残酷な誤審のテーゼ(意味不明)

舞台はいよいよ準決勝、チャンピオンシップ。

勝てば夢の舞台スーパーボウル行きの天国ですが、負ければこれまでの苦労がパーになるどころか、誰の記憶にも残らない上にドラフトがめっちゃ不利になる恐ろしい地獄です。
(2年連続でチャンピオンシップで敗退したジェッツのファンこそ分かるw)

NFCはセインツvsラムズのトップシード同士の激突となりましたが、残念ながら物議をかもし出す内容となりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

GAME CENTER(NFL.com)

 

1Q

2Q

3Q

4Q

OT

TOTAL

ラムズ

0

10

7

6

3

26

セインツ

13

0

7

3

0

23

総評

セインツQB”ドリュー・ブリーズ”から話題のQB”テイサム・ヒル”へTDパスがヒットするなど、いろいろ素晴らしいシーンがありましたが、やはりこの試合で話題になったのが以下のシーン。

スコアは20-20で残り1:49。セインツが敵陣13yd、3 rd&10というまさに勝敗を左右する状況。

QB”ドリュー・ブリーズ”が放ったパスはTE”トミーリー・ルイス”がレシーブして1stDownを更新するかと思ったら、CB”ニッケル・ロビー=コールマン”が横から飛んできてカットします。

しかし、これは映像を見てのとおり、まずコールマンはボールを見ずに先にルイスへ接触しており、これだけでもパス・インターフェアランスになる事に加えて、ヘルメットから相手のヘルメットに向かって接触している危険なプレーで、今シーズンから始まったヘルメットヒットルールの拡大にも抵触します。

dez braiant デズ・ブライアント TD取り消し パッカーズ戦
恐ろしく変化 [※この記事は、過去記事「【NFL2018:ルール】キャッチングとヘルメットヒットのルール改正」にキックオフと国家斉唱時のルール変更を加えたものです。] オーナー

しかし、このシーンで反則は発生しませんでした。

これにはG+解説の村田さんも「これ反則取らない?ありえない」的なセリフを連呼しておりました。

 

もし、この場面でパス・インターフェアランスが適用されて、セインツがファーストダウンを更新していたらどうなっていたか?

セインツはランをコールしてギリギリまで時間を潰し、最後に近距離からFGを決めて、ラムズに反撃の機会を与えずにセインツの勝利となっていたでしょう。

しかし、実際には反則にはならずパス失敗で時間が止まったため、セインツはFGで3点を取っても返しのラムズのO#で3点取られて、OT(延長戦)に突入したのです。

 

そしてOTでブリーズに悲劇が襲いかかります。OTでセインツは有利な先行を得たものの・・・

なんと、パスラッシュでブリーズのパスが狂って痛恨のインターセプト!

これでO#を得たラムズはFG圏内まで進み、最後に57ydのFGを決めて勝利しました。

 

かつて、プレーオフにて誤審っぽい事で勝敗が決した事はあります。しかし、ここもまで明白で直接勝敗を左右させた誤審は珍しいです。

 

そして、誰もが誤審と思ったとはいえ、スルーされて試合の結果が出てしまえば、誰にも覆せません。

最新のニュースでは、NFLがパス・インターフェアランスもレビュー対象にする議論が始まりルールが変わる可能性があるとのことです。

 

ジャレッド・ゴフ

3年目にしてスーパーボウルの舞台に立つラムズQB”ジャレッド・ゴフ”のスタッツは、パス25/40回297yd獲得、1TD、1INT。

「ゾーンディフェンスを読むのが苦手」という弱点をセインツに突かれパスに精彩を欠き、さらにRB”トッド・ガーリ―”が十分に走れない状況下で良く勝ちました。

これは最後のINTといい、D#の粘りのおかげともいるでしょう。

 

ドリュー・ブリーズ

一方、またもスーパーボウルの舞台に届かなかったセインツQB”ドリュー・ブリーズ”のスタッツは、パス26/40回249yd獲得、2TD、1INT。

チャンピオンシップのオーバータイムでINTされて、FGで負けるパターンは”ブレット・ファーブ”のパッカーズでの最後の試合を思い出させました。

となると、ブリーズが「引退」を口にしないかと心配になります。
(ファーブはプロレスのごとく、あっさり撤回)

 

それにしても、昨シーズンに続き、勝利目前でまさかの事態で負けるブリーズの不運に「マッデンの呪い、長げーなー」と思わざる得ません。