ブレイクQB軍vsNFC南軍

前回のAFC編に続き、NFC編です。

AFC編はこちら↓

トム・ブレイディ ペイトリオッツ
2強の強さにどう対抗するか? いつもどおり、勝手にプレーオフ出場チームを適当に紹介するコーナーです。 今回のAFCの特徴はペイトリオッツ、スティーラーズ、チーフスの「プレーオフ

今シーズンのNFCは、パッカーズやシーホークスのプレーオフ常連の強豪が脱落。

そして面白いことに上位シードがイーグルス、バイキングス、ラムズの今シーズンブレイクしたQBが率いるチーム に対して 、下位シードは全てNFC南で 全員スーパーボウル出場経験があるベテランQB チーム という構図になりました。

こうなると下位シードといえど、経験値でまさるNFC南軍団が有利なのですが、果たしてどうなることやら。

今年のNFCはどない?

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第1シード:フィラデルフィア・イーグルス

イーグルス eaglse ニック・フォールズ アジャイ

念願のスーパーボウル制覇はイバラの道

(1回戦免除)

2005年(2004年シーズン)の第39回スーパーボウルにてペイトリオッツに僅差で敗れ、未だにスーパーボウル制覇が無いイーグルス。

2016年ドラフト全体2位のQB”カーソン・ウェンツ”が当たり、今シーズンは13勝3敗で第1シードを獲得。スーパーボウルに到達した2004年シーズンも第1シードであったので、スーパーボウル進出を臭わせる。

しかし、快進撃の立役者であるQB”カーソン・ウェンツ”がWeek14にて左ひざACL断裂の重傷を負いシーズンエンドという不幸が襲う。

カーソン・ウェンツ シーズンエンド イーグルス
恐るべきタイミングの悪さ 先週、オードリーのNFL倶楽部にて春日の応援チームがイーグルスに変更された事をお伝えしましたが、恐るべきことにQB”カーソン・ウェンツ”が負傷によりシー

しかし、バックアップQB”ニック・フォールズ”の活躍でWeek14から最終戦までを3勝1敗という好成績で乗り切った。

 

強さの理由は優秀なQBによるTDパス数1位である事に加えて、意外にもリーグ3位のランO#とリーグ1位のランD#の地上戦での強さ。

ランO#は元パッツで昨シーズンのSB制覇に貢献したRB”ルギャレット・ブラント”を獲得。RB”ダレン・スプロールズ”は9月末にACL断裂によりシーズンエンドするが、ドルフィンズからRB”ジェイ・アジャイ”を獲得することで、その穴をカバーした。

D#はオフに2014年ドラ1のDE”マーカス・スミス”をカットし再構築。DT”フレッチャー・コックス”、DE”ヴィニー・カリー”、DE”クリス・ロング”のリーグ最強の壁は簡単には突破を許さない。

 

不安材料はやはりQBが走れてポケット外からでもパスができるQB”カーソン・ウェンツ”ではなく、ポケットから出てパスを投げれない純粋なポケットパサーであるQB”ニック・フォールズ”の差だろう。

最終戦ではカウボーイズに0-6 という超ロースコアの完封負けを喫したので、ファンが不安なのは仕方なし。第1シード獲得によるホームアドバンテージと1回戦免除の有利をどこまで活用できるかが、スーパーボウル進出のカギを握る。

第2シード:ミネソタ・バイキングス

バイキングス ケース・キーナム kase kenam

予想外の救世主 vs リーグ最強のジンクス

(1回戦免除)

QB”テディ・ブリッジウォーター”が2年連続でアウトし、代役のQB”サム・ブラッドフォード”が開幕戦は勝利を収めるも、その後は膝の負傷により欠場が相次ぎ、Week05で途中降板の後にシーズンエンドを発表。

先発をこれまでバックアップ一筋の元ラムズQB”ケース・キーナム”が務める事になり、バイキングスのシーズンは終わったかのように思われた。

しかし、キーナムが頭角を現しWeek05から8連勝。その後も1敗のみでシーズンを終えて首位イーグルスとタイの13勝で第2シードを獲得した。

 

しかしながら強さの核となるのは失点が少ない、パスD#2位 ランD#2位でトータル1位のD#力。

現在サック15回を誇るDE”エバーソン・グリフィン”を中心とする強力なフロント7に加えて、後方にはリーグ屈指のカバー力を誇るCB”ゼイビア・ローズ”とS”ハリソン・スミス”が待ちかまえる。

 

O#では今シーズン1000yd越えのWR”アダム・ティーレン”とWR”ステフォン・ディッグス”、RB”ラタビアス・マレー”がキーナムを支える。

イーグルス同様にスーパーボウル制覇が無いだけにスーパーボウル進出を願いたいのだが、今回の第52回スーパーボウルの会場はバイキングスのホームであるUSバンクスタジアム。

NFLにはスーパーボウルをホームとして戦ったチームが長い歴史上に存在せず、「スーパーボウルの会場がホームスタジアムとなるチームはスーパーボウルに出場できない」という鉄壁のジンクスがあるのだ。

このジンクスを破れるかどうかにも注目である。

第3シード:ロサンゼルス・ラムズ

ラムズ ジャレッド・ゴフ トッド・ガーリ― goff

羊たちの沈黙、終了のお知らせ

(1回戦はファルコンズと対戦)

ラムズはセントルイス時代に1999年シーズンの第34回スーパーボウルにてQB”カート・ワーナー”が率いてスーパーボウルを制覇。2001年シーズンの第36回にもスーパーボウルに進出するも、ペイトリオッツに敗れ、それから長い低迷期に入っていた。

2016年にセントルイスからロサンゼルスに移転し、ドラフト全体1位でQB”ジャレッド・ゴフ”を獲得。そして2017年にレッドスキンズで”カーク・カズンズ”を覚醒させたOCとしての手腕を買われてHCに就任した史上最年少HC”ショーン・マクベイ”の手によって、移転2年目にして強豪シーホークスを抑えて地区優勝を果たした。

 

特徴はリーダーシップ溢れるQB”ジャレッド・ゴフ”が率いる1試合平均30点でリーグ1位の得点力を誇るハイパーO#。

ドラフト3巡ルーキーWR”クーパー・カップ”に加えてWR”ロバート・ウッズ”&WR”サミー・ワトキンス”の元ビルズコンビがゴフのターゲットとなる。

それに加えて、何といってもRB”トッド・ガーリー”はランのみならずレシーブでも強力な武器となる。

D#ではDT”アーロン・ドナルド”が今シーズンもサック数を稼ぎ、対戦相手のOLにとってはダブルチームで抑えねばならない脅威となる。

 

しかしながら、万全の体制でプレーオフに臨むはずだったにも関わらずK”グレッグ・ズーライン”が12月に背中を負傷しシーズンエンド。代役のK”サム・フィッケン”はWeek16のタイタンズ戦にて36ydのFGを外し、不安を覗かせる。

 

だが心配はご無用。先日お伝えしたとおり、ラムズはプレーオフでの私の推しチームなのだ。

らむずフレンズ けものフレンズでないロサンゼルス・ラムズを応援する
もはや毎年恒例の罰ゲーム ニューヨーク・ジェッツがプレーオフに行けなかった場合、代わりに応援するチームに合わせてサイトの名前を変えるということで、今年もやります。 最初は楽しか

私の応援がラムズを後押しし、勝利に導く事は言うまでもない。

第4シード:ニューオーリンズ・セインツ

セインツ ドリュー・ブリーズ

ドリュー・ブリーズ、そろそろ2度目のSB制覇したいね

(1回戦はパンサーズと対戦)

もはや説明不要だが、ヤードをバンバン稼ぐNFLトップクラスのQB”ドリュー・ブリーズ”率いるセインツが、強豪うずまくNFC南を制してプレーオフに出場。

意外にも同地区のパンサーズやファルコンズがスーパーボウルに出場した裏で過去3年もプレーオフに出ていなかったのだ。

 

チームの特徴は、当然ブリーズのパスO#がウリかと思いきや、今シーズンはRB”マーク・イングラム”とルーキーRB”アルビン・カマラ”のランO#が強力。かつ、この二人の盾になるのは元パッカーズで人気を博したFB”ジョン・クーン”なので破壊力は凄まじい。

空中戦と地上戦ともに5位でトータルO#2位という攻撃のバランスの良さに加えて、名リターナーWR”テッド・ギンJr”の存在も無視できない。

 

近年はO#がよくともD#崩壊で泣いてきたが、今シーズンのトータルD#は17位とまぁ頑張っている方。

パンサーズとファルコンズに続き、次はセインツがスーパーボウルに出場する事は時間の問題か?

(でも、パンサーズもファルコンズも肝心のスーパーボウルがねぇ・・)

参考記事:

スーパーボウル44 コルツ セインツ superbowl44
Who is No1? とうとう決戦の時がやってまいりました第44回スーパーボウル。 AFCとNFCを圧倒的な攻撃力で制したコルツvsセインツという第1シード同士の激突は16年

第5シード:カロライナ・パンサーズ

パンサーズ キャム・ニュートン cam newton

僕らはあの時の失敗を忘れない

(1回戦はセインツと対戦)

ヤクザHC”ロン・リベラ”とお茶目なQB”キャム・ニュートン”が再び頂点を狙いに帰ってきた。

D#はLB”ルーク・キークリー”、DE”トーマス・デービス”の毎度おなじみの強力なフロント7に加えて、なんと今シーズンは大ベテランDE”ジュリアス・ペパーズ”が帰ってきたので、引退前にぜひスーパーボウルリングをプレゼントしたいところ。

 

O#はご存知QB”キャム・ニュートン”が繰り出す予測不能の変態O#が特徴。

ランはRB”ジョナサン・スチュアート”とドラ1RB”ジョナサン・マキャフリー”に加えてニュートンまで走るので、O#の予測が難しくショートヤードで強さを発揮する。

パスはTE”グレッグ・オルセン”がシーズン序盤に足を骨折し、シーズン終盤に戻るもかつてのパフォーマンスは戻らず。しかし、そこはエースWR”デビン・ファンチェス”が支える。

 

2015年シーズンに無敵の強さを誇りつつも、強すぎた慢心からかスーパーボウルでブロンコスに叩きのめされたパンサーズ。その反省を生かして、今度は謙虚にスーパーボウル制覇を狙いたい。

参考記事:

ALL FOR MANNING JETSが最終戦に負けてプレーオフを落とした事なんて、走馬灯のようにすぎさり、今シーズンのドラマもあっという間に最終回のスーパーボウル(以下、SB
Don't forget 既に2016シーズンに向かって動き出しているNFLですが、今一度 思い出そう、あのガッカリを! ついに結果発表『がっかり・オブ・ザ・イヤー 2015シ

第6シード:アトランタ・ファルコンズ

ファルコンズファン

折れた翼で再び頂点へ

(1回戦はラムズと対戦)

昨シーズンはスーパーボウルに出場するも、NFL史に残る大逆転負けを演出したファルコンズが再び頂点を目指して羽ばたく。

参考記事:

スーパーボウル51 マット・ライアン トム・ブレイディ
OVER 今シーズンも波乱ずくめだったドラマもいよいよファイナル。 その対戦カードは、QB”トム・ブレイディ”の開幕4試合出場停止や、TE”ロブ・グロンコウスキー”の離脱など試

昨シーズンは他を圧倒する超攻撃力で第1シードでプレーオフに進出したが、今シーズンはO#のメンツに変化はないのに、スーパーボウルのトラウマなのかQB”マット・ライアン”のパフォーマンスが1試合毎に変わり、2試合で3INTされる低調ぶりを見せる。

そこはトータル9位と大健闘しているD#に救われて、今回はギリギリ最下位の第6シードから頂点を目指す。

 

注目はやはりO#陣。QB”マット・ライアン”は当然として、WR”フリオ・ジョーンズ”、WR”モハメド・サヌー”、RB”デボンテ・フリーマン”など、その他 スーパーボウルに出場したメンバーをそのままキープしている事が最大の特徴であろう。

つまりスーパーボウルまで上り詰めた経験値がホッカホカなのだ。しかしながら、昨シーズンと違い今回はすべて敵地での試合となる不安要素もある。

 

とにかく”マット・ライアン”さえ輝けば(おでこ の話じゃないよ)スーパーボウルに行ける力は十分にあるのは間違いなし!

合言葉は「No More!大逆転負け!」