熱くならないように気をつけろ
バッカニアーズからLBが来ましたが、な~んか後でまとめで書いていいかなぁ~って思いまして、別の話。
2016年シーズンからの新ルール、覚えてます?
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2016年シーズンの新ルール
では、さっそく箇条書きでチェックしていきましょ。
– PAT kicks permanently moved to 15-yard line
ご存知、昨シーズンから改正されたルールなのですが、TD後のエクストラポイントのキックが15ydライン地点です。
昨シーズンは実験的に行われましたが、今シーズンから正式に導入です。
– All chop blocks now illegal
チョップブロックは全面的に禁止です。
まずチョップブロックとは何かといいますと、1人に対して2人がかりで1人は上体、もう1人は膝から下へのブロックを行う事です。
昔は上体を1秒以上ブロックされた後に膝から下へのブロックを反則としていましたが、近年では先に膝をブロックされた後に上体をブロックする「逆チョップブロック」も反則になり、その他のケースによって反則にならない事もありましたが、相手を負傷させる危険行為として全面禁止。 15yd罰退の重罪となります。
– Horse collar penalty now includes grabbing jersey at name plate or above
『ホースカラータックル』に関しても厳しくなります。
まず、『ホースカラータックル』の説明をしますと、これはジャージのクビの後ろの開口部に手を突っ込んで引っ張り相手を倒す事で、15yd罰退の重罪です。
元々は、カウボーイズの”ロイ・ウィリアムズ”という選手が得意としたワザだったのですが、2004年にRB”ムーサ・スミス”がこのタックルで右の脛骨の複雑骨折し2シーズン欠場する重傷を負った為、このタックルは悪質として禁止となりました。
名誉か不名誉か別名『ロイ・ウィリアムズ ルール』とも呼ばれてました。
今回の改正はこれを、開口部に手を突っ込まずとも、ジャージのネームプレートから上を掴んで倒しても、「ホースカラータックル」という判定になります。
「手を突っ込んでないから ホースカラー じゃないよ~~ん」って、プレーが多かったのでしょう。
– Touchbacks after kickoff moved to 25-yard line
これ、意外と知られてない?というか私も知らなかった。
キックオフのタッチバックは自陣20yd地点からO#スタートだったのに、これが自陣25yd地点からになります。
たしかに、キックオフで自陣20yd以下で倒す可能性は少ないので、ビッグリターンされないためにタッチバックにして自陣20yd地点から開始させた方が、D#にとってはノーリスクだし、STは無駄な体力使わなくていいです。
タッチバックの方がメリットが多いですね。
今回の改正で、O#開始地点を上げる事によって、フィールド内に蹴り込むメリットを増やそうという事でしょうね。
しっかし、リターンが危険だからといって、キックオフを30yd地点にしたくせに、リターンさせたいの?させたくないの?どっちなの??
[2016/4/9:追記]
コメント欄で指摘をいただきまして、このルールはむしろリターンチームがエンドゾーン内でキャッチした時にタッチバックにする確立を高くする。つまり、さらにリターンの機会を減らすためのようです。
リターンが減るとつまらないですねぇ。
– Two unsportsmanlike conduct penalties will result automatic ejection
今回の改正の目玉。1試合2回 「アンスポーツマン・ライク・コンダクト」 を受けた選手は即退場です。
サッカーのイエローカード2枚みたいなものですね。(フィールドに出る選手の数は減りませんが)
『アンスポーツマン・ライク・コンダクト』とは、文字どおり スポーツマンらしくない行為の事。
具体的には相手選手や審判への暴言。特に侮辱的なものは『トーンティング(taunting、愚弄の意)』とコールされることも多いですが、こらは基本的には同じ反則なので、トーンディングも1カウントと思われます。
また2013年より、フィールドゴールのさいに守備側が味方の選手を後ろからおして、オフェンスラインに突っ込ませた場合もこの反則が取られます。
(これを俗に「キャメル・バック禁止ルール」という。)
昨シーズンの”オデル・ベッカムJr”みたいに、態度が悪すぎて1回この反則をコールされたのに、懲りずにまた悪質な態度を取る選手に対する罰則の強化でしょう。
みんな紳士的に振舞いましょう。
– Delay of game foul will be called for impermissible timeout
一見何コレ?となりますが、詳しく言うと、タイムアウトを使ってはいけない時にタイムアウトを使おうとすると、ゲームの進行を遅らせたという意味で『ディレイ・オブ・ゲーム』の反則になるという意味です。
??タイムアウトを使ってはいけない時?いつだ??キックオフとか??
– Teams do not have to designate a player to return once they are placed on injured reserve. Players, however, still have to be on IR for at least six weeks before being brought back to the active roster.
一見するとややこしいが、単純な話。
通常IRに入れた選手はシーズンエンドですが、2年前に1人指定した選手はIRに入っても復帰できる事になりました。
昨シーズンのJETSでは、”ディー・ミリナー”がコレでしたが、彼はIRから復帰しても役に立ちませんでしたな。
今回の改正は、あらかじめ指定しなくても、IRの選手は1人だけ誰でも復活できるのです。なんかのカードゲームみたいになってきましたな。
しかし、条件があり、その選手は最低6週間IRに入っていないといけません。
– Offensive and defensive play-callers are able to use headset communication from both the field or in the coaches’ booth.
これまでフィールドの選手はO#(普通QB)、D#ともに1人がヘルメット内の受信機でHCからの指示を受けてましたが、今回からもう1人別のコーチからも無線を受信できます。つまり受信機を持った選手に2人HCとOC両方から無線が入るわけです。
例えば今まで、OCが上のブースから分析してHCにプレーコールを伝えて、HCがQBに伝えるという伝言ゲームみたいな事になってましたが、QBはOCから直接コールを聞けるので、その手間が省けます。
しっかし、無線でHCとOCがケンカしたら、QBのヘルメット内は地獄ですな。
(まぁ、受信するときはどちらか1人だけだと思いますが)
– The NFL eliminated the 5-yard penalty for an eligible receiver illegally touching a forward pass after being out of bounds and re-establishing himself inbounds, and makes it a loss of down.
意味が分からん!!
まず、5ydの罰退だった反則が1つ無くなった事は分かる。
で、1回外に出たレシーバーがre-establishing って、ことで又、中に入ってパスを受けて、かつロスヤードだった場合、イリーガルタッチで、5ydの罰退だった反則が、今回の改正で無くなった
・・・・という、解釈にしておこう。
まぁ、そんな感じで、新ルールを念頭において2016年の開幕を楽しみに待ちましょう。
(その前にドラフト!!いや、フィッツパトリック!! (;´Д`)ノ)
キックオフはタイムアウト取れます。NFLは連続でタイムアウトは取れないので、そういう時にタイムアウトをコールすると反則になるということですかね。(結局、ディレイになるだけなので、結果としては変わらない)
匿名さん>
なるほど。連続してタイムアウトを取るケースが考えられますね。
あとはタイムアウト使い切ってるのにタイムアウトするとかでしょうか。
そんな人はいないと思いますが。。
– Delay of game foul will be called for impermissible timeout
これはタイムアウトを使いきったあとにタイムアウトを要求した場合に、ディレイオブザゲームの反則になるって意味かと思います。
昨シーズンDETかどこかのチームが残り0回でタイムアウトをコールしたけど流されたってことがあったので、それに対応するルールですね。
– The NFL eliminated the 5-yard penalty for an eligible receiver illegally touching a forward pass after being out of bounds and re-establishing himself inbounds, and makes it a loss of down.
これは有資格レシーバーがボールに触る前にフィールド外に一度出て、その後もう一度フィールド内に戻ってきてパスを取った場合、5ヤードペナルティだったものがファウルではなくなり、単純にロスオブダウンになったってことだと思います。
間違ってたらすいません。
NEファンさん>
さっきコメントくれた「匿名さん」に、「タイムアウト使い切った後にタイムアウト使う人いないでしょうね~」とかコメントしたんですけど、昨年ガチでありましたっけ。
さすがDET(未確定)。たしかチャレンジしたらダメな時にチャレンジしたのもDETだった気がしますし、HCがしばきあいになったのもDET。DETのうっかり事件ぶりハンパナイですね。
あと、難しい解釈のところですが、ロスがそのままロスになるんですね。たぶんゲインしてたら反則ですがロスならばわざわざ反則にしないという事なのでしょう。
フォロー、ありがとうございます。
最後の項目なのですが、一回外にでたレシーバーがもう一度中に入ってパスを受けた場合、いままで5ヤード罰退だったものをなくし、ダウンが進むことになった(makes it a loss of down)のではないでしょうか?
匿名さん>
NEファンさんもこれについてコメントをくれましたが、1回外に出たあとに普通にレシーブしたら反則ですが、ロスだった場合ロスした分そのまま下がる事になるんでしょうね。
おそらく、5yd以上もロスしたのに1回外に出てとったため5ydの罰退で済んだカオスなケースがあったんでしょうね。
奥が深いです。
停電になったスーパーボウルでレイブンスがのこ時間のないばめんでパントせずにげて外にでたプレーでルール変わったんですかね あのプレーコール奥深いと思いましたがるーるのの隙間何だろうなって思い疑問におもいました
コルツのロンリーセンターもルールにのっとったはずが成功する前野の地点でイリーガルフォーメーションでフラッグ飛んでましたがw
kazuさん>
スーパーボウルのセーフティーは特に関係ないとは思います。このルールは1回フィールドに出て戻った有資格レシーバーがレシーブしたことですから。
スーパーボウルの時はスナップを受けたパンターがエンドゾーンから外に出ただけなので、「有資格レシーバーがフォワードパスを受けた」という箇所に該当しないと思います。
コルツの場合はスクリメージラインに並ぶ人数が足りなかったというケースでしょうね。しかし審判は冷静によく見てます。
キックオフのタッチバックが25yardになるのは、キックオフの位置を前に動かしたのと同様に、リターンを減らすためらしいですよ。
リターン側にとっては25yardが保証されるので、無理にリターンするよりボールを見送ってタッチバックにする方が有利になるケースが増え、リターンする機会が減る。
キッカー側にとっては、エンドゾーンギリギリに止まるような(そしてリターンされたとしても25yardまでいかないような)キックを蹴られればいいのですが、パントほど高く蹴り上げられないからそれは難しく、結局思い切り蹴るしかない。
安全のためとはいうけれど、リターンプレイがどんどん少なくなるのは寂しい気がしますね・・・
Peytonistさん>
逆にリターン側がエンドゾーン内でキャッチした後にリターンする確率を減らすためですか、なるほど。
私はてっきりリターンさせるためにフィールド内に蹴り込むかと思いました。
その辺、補足を入れておきます。ありがとうございます。
おっしゃるとおり、敵の大軍を突破するリターンもNFLの魅力の1つなのに、安全のためとはいえ残念です。
ホースカラータックル、かなり厳しくなったような気がしますね。
またモバイルQBが捕まえにくくなるかも。
スパイガラスさん>
ホースカラーをさけるためにネームプレートをつかむ人が多いんでしょうね。危険度は一緒なのに。
おっしゃるとおり、背後から掴むことができなくなり、モバイルQBハッピーな時代が来るかもしれません。
キックオフのタッチバックの件、僕もD#視点で、「ほー、そう簡単にタッチバックには
逃げさせんぞっちゅうことやね」と思いましたが、なるほど、リターン側にタッチバックを
促すものなんですね。
ジータス入ってNASCARもよく観るようになりましたが、あっちもこっちもさすがメリケンの
皆さんはルール作りが絶妙。
もちろん毎回上手くいくわけではないでしょうけど、少なくとも目的と手段が合致してるし
(「リターンを減らす」という目的自体の妥当性は置いておいて)、そのルールを導入する
ことで何が起きるかってことも十分シミュレートされてると思います。
この辺りはいつも感心するところです。
それに比べてF1は…(泣)
みきのりさん>
25ydと地点という微妙な位置はどちらとも解釈できるですね。また試験的にやって正式に導入という形なのでしょう。
F1って、フジの深夜の名物だったのに消滅しましたね。F1を見ながらだと確実に寝オチできる睡眠導入剤のようなものだったので残念です。
(オイ!)