無残

NFLファンならば”トム・ブレイディ”vs “アーロン・ロジャース”の頂上決戦を一度は夢見るものの、未だ実現せず。

しかし、ブレイディの代役として元後継者の”ジミー・ガロポロ”が,チャンピンシップでロジャースと激突です!

レギュラーシーズンでも対戦していますが、やはり名勝負が多いNFCチャンピオンシップでは両者パフォーマンス全開の好ゲームを期待します。

しかし!期待を裏切る展開が待っていました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

パッカーズ

0

0

7

13

20

49ナース

7

20

7

3

37

 

総評

互いにパントを蹴り合う立ち静かな上がりから、49ersがQB”ジミー・ガロポロ”のロングパスで大きく前進しTDを決めて先制。

しかし、パッカーズはファンブルやパントミス、さらにDE”ニック・ボサ”からサックを喰らい思うように進まず。

 

あれよあれよと点差は0-20の49ersリードで前半2ミニッツ。ここが大きなターニングポイントとなりました。

前半2ミニッツのパッカーズのO#にて、いつもならTDを決めて点差を縮めるであろうロジャースが、CB”エマニュエル・モーズリー”にINTされ、逆にRB”ラヒーム・モスタート”のラン3連発でTDを奪われ、0-27とさらに得点差を開きで前半を終えます。

スポーツに「たられば」は無いのですが、ここでパッカーズが得点し点差を詰めていれば、未来は違ったものになっていたと思います。

 

そして、前半を終えたところで観客及び視聴者は、49ersのO#に関しておかしな事に気づきはじめます。

「ガロポロ、パスを投げて無くない?」

そう、第2Q途中に49ersはRB”デビン・コールマン”が肩を脱臼してOUT。使えるRBは”ラヒーム・モスタート”だけなのに、むしろランの割合が増えているどころか、ほぼパスをコールしていないのです。

 

後半からパッカーズが反撃開始。11プレーかけて、最後はRB”アーロン・ジョーンズ”へのパスで7-27!いよいよロジャース無双の本領発揮か!?

・・と思ったら、パッカーズD#がランしかしない49ersを止めれない!!

ルーキーのWR”ディーボ・サミュエル”にエンドアラウンドで一気にもっていかれ・・

最後はまたもRB”ラヒーム・モスタート”のTDラン!

的確なルートどり&鋭いカット!本当に彼はこれまで7チーム渡り歩いたジャーニーマンなのか!?

 

ロジャースもロングパスで応戦。

 

しかし、リードしている上にランが出る49ersは時間を潰してパッカーズの反撃の機会を奪い、最後はロジャースがムリ投げでCB”リチャード・シャーマン”にINTされ試合終了。

なんと49ersはほとんどランでパッカーズを撃破して力の差を見せつけ、7年ぶりにスーパーボウルの舞台にたどりつきました。

 

観戦に来ていたレジェンドの”ジェリー・ライス”もご満悦。

ジェリー・ライス

ちなみに、”ジョー・モンタナ”はスーパーボウルに現れるそうです。

 

勝利QB”ジミー・ガロポロ”(写真:左)のスタッツはパス6/8回77yd獲得、0TD。

なんと、パスがたった8回!!!∑(゜ Д゜)

ガロポロは、チャンピオンシップの大舞台に関わらず、ほぼハンドオフマシーンと化してRB”ラヒーム・モスタート”にボールを渡すだけの簡単なお仕事でした。

 

そして、この試合の主役となったRB “ラヒーム・モスタート”のスタッツは、ラン29回220yd獲得4TD 。プレーオフ1試合で200yd以上走り、4TDランを決めたのはNFL史上初とのこと。

当然、この活躍は49ersの優れたランブロックありきです。ガロポロのメインターゲットであるTE”ジョージ・キトル”はレシーブ1回で、ランブロックでモスタートをかなりフォローしていました。

 

49ersのHC”カイル・シャナハン”は、2017年から49ersを率いて3年目でスーパーボウルに到達。昨シーズンにスーパーボウルに出場したラムズのHC”ショーン・マクベイ”の次に若くHCに就任しており、若手HC達が躍動しております。

ちなみに父親は、ブロンコスをスーパーボウル2連覇に導いたHC”マイク・シャナハン”であり、血統の良さもうかがえます。

 

 

一方、パッカーズQB”アーロン・ロジャース”のスタッツは、パス31/39回326yd獲得、2TD、2INT。そして、ロジャースらしくないのが3ファンブル1ロストで、自ら3ターンオーバーを生んでいます。

 

パッカーズのDLが49ersのOLに戦術面でなくパワープレーで歯が立たたず、ほぼランだけで敗北したは明らかな実力差があった事を表しています。

まさかチャンピオンシップでパッカーズがスコア以上の無残な内容で敗北するとは思ってもみませんでした。

 

またもスーパーボウルに届かなかったロジャース。2個目のリング獲得への道は非常に厳しいです。

 

あと蛇足ですが、49ersは時間を潰すために意図的に反則「ディレイ・オブ・ゲーム」を犯した次に「フォスル・スタート」を犯しました。

「ディレイ・オブ・ゲーム」を2連発した場合は、非紳士的な行動として「アン・スポーツマン・ライク・コンダクト」の反則を取られて時計が止まるのですが、今回のケースでは時計が進み続けるというルールの穴を突いた時間潰しです。

数年前に発生した意図的に「ホールディング」を行い時間を潰す行動と同様に、今回の反則の活用にもルール改定が入りそうな予感がします。