走れダーノルド

今週1発目の試合、サースデイナイトは3連敗どうしの盛り上がりにかけるカードとなりました。

両チームとも負傷者が多いのですが、ブロンコスの先発QBが初先発の”ブレット・リピン”。彼は元スーパーボウルMVPのQB”マイク・リピン”の甥っ子ということで油断できぬ血筋ですが、こんなヒヨっ子に負けるはずが無い!

・・・とも言い切れない!

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ブロンコス

3

14

7

13

37

ジェッツ

7

6

3

12

28

オフェンス

先週までWRのロースター上から3人が不在でしたが、今週から昨シーズンからのWR” ジャミソン・クロウダー”が復帰し、7レシーブ104ヤード獲得。

さらに頭角を現したのがWR”ジェフ・スミス”でレシーブ7回81ydの活躍。彼はドラフト外入団で、この度プラクティス・スクワッドから引き上げた選手です。

 

肝心のQB”サム・ダーノルド”のスタッツは、パス23/42回230yd獲得、0TD、0INT。

ランは6回84yd、1TDでチームトップ。ラン84ydはダーノルドのキャリアハイです。

この半分がサックされるところを切って46ydスクランブルTDを決めた1プレイです。

ブロンコスD#のタックルミス連発のおかげですが、ダーノルドのカットもなかなかです。

 

だが、パス成功率が低く、肝心なところでサックされるシーンが多々あり、パフォーマンス全体では褒めれたものではありません。

ドラ1OL”メカイ・ベクトン”が肩の負傷のため、先発で無かったのも影響しているでしょう。

しかし、2ポイントコンバージョンを狙うシーンで、ターンオーバーが無い状況ゆえに思い切って投げ込むべきを、躊躇して失敗。

ダーノルドは年々、状況判断が甘くなっている気がします。チーム不振がダーノルドに迷いを生んでいる悪循環にハマっているのではないでしょうか。

 

第1Qにダーノルドはサックを喰らい肩を負傷し、短時間ですがQB”ジョー・フラッコ”に交代するシーンがありました。

今回のフラッコの出番は、あくまでダーノルドが回復するまでの時間稼ぎだけが目的で、パス2/2回16yd獲得ですが、1回先発をフラッコにしてみても良いかもしれません。

バックアップにスーパーボウルを制覇したQBがいるのですから、使わない手はないでしょう。

 

ドラ1OL”メカイ・ベクトン”が前試合で肩を負傷し、先発ではなかったのですが、今試合の先発LT”チュマ・エドガ”が負傷したさいに登場。

やはり、ベクトンのパフォーマンスは秀でており完璧なパスプロを見せました。先ほどのダーノルドのTDランもベクトンが出ていた時に決まりました。

しかし、負傷が癒えておらず、その後はずっとサイドライン。大事な選手ですので、中途半端に出してケガが悪化するなら、欠場しても良かったと思います。

こういうところに、ジェッツの選手起用の悪さが伺えます。

ディフェンス

敗戦の理由は反則が多いD#。

肝心な3rdDownを止めたところで、フェイスマスクやラフティングパサーなどの重い反則を犯して台無しにします。

そのおかげで、数回サックしてるハズなのに、記録ではサック0回。

ブロンコスの勝利が確定しているビクトリーフォーメーションで、OLに突っ込んでいく意味がわかりません。負けすぎてパスラッシュがアホになっています。

 

極めつけに酷いのが、接戦からブロンコスの決勝点となるTDランを決められたシーン。

RB”メルビン・ゴードン”の中央のランを必死に止めようとするも、サイドにカットされたら誰も止める人がいませんでした。

ここまでジェッツが勝てる雰囲気を出していただけに、魂が抜けた瞬間でした。

 

今回のD#の主役は元コルツのCB”ピエール・デシア”

ブロンコスQB”ブレット・リピン”に「ジェッツD#の弱点」と判断され徹底的に狙われて、2度のTDパスを許す大失態を犯します。うち、1本は普通のCBならINTしていたでしょう。

後に2INT、1リターンTDを記録する活躍も見せますが、ロングパスのカバーが苦手なのは致命的です。

それよりも初先発QBに舐められるベテランって、どうなんでしょ。

 

ブロンコスの初先発QB”ブレット・リピン”に関しては、初先発にしては落ち着いたプレーを見せました。

第3Qまでは良かったのですが、第4Qに大崩れして2INT。勝利が目前となって焦りが出たのかもしれません。経験を積めばよいQBになると思います。

スペシャルチーム

まだ信用ならなかったK”サム・フィッケン”が54ydのFGを決め、5本すべてのFGを決める活躍。

もう昨シーズンの事は許してやってもいいかもしれません。

P”ブランデン・マン”はパント3回、平均48.7yd、最長53yd。

いつもより出番が少ないのが、ジェッツO#が向上していた証明になります。

総評

低調チームどうしの試合だけあって噛み合ったのか、久々に最後まで見れる接戦となりましたが、最後のTDランで一気に地獄に突き落とされた気分です。もしもS”ジャマール・アダムス”がいたら確実に止めていたでしょう。

 

試合前にジェッツが負けたらHC”アダム・ゲイズ”が解雇されるという噂が流れていましたが、今シーズンは最後までゲイズを解雇しない方針のようです。

まぁ、今からHCが交代しても良い結果を得られるとは思わないので、ゲイズには最後まで付き合ってもらいましょう。

 

4連敗・・・ここから全勝する可能性はチーム状況的にありませんので、もはやプレーオフは無いでしょう。若手の成長を見守るだけのシーズンとなりそうです。

今朝、QB”キャム・ニュートン”を含めペイトリオッツとチーフスでコロナ感染者が出たニュースを聞いて、「もうシーズンを中断して、今シーズンは無かったことにならんかな」と、邪悪な事も考えるほど、私の心は荒れております。