想されます。

AFC編はこちら

最終決戦へ進んだ猛者どもよデテクイヤ! 毎度恒例の適当なプレーオフ出場チームの紹介です。 今シーズンの目玉は連勝が止まらぬレイブンズと、久々にワイルドカードから戦うペイトリオッ

[SPONSORED LINK]

第1シード:サンフランシスコ・49erss

(1回戦免除)

誰が開幕前に予想できたか

かつてQB”ジョー・モンタナ”が一時代を築くも長期の低迷が続き、QB”コリン・キャパニック”が再び新時代を築くかと思ったら失敗した49ers。しかし、今シーズンはモンタナブームの再来を臭わせるほど強い。

 

ペイトリオッツから”トム・ブレイディ”の後継者とささやかれていたQB”ジミー・ガロポロ”を2017年シーズン途中にトレードで手に入れたものの、2018年シーズンは速攻で負傷してシーズンエンドしたため、ペイトリオッツのバックアップQBにありがちな期待ハズレの選手かと思われた。

しかし、今シーズンはガロポロが実力を十分に発揮し、昨シーズンはわずか4勝であったチームが破竹の開幕8連勝を飾り、最終戦では同地区シーホークスとの首位争いに僅差で勝利し、その結果13勝でNFC第1シードを得る。

 

O#の要は当然QB”ジミー・ガロポロ”。HC”カイル・シャナハン”のプランを正確に実行できる実力と濃いイケメンが武器だが、一部では応用が効かずプレーが崩れた時の対処能力に欠けているという評価もある。

ガロポロを支えるのは、3年目のTE”ジョージ・キトル”がNo1ターゲットとなり1000yd超レシーブを記録。

地上戦ではRB”ラヒーム・モスタート”がプロボウルFB”カイル・ユースジャク”の恩恵を受けて頭角を現し、要所で存在感を見せている。

 

だが、今シーズンの49ersの真の強さはD#でありD#力はリーグ2位、パスディフェンスに関しては1位の鉄壁を誇る。

DE”ニック・ボサ”はチャージャーズで新人王を獲得した”ジョーイ・ボサ”の弟であり、そのDNAに応える活躍を見せる。さらに2mを超える巨漢DE”アリク・アームステッド”が10サックを記録し、この2人のパスラッシュがD#の柱となっている。

かつ、2年目のMLB”フレッド・ワーナー”と負傷したLB”クゥオン・アレクサンダー”の代わりに先発となったルーキーLB”ドレ・グリーンロウ”の若手が中央を守り、ランを潰す。

DBでは、元シーホークスで名を挙げたCB”リチャード・シャーマン”が3INTを記録し、衰えを見せない。

 

新生49ersが久しぶりにスーパーボウルを制覇し、モンタナブームの再来となるか?

日本の電機メーカーは「どんなモンタナ」に匹敵するガロポロのダジャレを準備すべし。

第2シード:グリーンベイ・パッカーズ

パッカーズ

 (1回戦免除)

チーム・ロジャース再発進

パッカーズは、2年連続でプレーオフを逃したことでHC”マイク・マッカーシー”の長期政権が終わり、今シーズンは元タイタンズのOC”マット・ラフルアー”がHCに就いて新体制でのスタートとなった。

近年は負傷が相次いだ不動のエースQB”アーロン・ロジャース”が1シーズンを投げ切ることで再び地区優勝を決めて、パッカーズは完全復活。

49ersと同率の13勝だが、49ersに直接対決で負けているため第2シードからのプレーオフ進出となった。

 

特徴はもちろんQB”アーロン・ロジャース”のパスとリーダーシップ。そのパス能力は全盛期を過ぎており陰りが見えるも、勝負強さは健在。

プロボウルに選出されたベテランOT”デビット・バッティアリ”がロジャースを守り、レシーバー陣ではWR”デボンテ・アダムス”がロジャースのNo1ターゲットとなっている。

地上戦はRB”アーロン・ジョーンズ”が1000ydを超えるランを記録する活躍を見せる。

 

D#はパスラッシュが強力で、元レイブンズのOLB”ザデリアス・スミス”が13.5サック、元レッドスキンズのOLB”プレストン・スミス”が12サックを記録し、補強が大当たりしている。

CB”ケビン・キング”の5INTにも注目したい。

 

アーロン・ロジャースのキャリアも終盤であり、そろそろ2度目のスーパーボウル制覇を実現したいところだろう。

第3シード:ニューオリンズ・セインツ

(1回戦はバイキングスと対戦)

プレーオフでは何かと起こるチームです

QB“ドリュー・ブリーズ”がQB”ペイトン・マニング”の歴代トータルTDパス記録を抜き、その力はとどまる事を知らない。

ブリーズとホットラインを組むWR”マイケル・トーマス”は149パスレシーブ、1725ydを記録し2位を圧倒的に突き放すレシーブ力を見せて、レシーブ個人成績1位を記録。まず相手D#はトーマスをどう封じるかを考えなければならない。

ランはRB”アルビン・カマラ”と元バイキングスのエースRB”ラタビアス・マレー”の2枚看板でブリーズを支える。

 

加えて、バックアップQBに”テディ・ブリッジウォーター”が控えており、ブリーズが指を負傷し欠場中の間に代役でチームを勝利に導いた層の厚さも見逃せない。

そして、本職のQBのみならずあらゆるポジションに現れるため、ポジション「ジョーカー」とされる”テイサム・ヒル”の存在が対戦相手にとってやっかいとなる。

テイサムヒル ジョーカー

 

D#も好調であり、DE”キャメロン・ジョーダン”が15.5サックを記録。元ジェッツのLB”デマリオ・デービス”がフル出場しランD#を支えているが、DE”マーカス・ダベンポート”とDT”シェルドン・ランキンス”を負傷により失い、ランD#に人数を割かなければならない事が不安材料となっている。

 

何にせよ、QB”ドリュー・ブリーズ”はQB”アーロン・ロジャース”と同様に華々しい成績を残しつつも、スーパーボウルの舞台に一度しか立てていない。

一昨年のプレーオフではバイキングスに試合終了間際にD#のミスで逆転負けし、昨シーズンはラムズ相手に審判のミスジャッジで敗北しているだけに、ブリーズは歯がゆいだろう。

今シーズンこそ、スーパーボウルの舞台に立ってほしいチームであるが、僅差の接戦は死亡フラグと思った方がいい。

参考

セインツ バイキングス saints vikings
奇跡のラストパス ディビィジョナルプレーオフの最終戦は、2度目のSB制覇目指すQB"ドリュー・ブリーズ"率いるセインツ と、万年バックアップかと思われたら大活躍のQB"ケース・キ
残酷な誤審のテーゼ(意味不明) 舞台はいよいよ準決勝、チャンピオンシップ。 勝てば夢の舞台スーパーボウル行きの天国ですが、負ければこれまでの苦労がパーになるどころか、誰の記憶に

第4シード:フィアデルフィア・イーグルス  

(1回戦はシーホークスと対戦)

カーソン・ウェンツで挑むプレーオフ

最後までカウボーイズと首位争いし、3年連続でプレーオフ出場となったイーグルス。

注目は、これまでQB”カーソン・ウェンツ”がシーズン終盤で負傷し、QB”ニック・フォールズ”に交代しプレーオフを戦ってきたのだが、今シーズンはウェンツが健在のまま戦う初めてのプレーオフとなった事である。

 

レシーバーはTE”ザック・アーツ”が主力となるが、WR”アルション・ジェフリー”にイマイチ元気がない。

WR”デショーン・ジャクソン”がイーグルスに復帰し開幕戦でTDを決める活躍を見せるも、負傷し試合に出ていない。しかし、プレーオフに復帰する事が話題になっている。

 

パスD#の弱さが問題で、プレーオフ12チーム中の実力は最下位と評価されているが、2年前にスーパーボウルを制覇した時にも下馬評を覆した「アンダードッグ魂」があるため侮れないチームである。

第5シード:シアトル・シーホークス

シーホークス

ビーストモード緊急復活

11勝するも最終戦で49ersに敗れたため、ワイルドカードからの出場となるシーホークス。

 

O#は相変わらずOLがイマイチながらQB”ラッセル・ウィルソン”の運動能力でカバーしている部分があり、WR”タイラー・ロケット”とWR”D.K・メットカーフ”の2枚看板でウィルソンのパスO#を支える。

 

地上戦に関しては、12月にRB”ラシャード・ペニー”、RB”クリス・カーソン”、RB”C.J・プロサイズ”の3名のRBがIR入りする不幸が発生。

大事な時期に大量のRBを失ったシーホークスは、かつてスーパーボウル制覇の原動力となったRB”マ―ション・リンチ”を復帰させ、49ersとの最終戦に臨んだが惜しくも敗北する。

しかしリンチは、ブランクがありながらも試合中にカンを取り戻し、TDダイブを決める活躍を見せてファンを沸かせた。

プレーオフでも多くのファンがリンチの活躍を期待しており、リンチが走ればモメンタムを引き寄せる効果があるが、RB陣が弱体化したシーズン終盤の2連敗は、大きな不安要素であろう。

 

加えて、シーホークスといえばD#というイメージが強いが、MLB”ボビー・ワグナー”やOLB”K.J・ライト”が所属しているとはいえ、現在のD#の強さはリーグ26位と最悪な事になっている。

欠点だらけのチームに見えるもHC”ピート・キャロル”にはそれを補うプレーオフでの経験値が十分にあり、2度目のスーパーボウル制覇も射程圏内であろう。

第6シード:ミネソタ・バイキングス

(1回戦はセインツと対戦)

個人的に予想外

NFC最後のイスを勝ち取ったのは、2年前にチャンピオンシップに進出するもイーグルスに敗れたバイキングス。

今シーズンは、同地区のパッカーズとベアーズに勝てずスィープされるも、地区外相手への強さを発揮し10勝で第6シードに滑り込んだ。

 

O#に関して、2年前はQB”ケース・キーナム”だったが、今回はQB”カーク・カズンズ”に交代しWR”ステフォン・ディグス”とホットラインを組むも、パスO#はリーグ24位と弱い。

そこは1000ydラッシャーのプロボウルRB”ダルビン・クック”が牽引するリーグ6位のランO#が支える事になる。

 

D#は14.5サックを記録しプロボウルに選出されたDE”ダニエル・ハンター”を筆頭としたパスラッシュに加えて、DB陣にはプロボウルFS”ハリソン・スミス”と、6INTを記録していているDB”アンソニー・ハリス”。そして、シャットダウンコーナーのCB”ゼイビア・ローズ”が健在である。

 

2年前のプレーオフでもセインツと対戦しており、その時はバイキングスが試合終了直前にTDパスを決めてNFL史に残る大逆転勝利を収めているだけに、セインツはリベンジに燃えているだろう。

1回戦から修羅場を迎えるだけに、バイキングスの健闘を期待したい。