どうした49ers
前回のAFC編に続いて、NFCのプレーオフ出場チームの適当紹介です。
・AFC編
驚くべきは、あのライオンズが第1シードです。
NFCはAFCより毎年の出場チームが荒れるとはいえ、あのライオンズがですよ!
(失礼)
逆に昨シーズンの第1シードの49ersと第2シードのカウボーイズの両方がシーズンエンドしたのもNFCらしい現象です。
果たしてスーパーボウルにたどり着くのはどのチームなのか!?
NFCの猛者たちよ・・デテクイヤ!
[SPONSORED LINK]
第1シード:デトロイト・ライオンズ
(1回戦免除)
これはライオンズじゃない
昨シーズンは30年ぶりの地区優勝と32年ぶりのプレーオフ勝利を果たしたと思ったら、今シーズンはチーム初の地区連覇&第1シード獲得という快挙を達成し、快進撃が止まらないライオンズ。
HC”ダン・キャンベル”が就任した2021年はわずか3勝だったチームがここまで変わるとは誰が予想できただろうか。
ライオンズの特徴はご存じQB”ジャレッド・ゴフ”を中心とした圧倒的攻撃力。
昨シーズンに続きWR”アモン=ラ・セントブラウン”がレシーブ1200ydの活躍に加えて、2022年ドラ1”ジェイムソン・ウィリアムズ”がレシーブ1000yd越えとランでも異彩を放っている。
その下に2023年ドラ2TE”サム・ラポルタ”がレシーブ数を伸ばしており、この3人を中心に空中戦を展開する。
ランはRB”デビット・モンゴメリー”が12月に負傷し、シーズンエンドかと思われたが手術を回避。プレーオフでの復帰を目指している。
しかしながら、2023年ドラ1RB”ジャミア・ギブス”がラン1400yd獲得を超える活躍をしているので、心配は無用だろう。
ディフェンスではドラフト2022年全体2位のDE”エイダン・ハッチンソン”がわずか5試合で7.5サックを記録する大活躍をしていたのだが、10月中旬に脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)の骨折し、残念ながらシーズンエンドした。
スーパーボウルに出場すれば復帰する可能性があると言われているが定かでは無い。
代わりに11月初旬にブラウンズからトレードでEDGE”ザデリアス・スミス”を獲得している。
ディフェンスの中心となるのが2023年ドラ1LB”ジャック・キャンベル”で、全試合に出場しチーム最多タックルを記録。
DBはS”カービー・ジョセフ”は9INTを記録し、これはリーグ1位のインターセプト数を誇っている。
昨年はNFCチャンピオンシップに進出したものの49ersに3点差で敗れてスーパーボウルに届かなかった。
今見直しても、ギャンブルを多用すべきで無かった。今回は冷静な采配で初のスーパーボウル進出にファンは期待しているだろう。
第2シード:フィアデルフィア・イーグルス
(1回戦はパッカーズと対戦)
地上の鷲
2年前に圧倒的な強さでスーパーボウルに進出するも、チーフスに敗れたイーグルス。
昨シーズンは「Tush Push」と呼ばれる無敵のゴリ推し戦法でリーグを席巻するも、プレーオフ1回戦でチーム全体に活気が無い不思議な空気を出したままバッカニアーズに敗れた。
不動のC”ジェイソン・ケルシー”も引退し、今シーズンは低迷すると誰もが予想していたのだが、RB”サクワン・バークリー”の獲得がチームを一変させた。
バークリーは2022年シーズンにジャイアンツをプレーオフに導く活躍をしたものの、チームはQB”ダニエル・ジョーンズ”と大型契約をし、バークリーをタグで済まそうという扱いをしたのだ。
まさにRBというポジションを舐めた行為にファンは激おこ。
ジャイアンツはさらにおバカな事に、こんな人間凶器を同地区のイーグルスに移籍させてしまったのだから、さぁ大変。
バークリーはジャイアンツ時代の不遇を払拭すべく、走りまくってリーグ最多のラン345回、2005yd獲得という活躍でイーグルスの地区優勝に大きく貢献したのだ。
ちなみにシーズンラン2000yd越えは史上9人目であり、最多は2105ydのエリック・デッカーソン。
QB”ジェイレン・ハーツ”もルーキーイヤーは投げるより走る方に特化したQBだったので、共に走ってチーム2位のラン630ydを獲得している。
しかし、WR陣の”A.J・ブラウン”や”デボンタ・スミス”らはラン中心のオフェンスに苦言を漏らしてるという噂もある。知らんけど。
ハーツはWeek16で脳しんとうを起こして、最後の2試合はバックアップQB”ケニー・ピケット”が出場したが、プレーオフ1回戦はハーツが出場できる見込みである。
バークリーが目立つシーズンだったが、イーグルスはディフェンスも硬く総合2位。
サック数以外はディフェンスのあらゆる数値がリーグTOPクラスなのだ。
サックリーダーはLB”ジョシュ・スィート”で8.5サックを記録。
加えて恐ろしいのがLB”ザック・バーン”の5ファンブルフォースであろう。
DBはS”C.J・ガードナージョンソン”が6INT加えて1TDの活躍
おなじみCB”ダリウス・スレイJr”はチームTOPのパスディフェンスを誇る。
強力なランに強固なディフェンスが加われば、ターンオーバーも少なく試合のコントロールが行いやすい。
イーグルスがまたもスーパーボウルに到達する可能性は十分にある。
第3シード:タンパベイ・バッカニアーズ
(1回戦はコマンダーズと対戦)
呪いとの戦い
トム・ブレイディがスーパーボウルを制覇して以降は好調を維持ているが、今シーズンはフィールド外の敵「オードリー春日の呪い」に苦しめられたシーズンだった。
バッカニアーズはWeek06まで3勝2敗と勝ち越していたが、オードリー春日が応援チームをブラウンズからバッカニアーズに乗り換えた途端に4連敗。
さらにエースWR”クリス・ゴドウィン”が負傷によりシーズンエンドしたのだ。
オードリー春日の呪いに新たな1ページが加わるかと思ったが、シーズン後半を4連勝で立て直し、一度はファルコンズに奪われた首位を最後は取り返してNFC南4連覇を達成した。
推測だが、オードリー春日のバッカニアーズジャージが日テレスタッフが作成した模造品だったことが呪いを半減させたのだろう。
もし、公式のジャージを着ていたらバッカニアーズは敗退していたと思われる。
それはさておき、バッカニアーズは昨シーズンに引き続きQB”ベイカー・メイフィールド”がオフェンスをけん引。
WR”クリス・ゴドウィン”が抜けたとしても、WR”マイク・エバンス”が11年連続でレシーブ1000yd獲得を達成しジェリー・ライスの記録に並んだ。
エバンスとTE”ケイド・オットン”を中心としたパスオフェンスは、獲得ヤード、成功数、タッチダウン数の全てがTOP3内に入るほどの破壊力がある。
しかし、インターセプト数16回はファルコンズの”カーク・カズンズ”と並んでリーグ最多。
ファンブルも9回しており、アグレッシブである分だけ大きな代償を払っている。
ランは2024年ドラ4 RB”バッキー・アーヴィング”がラン1000ydを超える活躍。それを2022年ドラ3 RB”ラシャード・ホワイト”が支え、ドラフト下位が躍動している良い傾向が見られる。
だが高い攻撃力を持つ半面、パスディフェンスが壊滅的に悪い。
サックリーダーは2023年ドラ1”カライジャ・キャンシー”が7.5サックを記録。
ディフェンスの主軸はバッカニアーズ一筋13年のLB”ラボンテ・デビット”がチーム最多タックル、5.5サック、1INT、3ファンブルフォースと手広く活躍。
DBはCB”ザイオン・マッカラム”が2INT、17パスディフェンスと健闘している。
メイフィールドにはスーパーボウルを制覇してほしいのだが、やっぱり個人的にHC”トッド・ボウルズ”にはジェッツ時代のマリアナ海溝より深い恨みがあるので、勝ってほしくない。
(心、狭っ!∑(゜ Д゜))
第4シード:ロサンゼルス・ラムズ
(1回戦はバイキングスと対戦)
またも羊がやってきた
昨シーズンはなぜプレーオフに出場できたのか分からないぐらい、絶不調から調子をあげて第6シードを掴んだ。
今シーズンも1勝4敗と最悪なスタートだったものの、WR”プカ・ナクア”とWR”クーパー・カップ”の復活により活気を取り戻し、シーズン終盤の5連勝で地区優勝をかっさらった。
同地区で昨シーズンの第1シードであった49eraが不振であった事も後押ししただろう。
オフェンス力はリーグ中堅。特にレッドゾーンからのTD率が低いのだが、尻上がりに調子をあげるチームなので、シーズン全体を通したデータは意味が無いかもしれない。
QB”マシュー・スタフォード”のパスは、やはりWR”プカ・ナクア”とWR”クーパー・カップ”の両翼があってこそ機能する。
ランはRB”カイレン・ウィリアムズ”ほぼ一択でラン1299yd、14TDの活躍。ファンブルロストが多いのがタマにキズ。
ディフェンス力もリーグ中堅。
サックリーダーは2024年ドラ2DT”ブレイデン・フィスク”が8.5サック、DT”コービー・ターナー”が8サック。
DBは2024年ドラ3S”カムレン・キンチェンス”と 2024年ドラフト外のS”ジェイレン・マコロー”の2人のルーキーSが全試合に出場し、両方とも4INT・1TDを記録する活躍は計算外だっただろう。
昨シーズンはワイルドカードでライオンズと対戦。
ゴフ vs スタフォード という運命を変えたスワップQB対決は、わずか1点差でライオンズに軍配が上がった。
今シーズンも勝ち上がればライオンズと対戦する可能性があり、多くのファンが因縁のリターンマッチを望んでいるだろう。
第5シード:ミネソタ・バイキングス
(1回戦はラムズと対戦)
ダーノルドのくせに生意気だ
ドラフト全体10位のQB”J.J.マッカーシー”がプレシーズンで半月板を負傷し、開幕前にシーズンエンド。
代わりの開幕先発QBは”サム・ダーノルド”という指名に誰しもが驚いた。
ダーノルドは2018年ドラフト全体3位でジェッツが獲得したにも関わらず、期待を大きく裏切ったからだ。
世間ではバスト(期待外れ)扱いであったダーノルドが開幕先発する時点で「バイキングス、開幕前に終わったわ」と思っていたら、開幕6連勝と予想を遥かに上回るパフォーマンスを見せ、最終戦ではライオンズと地区優勝を争うほどの成績を残した。
ジェッツファンからしたらダーノルドというのは「幽霊が見えた」と発言したり、謎の病気で長期欠場したり散々な目にあってきたので、1シーズンを欠場せずに投げ切った事ですら未だに信じられない状況である。
オフェンスに関して、ダーノルドの良きターゲットはリーグを代表するWR”ジャスティン・ジェファーソン”がレシーブ1553yd獲得・10TDと好調。
さらに2023年ドラ1WR”ジョーダン・アディソン”、シーズン中盤から復帰したTE”T.J・ホッキンソン”などの優秀なターゲットが脇を固める。
ランは元パッカーズのRB”アーロン・ジョーンズ”が1000ydを超える活躍。加えて、元ラムズの”キャム・エイカーズ”がいる。
ディフェンス力もリーグTOP5に入るほど強い。ブロンコス同様にパス損失ヤードは多いが最終的にTDを取らせない。
かつ、サック数やインターセプト数、ターンオーバー数、ギャンブル阻止率も高いピンチに強いディフェンスを誇っている。
LB”ジョナサン・グリーナード”が12サック、LB”アンドリュー・バン・ギンケル”が11.5サックを記録。
元ジェッツでダーノルドの1年後輩になるLB”ブレイク・キャッシュマン”が最多タックルでディフェンスの中核を担う。
DBはCB”バイロン・マーフィーJr”が6INT、14パスディフェンスと異彩を放っている。
ジェッツファンとしてはダーノルドの成長を喜ぶべきなのか、裏切りにも似た活躍に嫉妬すべきか複雑な心境である。
ただスーパーボウルに行かれると、ジェッツの立場が無いので1回戦あたりで撃沈されることを望んでいる。
(心、狭っ!!∑(゜ Д゜))
第6シード:ワシントン・コマンダーズ
(1回戦はバッカニアーズと対戦)
コマンダーズの名をNFL史に残せるか?
ドラフト全体2位で獲得したQB”ジェイデン・ダニエルズ”が当り、未だに不評なコマンダーズに改名以来、始めてのプレーオフ出場となる。
オフェンスはリーグ5位で、ダニエルズのパスが強いのかと思ったら主軸はラン。ダニエルズがランでチームTOPの891ydを走っているのだ。
それを支えるRB”ブライアン・ロビンソンJr”も800yd近く走っており、この2人のランアタックに注意せねばならない。
パスはWR”テリー・マクローリン”と元イーグルスのTE”ザック・アーツ”のレシーブが中心となる。
ランを囮にこの二人にビッグプレーをしかけるので、無視は出来ない。
その反面、ディフェンス力はリーグ中堅。
パスに強いがランでのヤード損失が多く、さらにギャンブル阻止率が低い。
サックリーダーは昨シーズンまでカウボーイズにいたDT”ダンテ・ファウラーJr”が10.5サックを記録。
その後をかつてジェッツがドラフト外から拾って育てたLB”フランキー・ルブ”が8サックと好調。(恩着せがましい)
DBは2024年ドラ2のS”マイク・セインリスティル”が2INT、14パスディフェンスの活躍。
チーム全体でインターセプト数が少ないのも、ディフェンスの弱みだろう。
今シーズンはドラフト1巡でQBが多く獲得されたが、NFCでプレーオフに進んだのは”ジェイデン・ダニエルズ”のみ。
ブロンコスのルーキーQB”ボー・ニックス”とスーパーボウルで激突する可能性も0ではない。
第7シード:グリーンベイ・パッカーズ
(1回戦はイーグルスと対戦)
地獄のNFC北でも常連譲らず
昨シーズンはロジャースが去り、開幕先発となったQB”ジョーダン・ラブ”が期待に応えてプレーオフに進出。
今シーズンのNFC北はライオンズとバイキングスが第1シードを争うような地獄になりながらも、パッカーズは2年連続で第7シードを確保した。
ラブのメインターゲットとなるのはWR”ジェイデン・リード”、TE”タッカー・クラフト”。
1000ydレシーブを超えるレシーバーはいないが、600ydレシーブを超える選手が計4名いるので、ターゲットを絞らない傾向が見える。
加えて、パス回数と成功率はかなり低いが獲得ヤードとTD数が多い事から、ロングパスが武器である事が数値上で分かる。
実はパスよりもランの方が強く、RB”アーロン・ジョーンズ”を失った代わりに元レイダースのRB”ジョシュ・ジェイコブス”を獲得し、ラン1329yd獲得・15TDと活躍している。
ディフェンスは去年大型契約した DE”ラシャン・ゲイリー”が7.5サックを記録。それ以下にも複数サックを記録している選手が多く、選手層は厚い。
DBはS”ゼイビア・マッキニー”が8INT、11パスディフェンスの活躍。
しかし、ディフェンスの顔と言えるCB”ジャイア・アレクサンダー”がシーズン中盤に膝を負傷しシーズンエンド。
昨シーズンはプレーオフの天敵である49ersにまたも敗れる。
しかし、今シーズンは天敵がいない絶好のチャンス!
Vikingsのオチはダーノルドかと思ったらやっぱりダーノルドだった
最終戦はJets時代が顔出してた気がしたけど
LAの山火事の影響で会場ARIになるのがどう転ぶか、スタジアム自体はRAMSのが慣れてるけど
ダーノルドは初めてのプレーオフに対して、スタフォードは頂点まで行ってますから経験値の差は大きいですね。
スタジアムの話、予備と思っていたアリゾナで決定したということで災害の甚大さを痛感します。
https://nfljapan.com/headlines/107803
ホームで無いにしろ、同地区での試合回数の多さでアリゾナなんでしょうね。
ダーノルドのサクセスストーリーがどう展開するのかも見ものです。