スコア&ダイジェスト

2018年 2月 4日

 

1Q

2Q

3Q

4Q

T

イーグルス

9

13

7

12

41

ペイトリオッツ

3

9

14

7

33

 

総評

盛りだくさんすぎて、何から語ればいいのか分からないのですが、まずペイトリオッツにとって不幸な事が多すぎたと思います。

 

不幸1)OCとDCが他のチームのHCに内定

OC”ジョシュ・マクダニエルズ”がコルツ、DC”マット・パトリシア”がライオンズから既にHC就任を内定している状態でスーパーボウルを戦うというのは、どんなに「目の前の戦いに集中する」と言っても、チームは一枚岩にならないと思います。

※最新ニュースでは、マクダニエルズはコルツHCを辞任し、ペイトリオッツOCに戻った。

 

O#は前半の変なタイミングでスペシャルプレーを慣行して失敗し、ギャンブルまで失敗する始末。

非常におかしなスペシャルプレーのタイミングにG+有馬さんも「ブレイディの必死さが見えないレシーブや落球した後の淡々とした表情から、実はブレイディはこのプレーコールに納得していないのでは?」という仮説を展開していました。

後半はハイパーO#爆発ですが、前半の失敗の積み重ねが最後に響いたと思います。

 

D#に関しては、いつも後半は立て直してくるのに、ずっと精彩を欠いた状態でサックは0回。

2週間もあればイーグルス対策は十分すぎるほど練ってくる思いきや、40点以上取られる大崩壊はシーズン序盤の状態を思い出させます。

イーグルスO#はラン・パス・オプションは攻略されているものとして、他にいろんなパターンをまぜて、さらにかつてペイトリオッツが使っていたスペシャルプレーを仕込むなど準備周到でした。

そうだとしても、ペイトリオッツD#は点を取られすぎです。あと1本でもイーグルスO#を止めて入れば勝っていたのに、ここぞで対策と集中力が足りない感がありました。

 

不幸2)CB”マルコム・バトラー”が干された謎

D#が崩壊した原因にCB”マルコム・バトラー”が、ずっとサイドラインにいたことがあるでしょう。

第49回スーパーボウルでペイトリオッツの勝利を決定づけたインターセプトを決め、今やペイトリオッツD#の主力であるはずのCB”マルコム・バトラー”が、、肝心の試合はSTで1回出たのみでD#に起用されませんでした。

国歌斉唱の時に泣いていたのは、何か感傷的になる理由でもあるのかと思っていたら、あの涙は試合に出れない事をあらかじめ分かっていたのでしょう。

 

なぜバトラーが試合に出さなかったか?その理由は公になっていません。

一説によると、バトラーは先週病気にかかっており、練習も不振で十分に準備が出来なかった。そして、何かチームのルールを破ったために、ベリチックから怒りをかって干されたという報道がされています。

 

しかしながら試合に出すつもりは無いのならば、なぜインアクティブにしなかったのかという疑問が残ります。

DBが痛んだ時のためのバックアップのつもりだったのなら、ベリチックはバトラーをまだ戦力として信頼していた証拠でしょう。もしバトラーが問題なく試合に出ていたら、かつてのスーパーボウルのようにフォールズのTDパスを阻止していたかもしれません。

何のチームのルールを破ったのか分かりませんが、ベリチックは許す事も必要だったのではと思います。

 

※バトラーの詳細に関して、NFL JAPANに記事が掲載されました。

ペイトリオッツCBマルコムのスーパーボウル不出場は”愚行”が原因?

 

不幸3)WR”ブランディン・クックス”の離脱

エースレシーバーが早々に脳震とうにより離脱したのは、痛かったでしょう。これがペイトリオッツのプランに大きく影響したことは言うまでもありません。ロングパスを狙う機会が減る事に加えて、相手D#を縦に引っ張れなくなります。

WR”ブランディン・クックス”がいれば、WR”ダニー・アメンドーラ”がミドルゾーンでレシーブする機会が増えていたと思いますし、グロンコウスキーに負荷が集中することも無かったでしょう。

ターゲットいれば、最後の致命的なファンブルロストも無かったかもしれません。

 

 

しかしながら、チャンピオンシップではグロンコウスキー、スーパーボウルではクックスを脳震とうで失ったにも関わらず、最後まで相手と互角に渡り合うペイトリオッツの層の厚さはハンパないです。

ペイトリオッツの落ち度ばかり注目してきましたが、純粋にイーグルスは強かったこともペイトリオッツの敗因です。ペイトリオッツがどれだけ不幸でも普通のチームでは、まず勝てないでしょう。

 

QB#09”ニック・フォールズ”はオープングからの完璧な仕上がりを見せ、レシーバー陣はそれに答え難しいパスをレシーブし続けました。

何よりランもパスも生かし、最後までフォールズを守り切ったOL陣が裏のMVPでしょう。

 

そして、イーグルスD#は後半にかなりブレイディにやられましたが、ブレイディにプレッシャーをかけてパスミスを誘発していました。

そして、ランを封じることでリズムを作らせなかった事も印象的です。そして最後には勝利をぐっと引き寄せたファンブルフォースですが、DLが大きく外回りしてOLを抜いても、前にステップして逃げるブレイディに対して、ブレイディの退路を絶つべく真っ向からのパワー勝負でポケットを潰しました。

これはローテーションすることで疲労しないDLのたまものでしょう。

 

シーズン中からゴシップネタあり、さらにバトラーの更迭などゴタゴタだらけのペイトリオッツに比べて、イーグルスは常にアンダードッグとされることで、チームの絆は強くなったと思います。

ウェンツが倒れるという絶望的な事件がありながらもフォールズを信用して立て直して、よくぞ勝利しました。。

何にせよ、非常に面白いナイスゲームでした。

 

イーグルスQB”ニック・フォールズ”のスタッツは、パス28/43回373yd獲得、3TD、1INT

引退まで考えていたQBが、アクシデントからチャンスをつかみ、スーパーボウルでペイトリオッツを倒す偉業をやってのけました。これは多くのバックアップQBに希望を与えたでしょう。

ちなみにバックアップQBがスーパーボウルを制したのは、皮肉にも2001年シーズンのQB”トム・ブレイディ”以来とのことです。

 

ちなみに私はフォールズがFAになった時点で何度も「フォールズを獲れ!フォールズを獲れ!」と言ってきました。途中で評価を落としても、フォールズの実力を見切っていたのですよ。
( ・`Д・´)+キリッ

まぁ、ジェッツに来てたらスーパーボウルはおろかプレーオフすら行けてないですけどね。

これもディスティニー(運命)

 

対してペイトリオッツQB”トム・ブレイディ”のスタッツは、パス28/48回505yd獲得、3TD、0INT

イーグルスD#に苦しむも、500yd以上を投げる鬼神のごとき強さは相変わらず。負けたQBの成績ではありません。

 

今シーズン「引退」に関する質問が多かったのですが、あと5年ぐらいはやっていけそうな印象を受けました。試合後で疲労しきっている写真すら若い。年下のロジャースの方がジジイ化しています。

来シーズンもいつも通りプレーして、チームタイ記録の6つ目のスーパーボウルリングを狙うことは間違いないでしょう。

怨敵ながら、お疲れさまでした。

 

前回のスーパーボウルと同様に今回も記録ずくめの大会となりました。

そこで気になるのが、ブレイディにかかった「マッデンの呪い」とイーグルスにかけられた「オードリー春日の呪い」の対決。

春日の呪いはウェンツをシーズンエンドにした時点で終了したと思っていたら、今回の実況ではフォールズのジャージを着用するという、あくまでイーグルスを呪う暴挙に出ました。

ジータス実況 NFL スーパーボウル オードリー ピース綾部

しかし、ブレイディにはさらに強力な呪いがスーパーボウル直前にかけられたのです。それは、「シーズンMVPの呪い」

QBがシーズンMVPになると、スーパーボウルで勝てないという非常にありがた迷惑な賞で、その威力は以下の画像のとおりです。

さらにブレイディにとって悪い事は、会場にブレイディの天敵であるマニング兄弟が来た事。

兄”ペイトン・マニング”はAFCプレーオフでの天敵であり、弟”イーライ・マニング”に限っては、これまでブレイディが唯一スーパーボウルで勝てないQB。

これまで「イーライとスーパーボウルで対戦したら勝てないブレイディ」でしたが、今後は「イーライが会場にいるだけで、スーパーボウルに勝てないブレイディ」になりそうです。

ブレイディがスーパーボウルに行くたびに、アンチはイーライを毎回招待しそうです。

[追記]

コメントからイーライは前回スーパーボウル51にも来ていたという事で、この説は崩壊。

お詫びに、スーパーボウル52で流れたイーライのCMをご覧ください。

 

 

これにてNFL 2017-2018シーズンは終了。

しかし、アスミスのトレードやペイトリオッツの両コーディネーターのHC就任など、すでに2018年シーズンは始まっております。

ジェッツよ、とにかく贅沢は言わないからプレーオフに行ってくれ!

 

それでは

SEE YOU NEXT SEASON!

おまけ:どうしてもロモで遊びたい、公共放送NHKにおけるトニー・ロモの扱い

・これまで

トニー・ロモ Distiny romoトニー・ロモ Disapointment romo・今回

トニー・ロモ 新星