フライング報道で衝撃半減

チャンピオンシップが始まる前にトム・ブレイディ引退のニュースが報じられ、このブログでもお伝えしました。

ブレイディ本人はこの報道に否定的な態度を見せましたが、この度は正式に引退声明を出し、22年のキャリアの幕を閉じました。

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トム・ブレイディ、正式に引退を表明

[先日のフライングニュース]

突然すぎて心の準備が・・ NFL2021-2022シーズンの真っ最中、突如として信じられないニュースが報じられました。 NFL史最強のQBトム・ブレイディが引退するとのことです

 

↑この報道に対して当初ブレイディは、「まだ決めていない」と反論するコメントを出しましたが、チャンピオンシップ終了後から2日後の現地時間2月1日の朝(日本時間2月1日深夜)に、本人自ら引退を発表しました。

 

「フットボールというスポーツは“すべて”が詰まっているといつも思ってきた。100%の競争力がなければ成功せず、このゲームにおいて成功することが本当に大好きだった。フィジカル、メンタル、感情的なチャレンジが毎日やってくる。そのおかげで自分が持っている最高のポテンシャルを最大に発揮できたと思っている。この22年、ずっと最善を尽くしてきた。フィールドでも人生でも、成功への近道はない」

「自分にとっては書きにくいことだけれど、ここに書き残しておく。これ以上、そういう競争にコミットメントするつもりはない。自分のNFLキャリアには愛着があるけれど、自分の時間とエネルギーを他のことに集中する時がきた」

 

※全文は以下のリンクを参考してください。

https://www.nfl.com/news/tom-brady-retires-from-nfl-after-22-seasons-read-his-complete-statement

[日本語訳 :https://nfljapan.com/headlines/73635]

 

推測するに引退発表はスーパーボウルが終わってからするつもりだったハズが、先に引退報道が各メディアで大々的に出てしまったので、チャンピオンシップ終了後という中途半端な時期になってしまったのかと思います。

 

ブレイディ最後の試合は、2021-2022シーズンプレーオフ、ディビジョナルプレーオフのラムズ戦となりました。

神の見えざる手? ディビジョナル・プレーオフ3戦目は、現役ながら伝説のQB”トム・ブレイディ”率いる王者バッカニアーズが登場。対するは、ワイルドカードで実力を見せた、”マシュー・

この試合ではブレイディがまたも人間の能力を超えた「鬼の神通力」を見せるも、ラムズのホットラインが試練を乗り越えて逃げ切りました。

最近NFLを見始めた人もこの試合展開に「そんなアホな」と思ったと思いますが、これがブレイディの恐ろしさなのです。

 

 

もう一度、ブレイディが打ち立てた記録を紹介します。

– NFL22シーズン(ペイトリオッツで20シーズン、バッカニアーズで2シーズン)

– NFL史上最多タッチダウンパス数(624回)

– NFL史上最多パスヤード(84,520ヤード)

レギュラーシーズン243勝(NFL史上最多)

– NFL史上最多のプレーオフ勝利数(35勝)[これは2位のジョー・モンタナ(16勝)より19勝も多い]

スーパーボウル最多出場(10回)、最多優勝(7回)

– NFL史上最多のスーパーボウルMVP5回受賞

タッチダウンパス(86回)、パスヤード(13,049ヤード)、完投数(1,165回)でプレーオフ通算トップ

– NFL史上最多のプロボウル15回選出

– NFL MVP 3回受賞(2007年、2010年、2017年)

 

・・・その他含めてこんだけ↓

 

選手生命が平均2~3年というNFLにおいて、44歳になる22年間もチームの中心であるQBを務めたため生まれた記録です。もうこれほどの選手は世に出ないと思われます。

スティーラーズの”ベン・ロスリスバーガー”も今シーズンで引退したので、現役で次にキャリアの長いQBは”ライアン・フィッツパトリック”おじさん となりました。

この人も人知が及ばない特殊能力を持っていますけど。
[※写真は先日のビルズvsチーフスを 観戦中の時のもの]

 

それだけに、近年のNFLファンはブレイディのプレーをリアルタイムで見れたので、非常に幸運です。

 

ジェッツファンの私も同地区ペイトリオッツとブレイディを10年以上も「怨敵」と呼び続け、いろいろ酷い目に合いましたが、れだけにこのブログと共にブレイディの良い面と悪い面に執着し続けて良かったと思います。

↑これは「悪い面」ですね。何度見てもムカつくな。

 

来日した時に生で見れなかったことが悔いですね。見に行った人たちは「生きる伝説」を目の当たりにしてラッキーでした。

トム・ブレイディ来日 有明コロシアム
2017シーズンは呪われるから、ラストチャンスかも たった今、JETSの守護神"デビット・ハリス"が怨敵パッツと契約したというニュースが報じられておりますが、それはさておき・・・

 

いろいろ書きたいことは山ほどありますが、これにてブレイディの選手としてのキャリアは終了。

ここまでくると”ブレット・ファーブ”みたいに「いきなりジェッツで復活!」とかは無いでしょう。

 

ブレイディの今後は、これまでアパレルブランドを立ち上げるなどフットボール外のビジネスをいろいろ手掛けているのでそちらに注力しつつ、家族との時間を過ごすのかと思います。

当然、ストイックで研究熱心な性格だけにコーチとしてNFLに復帰する事も考えられるでしょう。

 

さらば怨敵、トム・ブレイディ!

死ぬほど恨んだ事もありましたが、やはり最後は

長年にわたり、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました!

あ、アカン。涙が・・・

 

※トムブレイディのまとめコーナーは後ほど更新

スーパーボウル 51 トム ブレイディ
生ける伝説の光と影 急きょ始まった新コーナー「NFLスーパースター列伝」。NFL史に輝く偉人を紹介するコーナーです。 第1回はニューヨーク・ジェッツの怨敵「ニューイングランド・