ハイパーディフェンスの復活

現在、AFC東2位のジェッツはいよいよ首位ビルズとの直接対決を迎えました。

これまでのビルズの試合を見ていると、攻守ともに異常すぎてジェッツの勝機はかなり薄いと思います。

しかし、この逆境を打ち勝ってこそプレーオフ、いや、その先のスーパーボウルが見えるというものです。

果たしてジェッツはリーグ最強のオフェンスを止めることができるのか!?

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ビルズ

7

7

0

3

17

ジェッツ

3

7

7

3

20

オフェンス

この試合からビルズのCB”トレデビス・ホワイト”が復帰するらしいと聞いていましたが、大事をとって復帰せず!

さらにS”ジョーダン・ポイヤー”に加えてLB”マット・ミラノ”までOUTであり、ビルズD#は主力を欠きましたが、ジェッツもエースWR”コーリー・デービス”が欠場でQB”ザック・ウィルソン”は苦戦。

 

前回ペイトリオッツ戦の反省を踏まえて、多彩なコールかつボールの保持時間を短くしてパスラッシュに的を絞らせないようにしましたが、少しでもボールの保持時間が長くなるとLB”ボン・ミラー”に捕まりファンブルフォースされチャンスがパー。

ボンは細身でパワーは無さげなのにRTに当たった瞬間、スライドするように一瞬で抜きますから、コレを目の前でやられたら消えたようにしか見えないのではないでしょうか。

 

しかしこの後のビルズのオフェンスにて、CB”ソース・ガードナー”のインターセプトでミスを帳消しにしてもらいました。

 

QB”ザック・ウィルソン”のスタッツ的はパス18/25回154yd獲得、1TD。

相変わらず獲得ヤードは少ないのですが、ギャンブルなどの要所でパスを通し、スクランブルでファーストダウンを更新する事でO#を組み立てて勝利へ導きました

 

ターゲットはほぼドラ1WR”ギャレット・ウィルソン”

レシーブ8回92yd獲得と、もはやウィルソンが最も信頼を寄せるレシーバーになりました。

どんな体制だろうがレシーブする安定感があります。

この動画のように真後ろからくるパスだろうが、高速スラントだろうが全くジャグらずレシーブします。

 

しかし、ダブルリバースを仕掛けた時に「ほれほれ投げるぞ~」と投げるふりをしてボールを落としたシーンは驚きました。自分でカバーしたから助かったものの、もうパスは投げるふりすら止めてほしいです。

 

やはりレビュー記事に書いたとおり、ビルズD#の弱点は粘り強いラン。

序盤は通用しないのですが、パッカーズ戦と同様に終盤になるとビルズは突然ランD#が弱くなる時間帯があり、そこにラン連発で時間を使いながら攻めて決勝FGに繋げた次第です。

 

RB”マイケル・カーター”は76yd獲得1TDの活躍。

新RB”ジェームズ・ロビンソン”は1TDレシーブを記録しており、RB”ブリース・ホール”がシーズンエンドした直後にロビンソンをトレードしてくれたジャガーズには足を向けて寝れません。
(まぁ試合ではヤるけどね)

 

弱いOLもパスラッシュの脅威にさらされながらも、プレーコールの工夫もあり2被サックにとどめました。「逃げ上手のウィルソン」の力も大きいです。

 

気になるのがWR”イライジャ・ムーア”がロースターにいるものの何もしていない事です。

優秀なレシーバーであるのに、トレード要請事件から関係がどんどん悪くなっている気がして、非常にもったいない。

開幕前に先にトレード要請したWR”デンゼル・ミムズ”は、この試合で4ターゲット1レシーブと出番があり活躍しているので、今後ムーアも関係改善に期待しています。

ディフェンス

リーグ最強のビルズオフェンスの前に素晴らしいパフォーマンスを見せたディフェンス。

キックオフのオンサイドキック(?)大失敗から、いきなりQB”ジョシュ・アレン”にロングパスを通されピンチになるも、S”ジョーダン・ホワイトヘッド”のインターセプトで嫌な空気を一掃。

 

しかし、基本はアレンのスクランブルに大苦戦。これがメチャクチャうっとおしい!
ヽ(`Д´)ノ

結果、アレンにラン86yd獲得、2TDも走られてしまいました。

 

後半は、アレンにロングを投げさせない超絶カバーを見せて、その間に逃げまわるアレンをサックし、計5サックを計上。

ドラ1DE”ジャーメイン・ジョンソン”のナイスサックも出ました。

 

ジェッツQB”ザック・ウィルソン”のファンブルロストのターンオーバーも、その直後にDE”クイネン・ウィリアムス”のパスラッシュとCB”ソース・ガードナー”のインターセプトで帳消しにするビッグプレーを見せます。

 

ラストのロングパスもガードナーがWR”ガブリエル・デービス”を徹底マークして阻止!

 

このシーン、「ボールを見てプレーしていないからインターフェアじゃないのか!」と物議をかもしております。

私も初見では「前も似たような事あったけど、ガードナーは無罪放免?」と思いました。

接触したシーンから見るとたしかにボールを見ていないのでインターフェアのように見えますが、一説によると「WR”ガブリエル・デービス”の方から先に腕を使って押しのけている」とのことで、反則ではないとのことです。

実際、審判の目の前で反則でないと判定されたので、その解釈が正しいようです。

 

こちとら前回ペイトリオッツ戦の誤審を引きずってるのだから、これは許せ!

 

当初はガードナー vs WR“ステフォン・ディグス”のマッチアップかと思っていましたが、ガードナーは主にデービスに着いて、ディグスにはCB”D.J・リード”とS”ホワイト・ヘッド”が着くケースが多かった印象です。

LB”C.J・モズリー”も相変わらずチームTOPのタックル数と1サック。INT未遂もあるほどの活躍でした。

 

とにかく最強ビルズオフェンスを後半3失点に抑えたのは、大きな自信になります。

スペシャルチーム

キックオフでずっこけて、ビルズに絶好のフィールドポジションを与える珍プレーが発生。

しかし、蹴ったのがP”ブランデン・マン”なので、実際はキックオフからオンサイドキックを仕掛けようとしたのかもしれません。

はたまた、オンサイドキックを警戒させて普通にキックするかく乱作戦だったのかも。

真相は闇の中です。

 

STが一番光ったのはパントフェイクでファーストダウンを更新した時でしょう。

最近のジェッツは奇策をしかけるタイミングが非常に上手いです。

 

本日のK”グレッグ・ズーライン”は53ydのロングFGを含めて2本全て成功。

一方、ビルズのK”タイラー・バス”は1本外しており、この3点差が勝敗を分けました。

総評

プレビュー記事で確認したアナリストの予想を再確認してみます。

がん首揃えてハズレ。アナリストの目は節穴ですかね。これぞ穴リスト。

 

とにもかくにも、公開処刑と思っていた最強ビルズ戦に大勝利!!勝率で首位タイに並びました!!

AFC東が超激戦区になっていますが、今年こそプレーオフに行ける空気が漂っており、全国推定1億人のジェッツファンはウキウキしております。

 

やはりドラフト1巡の3名が全員勝利に貢献したことが大きいです。

これまでジェッツの1巡といえばバスト(期待外れ)を量産してきただけに、GM”ジョー・ダグラス”は最高ですよ。

 

ちなみにこの試合、第3Qの途中でスカイカムが壊れて試合を12分も中断するトラブルがありました。

ジェッツが良い流れでオフェンスしている最中の出来事だったので、負けていたら「スカイカムさえ壊れなければ・・」と、言い訳をしていたでしょう。

それだけに勝利して良かったです。

 

来週のWeek10はBYE Weekでお休み。そしてWeek11は早くもペイトリオッツとの再戦です。

もう、待ち切れん!!