進化するArizona

カーディナルスはレギュレーシーズンにジェッツに56点取られ、地区優勝決めた後もイーグルスに48点、ペイトリオッツに47点取られたボロボロの守備でした。

プレーオフ1回戦で誰もが消えるだろうと思いきやファルコンズのランを止めて3INTを奪う大健闘で勝利。

しかしディビジョナルプレーオフの相手は爆発的攻撃力を持つパンサーズなので、どこの予想を見てもカーディナルス勝利の文字はありません。

カーディナルスは予想どうり消えるのか、再び番狂わせを起こせるのか注目の試合です。

 

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初っ端からパンサーズはRB”ディアンジェロ・ウィリアムス”のランでロングゲインし、RB”ジョナサン・スチュワート”のTDランで先制。
こりゃ「パンサーズの圧勝だな」と思いきや試合の展開がガラっと変わる。

カーディナルスQB”カート・ワーナー”が3rd-1ydからの思い切ったロングパスをWR”フィッツジェラルド”が2人にカバーされながらもキャッチし、RB”ハイタワー”のTDランで同点にする。
このプレーからモメンタムが完全にカーディナルスに行ってしまい、WR”フィッツジェラルド”のキャッチ祭りが始まる。

主力WR”アンクワン・ボールディン”が欠場しており、ターゲットが絞られているにも関わらず”フィッツジェラルド”のパスがバンバンとおり前半だけで100ydを余裕で超える。
第2Q終盤にはラン・アフター・キャッチから最後はサイドラインの外へ飛び込みつつギリギリボールの先でパイロン(エンドラインの端にあるオレンジの棒)を倒してタッチダウン!!

カーディナルスは攻撃のパターンを思いっきり削減する事によって、作戦一つ一つの精度をを上げるようにしたのが功を奏しているようです。

そして本日が誕生日にも関わらずパンサーズQB”ジェイク・デローム”の地獄のインターセプト祭りも始まる。
まずはパスを投げる時にDE”アントニオ・スミス”にボールに手をひっかけられてこぼして、そのままカバーされてターオーバー。
第2Qでもエンドゾーンへ放ったボールをDB”ドミニク・ロジャースクロマティ”にさらっとインターセプトされ、その後LB”ジェラルド・ヘイズ”にもインターセプトされる。

後半もレシーバーが弾いたボールをCB”アントレル・ロール”がインターセプト。
ジェロームのリズムがようやく出てきて追撃開始かと思いきやエンドゾーンでCB”ラルフ・ブラウン”にインターセプトされタッチバック。
次の攻撃でもCB”ロデリック・フッド”にインターセプトされ、何とかしようとすればするほど泥沼にハマる見ていてカワイソウな展開。結果5INT、6ターンオーバーの大乱調。
攻撃力のパンサーズがことごとく反撃の芽をターンオーバーで潰されて33-13でカーディナルスが大番狂わせの大勝利。

カーディナルスは選手もスタッフもプレーオフという舞台の経験が無く、その対応に迷いシーズン終盤にチームは大きく崩れました。しかし、ラムズ時代にスーパーボウルを制し、唯一大舞台を知る男”カート・ワーナー”が精神的支柱となりチームに自信を与えたのか、その反動でレギュラーシーズンとは全く違うチームに生まれ変わりました。

下位シードのレイブンズとカーディナルスが上位シードチームを撃破する予想外の展開。
鳥類チームの2連勝で、次はイーグルスがジャイアンツを倒す可能性も出てきました。

2009年01月10日  @バンク・オブ・アメリカ・スタジアム

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
カーディナルス (9-7-0) 14 13 3 3   33
パンサーズ (12-4-0) 7 0 0 6   13
  Game Stats