嘘だと言ってよリービス
遅れたニュースになりましたが、元ジェッツで「シャットダウンコーナー」「リービス・アイランド」という単語を生み出した名CB”ダレル・リービス”が引退を発表しました。
[SPONSORED LINK]
CB”ダレル・リービス”引退
CB”ダレル・リービス”は2017シーズン、シーズン途中からチーフスに移籍しプレーオフに出場しましたが、シーズン終了後にカット。
その後、どのチームからも声がかからず、この度は引退を発表しました。
以下は、リービスのインスタグラムでの声明文となります。
- 「11年間、私の1つの優れた才能を世界に見せる事は、本当に光栄だった」
- 「今日、私は一人の夢見た少年としての人生における1章の幕を閉じる。そして、私は公式にNFLから引退する。」
- 「フットボールは私にほぼ不可能だった事を可能にする扉を開いた。」
- 「エリートレベルの試合への情熱は楽しみと興奮をもたらし、「シャットダウンコーナー」と絶滅寸前の言葉で呼ばれた。」
- 「リーグの歴史におけるいくつかのタフなカバーのアサイメントは毎週日曜日のチャレンジだった。しかし、それはまたフットボールをすべてを愛している栄誉でもあった。」
- 「私はコーチ、チームメイト、私の人生に大きな影響を与えた指導者、驚くべき思い出を作り助けてくれた私の家族を心から感謝し、一生涯大切にするだろう。」
- 「私は新たな人生へ向かう事に興奮している。リーヴィス・アイランド万歳!」
※恐らくだいたいこんな意味です。
CB”ダレル・リービス”とは?
このブログを古くから読んでいる方には説明不要ですが、初心者にもやさしいJETS狂の宴なので、リービスに関しておさらいします。
CB”ダレル・リービス”は、2007年ドラフトにて1巡(全体14位)でジェッツが獲得。
本来ならリービスは地元のピッツバーグ・スティーラーズが獲得するハズでしたが、ジェッツが全体25位から奇襲のトレードアップを仕掛けて強奪したのでした。
その能力はルーキー時代から脅威であり、ジェッツのパスD#は良くなかったものの、リービスのいないサイドが狙われる傾向が強くなっていきます。
そして2009年にHCがアグレッシブなD#を得意とする”レックス・ライアン”に交代するや否や、リービスを頼りにし後方の守備を捨てたセーフティーブリッツを仕掛けるため、余計にリービスのカバー能力が目立つようになりました。
以下の画像の白い枠の部分を全部リービスがカバーするのです。
この守備範囲の広さを大げさに島に例えて、パス不毛地帯「リービス・アイランド」と名付けられたのです。
コルツ時代の全盛期の”ペイトン・マニング”にすら、リービスがマッチアップしていため「WR”レジー・ウェイン”(当時のホットライン)にパスを投げるのを諦めた」と言わせたぐらいでした。
その他、具体的に何が凄いのかは、大昔に書いた以下の記事を参考にしてください。
ジェッツはリービスを中心としたD#で2009年シーズンと2010年シーズンの2年連続でチャンピオンシップに進出しますが、その後はO#の構築失敗によりチームは失速。
そして2012年シーズンにリービスはACL断裂によりシーズンエンドしました。
2013年には多額のサラリーキャップがアダとなり、バッカニアーズにトレードされます。
しかし、バッカニアーズはリービスの能力を逆にシャットダウンしてしまう恐るべきスキームでD#はボロボロ。リービスは1年でバッカニアーズを後にし、2014年はなんと怨敵のペイトリオッツに移籍します。
ここでリービスはペイトリオッツのスーパーボウル制覇の手助けをし、SBリングをゲットします。
だがしかし!リービスは自分を育てたジェッツで次はスーパーボウルを制覇したいと願い、2015年にジェッツに復帰します。
ジェッツに復帰したリービスでしたが、歳を食いましたので若手WRに走り負けをする上に、全盛期では考えられないようなタックルミスをする平凡な選手になっていました。
そして、ジェッツは若手中心のチームに作り変えるために、2017年にリービスをカットします。
リービスとジェッツとの間に組まれた「オフセット条項」という契約のために、2017年シーズン開幕までにリービスと契約するチームは現れなかったのですが、11月にプレーオフ出場を目前としたチーフスがリービスと契約しました。
別にリービスが活躍するわけでもなくチーフスは、危機的状況からプレーオフ出場を決めました。
しかし!!記憶に新しい2017-2018シーズンのワイルドカードプレーオフ、「タイタンズvsチーフス」戦にて、リービスはNFL史に残る珍プレーをアシストします。
それが伝説の「マーカス・マリオタの一人TDパス&レシーブ」
このプレーでTDパスを叩き落とし、マリオタにレシーブさせたのはリービスだったのです!
確実にこのプレーがきっかけでモメンタムはタイタンズに傾いて、チーフスはお約束の敗戦となりました。
チーフスは2017-2018シーズン終了後にリービスをカットします。
そして、2018年シーズンのキャンプ開始目前になってもリービスと契約するチームは現れず、この度の引退発表となりました。
いろいろありましたが、全盛期のリービスのパフォーマンスは本当に超人でした。
そして、私が唯一持っているNFLフィギュアもリービスです。そのぐらいジェッツの一時代を代表する素晴らしい選手でした。
長い間、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。
コーチとして戻ってきてくれる事を期待しております。