嘘だと言ってよリバース!

遅れたニュースになりましたが、心の整理のために記事にしなければいけません。

チャージャーズで長年活躍し、2020年シーズンはコルツに移籍するや否やチームをプレーオフに導いたNFLを代表するQB、”フィリップ・リバース”が引退を宣言しました。

[SPONSORED LINK]

フィリップ・リバース(Philip Michael Rivers)とは?

フィリップ・リバースの事を知りたければWikipediaを見た方が早いですが、ここは初心者に優しいJETS狂の宴なので、ポイントだけかいつまんで説明。

 

NFLのフィリップ・リバースを語るのに避けて通れないのが、衝撃のドラフト事件。

2004年ドラフトにてリバースはジャイアンツに全体4位で指名されるも、全体1位でチャージャーズに指名された”イーライ・マニング”が当時弱小チームであったチャージャーズへの入団を拒否。

結果、リバースはジャイアンツからチャージャーズへイーライと交換でトレードされたのだ!

ジャイアンツに入るためにドラフト制度をないがしろにするとは、まるで江川、元木、菅野!!ドラフトの秩序を乱す奴らはけしからん!

 

それはさておき、リバースはチャージャーズに入団。そしてこのシーズンはバックアップに甘んじる事になりますが、この時のチャージャーズの先発QBはなんと”ドリュー・ブリーズ”。

2005年シーズン終了後、ブリーズとチャージャーズは契約延長に至らなかったためにブリーズはセインツと6年契約し、リバースが2006年からチャージャーズの先発を務め、ブリーズはセインツで快進撃が始まります。

 

リバースは先発を開始した2006年シーズンに14勝2敗で地区優勝し第1シードを獲得するも、ディビジョナルプレーオフでペイトリオッツに敗北します。
(この後、ペイトリオッツはコルツに敗れ第41回スーパーボウルはコルツvsベアーズとなる)

2007年シーズンもプレーオフに進出するも、チャンピオンシップでペイトリオッツに敗北。

2008年シーズンもプレーオフに進出するも、ディビジョナルプレーオフでスティーラーズに敗北。

2009年シーズンはジェッツファンご存知、11連勝して13勝3敗という好成績でプレーオフに乗り込んだチャージャーズを、勝ち目ほぼ0%のジェッツがディビジョナルプレーオフで倒すという大波乱をやってのけ、またもチャージャーズは敗退。

光芒 波乱は無く、ベタに第1シードと第2シードがワイルドカード組を圧倒的な力で蹂躙して、とうとう我らがJETSが処刑される番がやってきました。 相手は11連勝中のチャージャーズ

 

 

ここまで歴史を追っていると「リバースのチャージャーズ、めっちゃ強いやん!」と思うでしょう。

リバースの活躍もありますが、この頃のチャージャーズの強さは「一人で勝てるんじゃないか?」というパフォーマンスから「ワンマンアーミー」とも呼ばれたスーパーRB”ラダニアン・トムリンソン”の支えも大きいのです。

しかし、トムリンソンはプレーオフでは負傷もあってパフォーマンスが発揮できず、チャージャーズが敗れるわけです。

さらに2009年シーズンはその力は陰りを見せており、トムリンソンは次の2010年シーズンに解雇されジェッツに移籍しました。

以降、AFC西はブロンコス時代、チーフス時代が到来しチャージャーズは地区優勝をしておりません。

 

それでも勝てるQBのリバースは先発を続けるも、2019年シーズンにとうとう2004年から在籍したチャージャーズを解雇され、2020年シーズンはコルツに移籍。

そこでも先発を務めてプレーオフに進出しますが、ワイルドカードでビルズに敗れて敗退するのでした。

 

リバースの凄いところが先発に定着した2006年からコルツに移籍した2020年シーズン、つまりこの度の引退まで公式戦の先発として全試合に出場し、242試合連続先発出場という記録打ち立てました。つまり14年間欠場がありません!

しかし、この記録は歴代2位。1位は「誰も抜けない」と呼び声高い鉄人”ブレット・ファーブ”の297試合です。

 

逆にこれだけ長いキャリアを休まずにプレーし続けたQBで1回もスーパーボウルに出場していないのもリバース以外に存在せず、ある意味で偉業です。

リバース、その特徴

多くのファンに愛されるリバース。彼には他のQBには無い様々な魅力というか、代名詞的な特徴がありました。

1:子だくさん

リバースは子だくさんで有名です。2021年1月時点でなんと9人!

18歳から1歳まで非常に幅ひろく、忙しい現役でこのパワーですから引退したとなると今後も増える可能性があり、家族アメフトチームも夢ではありません。

2:変顔

サイドラインでのリアクションが大きく、変顔を良くすることでも有名です。

 

ベスト1はこれでしょう

何を考えてジェリー・ジョーンズ(カウボーイズオーナー)を睨みつけてるのでしょうか。

3:へんな投げ方

リバースと言えばスローが独特というのも有名です。

体の横からぎこちない動作でボールをひょいっ。体重も乗っていない素人の手投げのようで、ブレイディのスムーズさとは縁遠いものがあります。

この投げ方の秘密は、「子供の頃から大人のボールを使っていたため、大きいボールを扱うために横投げをし続けて、その癖が体に染みついた」との事。

誰にも強制されなかったのでしょうか?

とにかく、我流で長年に渡りプロのトップレベルで戦い続けるのも、彼の凄さでしょう。

リバース、引退

そして、この度は引退を決断したというニュースが報じられました

コルツQBリバースが引退、17シーズンを過ごしたNFLから退き高校のコーチへ

 

まだまだやれそうなのに引退の決断した理由としては、引き際を悟ったとの事。

「ファーブみたいに、次のシーズン開幕直前に復活する引退するするサギじゃない?」と思いきや、次は高校へのコーチに転身するという将来が決まっているようで、この計画があったからこそ引退を決断できたため、来シーズンの続投は無さそうです。

 

リバースの引退に関して、ツィッターでかなり思い入れのあるファンの投稿があり、心温まるエピソードが展開されています。

 

このブログでファーブが引退した時も、記事を書いたら復帰して感動をパーにされた事がありましたので、望み薄ながらリバースの復帰も期待しています。

かつ、高校でコーチ業を行うとの事で、いつかコーチとしてNFLに復帰し、果たせなかったスーパーボウル出場を形を変えて叶えて欲しいです。

ありがとうフィリップ・リバース!