良すぎるとロクな事がない

AFCチャンピオンシップはペイトリオッツの勝利で、いよいよ2連覇にリーチ!

ペイトリオッツ ジャガーズ NFL
不屈のプライド AFCチャンピオンシップは2連覇&スティーラーズの最多に並ぶ6度目のSB制覇を狙う王者ニューイングンド・ペイトリオッツと、今シーズンのダークホースかつ、激戦の末に

 

そしてペイトリオッツの対戦相手を決めるNFCチャンピオンシップは、奇跡の大逆転勝ちでセインツに勝利したミネソタ・バイキングスと、シーズン中にドラフト1巡QB”カーソン・ウェンツ”のシーズンアウトがありながらも、その後を引き継いだQB”ニック・フォールズ”率いるフィアデルフィア・イーグルスの対戦となりました。

バイキングスが勝てば史上初のスーパーボウルをホームで戦うチームの誕生だけあって、バイキングス勝利に期待が高まりますが、そうはイカの塩辛よ。

イーグルスだってスーパーボウルにリベンジせねばならない相手が待っているだけに、負けられません。

さぁ、スーパーボウル最後の切符を賭けた戦いの結果はいかに!?

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スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

2018年 1月 21日

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ヴァイキングス

7

0

0

0

7

イーグルス

7

17

7

7

38

 

総評

前試合でセインツ相手に奇跡の大逆転勝利を収めたバイキングスが圧倒的な大差で敗れるという結果。

バイキングス敗因の1つは試合前からさかのぼり、私の予想通りプレーオフで劇的な勝ち方をするとダメなんですよ。

NFL 2018 チャンピオンシップ プレーオフ
ここで負けるのが最悪 いよいよ勝ったほうが夢の舞台スーパーボウルに到達するチャンピオンシップが迫ってまいりました。 ジェッツファンは2年連続チャンピオンシップ敗退を経験しており

これでファンとメディアが盛り上がりすぎて、口にはせずとも「次の試合も勝ったも同然」みたいな変な空気になります。

第1シードであるイーグルスのホームでの対戦に加えて、チャンピオンシップで屋内ホームのチームは屋外ホームチームと屋外の対戦した結果は12連敗しているというデータまであり、どうあがいてもバイキングスが不利であるのに、変な空気のせいでイーグルスは下馬評で不利と予想される「アンダードッグ」化します。

この空気はバイキングスにはマイナスに働き、逆に前試合でも下馬評を覆したイーグルスにとっては大きなプラスに働いたのです。

 

さらに、バイキングスがセインツ戦で今年100歳になるバイキングスファンをスタジアムに呼んで勝利したことが話題になりましたが・・

バイキングス ファン 99歳 100歳
これぞアメリカスポーツ業界 また後日 試合の感想文を書きますが、バイキングスが逆転に次ぐ逆転の死闘を制してチャンピオンシップへ駒を進めました。 そして、そのおかげで私は大胆予想

 

イーグルスはこれに対抗し、こちらも今年5月に100歳になるイーグルスファンを発掘して試合に招待する用意周到ぶりを見せます。

名付けて長寿カウンター!!

このアメリカならではのアホっぽい対策、好きだぜ!
じいちゃんと孫、超ラッキー。

 

・・で、肝心の試合内容なんですけど、バイキングスはセインツ戦同様にファーストドライブで流れるようなO#で先制TDを決めますが、バイキングスQB”ケース・キーナム”がイーグルスDE”クリス・ロング”にスロー中に腕を叩かれ、コントロールが狂ったボールをCB”パトリック・ロビンソン”にINTされそのままリターンTD、いわゆるPICK6を決められてすぐに同点にされます。

このプレーでイーグルスにモメンタムが傾き、イーグルスQB”ニック・フォールズ”は前試合後半からの好調をそのまま維持してきたかのように、得意のラン・パス・オプションで敵陣11ydまで進んだところで、RB” ルギャレット・ブラント”のランで逆転に成功します。

 

ここまではバイキングスにも全然希望はありました。

しかし、第2Q残り1:10で、これまでラン・パス・オプションで短く刻んできたフォールズに対してバイキングスD#の後方が手薄になってしまったのか、WR”アルソン・ジェフリー”へ53ydの超ロングパスTDを決められ、2ポゼッション差。

バイキングスは前半がまだ2ポゼッション差で終われば助かったものの、前半残り29秒からまたもイーグルスにO#の機会を与えてしまい、これをFGに繋げられ7-24の3ポゼッション差。

折り返す直前で、一気に点差を突き放されるのは精神的にこたえたでしょう。

 

さらに悪いことに第3Q最初のドライブで、イーグルスがフリーフリッカーでWR”トリー・スミス”に41ydのTDパスを決めて4ポゼッション差(全部2ポイントコンバージョンを決めれば3ポゼッション差)にした事で、早々に勝敗は決まりました。

奇策フリーフリッカーに加えて、この時のWR”トリー・スミス”が「ランプレーだから俺関係ねーよ~」と足を緩めてマッチアップしていたCB”トレ・ウェインズ”が油断した一瞬、猛ダッシュで抜き去りTDレシーブを決めるという、2重の仕掛けを施した準備されたスペシャルプレー成功がトドメの一撃になりました。

イーグルスは第4Qにもダメ押しのTDを決めますが、もう第3Q10分の時点で決着はついたでしょう。

圧倒的な力を見せたイーグルスが2004年シーズン以来にスーパーボウルに進出。しかもその対戦相手は、またもベリチックとブレイディ率いるペイトリオッツという、13年越しのリベンジボウルとなりました。

 

もはやバックアップではないQB”ニック・フォールズ”のスタッツは、パス26/33回352yd獲得3TD。レーティングが141.1というバケモノぶりを発揮して勝利しました。

とにかくラン・パス・オプションが強い。D#がパスに張って猛ラッシュをかけても、神速の早投げでパスを通します。

パスラッシュが緩く時間があればロングパスを通す精度も兼ね備えており、これには多くのファンが驚いたと思いますが、実はこのレシーバーにだけ届いてD#に届かない場所と角度へギリギリに落とすパスこそ、プロボウルMVPとなった時のフォールズ最大の武器です。

そこから調子を落としてラムズ、チーフスを経由してイーグルスに戻り、QB”カーソン・ウェンツ”離脱によるチャンスをよくぞモノにしました。

フォールズはオードリー春日に お歳暮でも送るべし。

 

一方、敗れたQB”ケース・キーナム”のスタッツは、パス28/48回271yd獲得1TD,2INT。

O#は進むのですけど、INTとファンブルロストでチャンスを潰して、得点はファーストドライブのTDのみでした。

とにかくイーグルスのDLのプレッシャーが凄まじい。点差が開きキーナムのプレー選択の幅が狭まるほど、泥沼にハマります。

日テレG+解説の村田さんいわく、イーグルスのDLは常に同じメンツでなくローテーションを繰り返しており、後半に入ってもDLが元気とのこと。「第4QでもDLが強いチームが勝つ」という格言もあるらしく、まさにその通りとなりました。

 

あと、気になったのが 7-31 に点差が開いた後のバイキングスO#。第3Q残り6:27で敵陣7ydから4thDownギャンブルに失敗しますが、ここはFGで21点差にして丁度3ポゼッション差にすべきだったのでは?

個人的に一か八かの選択にはまだ早い時間だったと思います。

 

しかしながら、キーナムが万年バックアップからブレイクし、転機となったシーズンに違いはありません。

本来の先発QBである”テディ・ブリッジウォーター”と”サム・ブラッドフォード”のドラフト1巡QB達は、まさかドラフト外のキーナムによってクビレースにさらされるとは思ってもみなかったでしょう。

ちなみに、どっちもジェッツにはいらんぞ。

おまけ

またも犬マスクでアンダードッグを覆したとアピールするDE”クリス・ロング”。今度はDT”ビュー・アレン”扮するアンダードッグ2号を引き連れて、NFC制覇を祝います。

アンダードッグ

スーパーボウルでもアンダードッグ旋風は吹き荒れるのか!?

 

アンダードッグ underdog

トロフィーを渡す人までアンダードッグ化。

このアメリカならではのアホさ、好きだぜ!