唯一無二のパーフェクトシーズン

2020年5月4日[現地時間]に、名HCドン・シューラがお亡くなりになまりました。去年90歳です。

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ドン・シュラ(Don Shula)の偉業

HC”ドン・シュラ”は選手としては、DBとして1951年にブラウンズに獲得されキャリアをスタート。

HC職は1963年にコルツでスタートし、1970にドルフィンズのHCに就任します。

そこからドルフィンズの黄金時代がスタート。スーパーボウルには5回出場し、1972年と1973年にはスーパーボウルを連覇。

1972年の制覇は史上初の無敗(14試合制)であり、現時点でNFL史上唯一パーフェクトシーズンを達成したHCです。

 

1995年シーズン終了後に引退するまでに33シーズンに渡りHCを務めますが、負け越したのはわずか2シーズン(通算328勝156敗6分)という勝率を誇りました。

 

そして2020年5月4日に90歳で死去いたしました。

気になる死因に関しては明らかになっていないのですが、コロナウィルスと関係ない事は確実とのことです。

ジェッツと同地区であるドルフィンズの名将という事で、ご冥福をお祈りいたします。

ビル・ベリチックとの比較

気になるのが、現役最強のHC”ビル・ベリチック”(ペイトリオッツ)との差。

この記事を書いている時点でのHC業としての勝利数を比較すると、

 

ドン・シュラ(33シーズン)

レギュラーシーズン:490戦328勝156敗6分

ポストシーズン:36戦19勝17敗

 

ビル・ベリチック(25シーズン[2019年シーズン終了後時点])

レギュラーシーズン:400戦273戦127敗

ポストシーズン:43戦31勝12敗

 

勝利数歴代1位のドン・シュラに対して、現在歴代3位のビル・ベリチックのレギュラーシーズンの勝利数の差は55勝。

ベリチックがコンスタントに毎シーズン10勝以上すればあと5シーズンで抜けますが、今シーズンからベリチックのキャリアを支えてきたQB”トム・ブレイディ”がペイトリオッツから離脱するので、もっと時間がかかるかもしれません。

 

しかしながら、ポストシーズンの勝利数に関しては、ベリチックはスーパーボウルをHCとして6回制覇しているだけに圧倒的に軍配が上がります。

 

パーフェクトシーズンに関しては、ビル・ベリチックは2007年シーズンに16試合制で初めてスーパーボウルまで無敗で到達。

2008年2月3日の第42回スーパーボウルでパーフェクトシーズンを賭けてジャイアンツと対戦しましたが、接戦の末にジャイアンツに逆転負けし、パーフェクトシーズンを惜しくも逃しております。

 

とにかく、ベリチックがドン・シュラの勝利数を抜くHCにいち早くなれるかどうかは、ブレイディ抜きの今シーズンのパフォーマンスにかかっているでしょう。

かつ、ジェッツが強豪になる予定ですので、ベリチックがドン・シュラの勝利数を抜くには多大な時間を費やすことになると、私は思います。