今年も~ジェッツはいません~♪
今年もやります、初心者に優しい適当プレーオフ出場チーム分析。
AFCとNFCの前後半に分けてお送りいたします。
・NFC編はこちら↓
雑な内容なので、間違いがあればごめんなさい。
注目は、なんと言っても昨シーズンの第6シードから第1シードに舞い戻ったレイブンズでしょう。
今回は”ラマー・ジャクソン”が健在であり、いよいよスーパーボウル制覇の臭いがしてきました。
王者チーフスはシーズン終盤の不協和音が気になるところですね。
それでは、
激戦を勝ち抜いたAFCの勇者達よ、デテクイヤ!
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第1シード:ボルティモア・レイブンズ
(1回戦免除)
ラマー・ジャクソンの集大成
レイブンズが2019年シーズン以来の第1シードからスーパーボウル制覇を狙う。
昨シーズンは負傷により終盤から欠場した”ラマー・ジャクソン”が、今回は健在であるのが大きな強みであろう。
契約に時間がかかったものの、チームが彼を信じて当時最高額の契約を結んだ恩に見事に応えたのだ。
オフェンスの特徴はリーグ1位のランアタック。
ラマー・ジャクソンがパスを通している映像を良く見るが、実はパス回数と成功率はリーグの底辺であり、反面ランは回数と獲得ヤードがリーグ1位という極端なオフェンスである。
チームのラン獲得ヤード1位のQB”ラマー・ジャクソン”と同期(ドラフト外)のRB”ガス・エドワーズ”を中心としたランアタックはバリエーションが多く、そこに2023年ドラ1(全体22位)WR”ゼイ・フラワーズ”へのロングパスを交えて、ロングゲインを狙う。
しかしながら、本来のエースRB”J.K・ドビンズ”を開幕戦で失い、さらに12月にドラフト外ルーキーRB”キートン・ミッチェル”がシーズンエンドし、RB層がかなり薄くなった。
元プロボウラーRB”メルビン・ゴードン”で穴埋めを行うも、それでも足りないと判断し、プレーオフ直前に元ジェッツのRB”ダルビン・クック”を獲得するというランオフェンスへの徹底ぶりは凄まじい。
しかし、真の強みは総合力1位のディフェンス。
あらゆるスタッツがリーグ上位に加えてサック数とターンオーバー数がリーグ1位という、攻めのディフェンスである。
パスラッシュの中心はDT”ジャスティン・マダビケ”に加えて、2014年ドラフトにてテキサンズに全体1位で獲得されたOLB”ジャデべオン・クラウニー”。
さらにペイトリオッツで2度のSB制覇に貢献したMLB”カイル・バンノイ”とタレントが豪華。
DB陣ではS”ジーノ・ストーン”に、10年に一人の逸材と言われる2022年ドラ1(全体12位)のS”カイル・ハミルトン”がINTを量産している。
手術で序盤は離脱するも復帰したベテランCB”マーロン・ハンフリー”の存在も心強い。
これに加えてキックの神ことK”ジャスティン・タッカー”の長距離砲も備えており、死角はなし!
ちなみに、ラマー・ジャクソンはカレッジ時代にハインズマン賞を受賞しているが、この賞を受賞したQBがスーパーボウルを制覇したのが、1980年代のジム・ブランケットが最後であるぐらい、呪われた賞になっている。
久々にハインズマン賞QBがスーパーボウルを制覇する事に期待がかかる。
第2シード:バッファロー・ビルズ
(1回戦はスティーラーズと対戦)
逆転地区優勝はダテじゃない!
シーズン序盤からCB”トレデビス・ホワイト”やLB”マット・ミラノ”など相次ぐ主力の負傷に加えて、シーズン中盤から復帰したLB”ボン・ミラー”は家庭内暴力事件でてんやわんや。
しかし、BYE WEEKをあけてから5連勝し、最終決戦でドルフィンズを倒して逆転地区優勝を見せて、今がノリノリのビルズ。
この勢いでプレーオフを勝ち抜き、久しぶりのスーパーボウルに到達したいところだろう。
(スーパーボウルで勝てるかどうかは知らんけど)
オフェンスの特徴はなんと言ってもビルズを変えた男 QB”ジョシュ・アレン”。
4シーズン連続でランとパス合計40TD越えはリーグ史上初の快挙であり、QBの通算50TDランは史上2位と記録ずくめ。
ホットラインを組むWR”ステフォン・ディグス”はシーズン終盤に成績を落すものの、最終戦では7レシーブ84yd獲得と復活し、プレーオフへの期待も高まる。
その他WR”ゲーブ・デービス”、2023年ドラフト1巡TE”ダルトン・キンケイド”、2022年ドラフト5巡WR”カリル・シャキール”とレシーバーは豊富。
ランはこれまでアレンのQBランばかりが目立っていたが、今シーズンは2022年ドラフト1巡で獲得したRB”ジェームズ・クック”が頭角を現して、ラン1000yd越えを達成し、これまでのビルズの欠点をカバーする。
ちなみに、兄のRB”ダルビン・クック”は12月にジェッツからレイブンズへ移籍した。
ディフェンスも強力で、サック数、インターセプト数、ターンオーバー発生数はリーグTOPクラス。
DT”エド・オリバー”、DE”レナード・フロイド”を中心とした強烈なパスラッシュが特徴だ。
DB陣はCB”ラスル・ダグラス”がインターセプトを量産。ベテランS”ジョーダン・ポイヤー”とS”マイカ・ハイド”が最後尾を守る。
近年、プレーオフの常連であるがチーフスに幾度も敗北し、昨シーズンはベンガルズにホームで予想外の敗北を喫する。
1回戦で対戦するスティーラーズは、QBに不安がある上に最終戦でOLB”T.J・ワット”が負傷しており、かなりビルズが有利と思えるが油断はできないだろう。
第3シード:カンザスシティ・チーフス
(1回戦はドルフィンズと対戦)
テイラー・スイフトにささげよ!2連覇のリングを!
王者ながら今シーズンの話題は、ほぼTE”トラビス・ケルシー”との熱愛が発覚した”テイラー・スイフト”にもっていかれたチーフス。
それはさておき、今シーズンはミスによる惜敗が目立ち、勝ち運に見放されている感があるものの、きっちりAFC西で地区優勝を果たし地区8連覇で盤石ぶりを見せる。
チーフスといえばQB”パトリック・マホームズ”がけん引するパスオフェンスというイメージだが、今シーズンはいつもより成績を下げている。
加えて昨シーズン、スーパーボウル制覇に貢献したRB”アイザイア・パチェコ”の負傷もあり、ランオフェンスもダウンでオフェンス全体の威力が減退している。
シーズン終盤に勝てる試合をWR”マルケス=バルデス・スキャトリング”の落球や、WR”カダリアス・トニー”の反則で潰し、マホームズやケルシーのフラストレーションは隠し切れない。
WR陣のテコ入れに”メコール・ハードマン”をジェッツから呼び戻すも、成績はそれほど伸びてはいない。
しかしながら、その分ディフェンス陣の活躍が素晴らしく、1試合21点以上の失点が無い。
インターセプト数とターンオーバー発生数は少ないものの、総合的に全てリーグ上位である。
パスラッシュはDE”ジョージ・カーラフティス”とDE”クリス・ジョーンズ”がサックを量産。
DB陣ではCB”ラジャリアス・スニード”の14パスディフェンス、2INTが光っている。
キッカー”ハリソン・バトカー”のFG成功率94%も心強いだろう。
1回戦はドルフィンズと対戦。
ドルフィンズには、かつてマホームズとリーグ屈指のホットラインを組んでいたWR”タイリーク・ヒル”が居るので、感慨深い試合になるだろう。
果たしてケルシーは、テイラー・スイフトに婚約指輪代わりのスーパーボウルリングを捧げられるのか?
個人的には「失敗しろ」という、やっかみ しかない。
!∑(゜ Д゜)
第4シード:ヒューストン・テキサンズ
(1回戦はブラウンズと対戦)
俺がストラウドだ!
近年は、LB”J.J・ワット”やWR”ディアンドレ・ホプキンス”などの相次ぐ主力の離脱に加えて、QB”デショーン・ワトソン”と確執が生まれるなど暗い話題しかなかったテキサンズだが、ワトソンをブラウンズへトレードする代償に豊富なドラフトPICKを得てチームを再建。
2023年ドラフト全体2位でQB”C.J・ストラウド”、全体3位DE”ウィル・アンダーソンJr”という怒涛のPICKにより再建に成功し、最終週でコルツ・ジャガーズとの3つ巴の決戦を制して地区優勝を奪った。
特徴はなんと言ってもQB”C.J・ストラウド”の強肩だろう。
ルーキーながらパス獲得ヤードはTOP10に入り、ホットラインを組むWR”ニコ・コリンズ”も獲得ヤード数とTDレシーブ数でTOP10に入る。
加えて、インターセプトとターンオーバー数が少ない堅実さは強みだろう。
しかし、ランに関しては元ビルズのRB”デビン・シングレタリー”が主力となるので、言わずもなが弱い事がネックとなる。
ディフェンスではCB”デレク・スティングリーJr”がインターセプトを量産。
ディフェンス力は中堅クラス。被TDパス数はリーグ1少ないものの被TDラン数が多く、オフェンスもディフェンスもランが弱いと見える。
スペシャルチームはFGの成功率が高く、キック・オフ・リターンの平均距離がリーグ1位であるので、ここに突破口を見出したいところ。
1回戦ではなんと、反逆者QB”デショーン・ワトソン”を好条件で引き取ってもらった大きな恩があるブラウンズと対戦。
しかし、そのワトソン本人は負傷により既にシーズンエンドしているので、残念ながら会うことは出来ない。
(会いたくないだろうけど)
「チームを再建させてもらった上に、プレーオフで踏み台になってくれるなんて、ブラウンズは素晴らしいチームだ!」
と、テキサンズファンは思っているかもしれないが、油断していると痛い目に合うかもしれない。
第5シード:クリーブランド・ブラウンズ
(1回戦はテキサンズと対戦)
ジョー・フラッコ再び
やっと大枚をはたいて獲得したQB”デショーン・ワトソン”が開幕戦から出場できる期待のシーズンだったのだが、ワトソンは11月のレイブンズ戦で勝利と引き換えに肩の負傷を理由に痛恨のシーズンエンド。
その後、2名のバックアップでつなぐも相次いで負傷し、12月にどことも契約していなかった、かつてレイブンズでスーパーボウル制覇したQB”ジョー・フラッコ”と契約。
フラッコはチーム力に支えられながらも連勝を重ねて、ブラウンズのプレーオフ出場に大きく貢献したのだ。
ちなみに4人も先発QBを交代してプレーオフに出場したチームは初らしい。
ブラウンズのオフェンスは、プロボウルラーTE”デビット・ジョク”やWR”アマリ・クーパー”などタレント力が生命線となる。
エースRB”ニック・チャブ”の負傷離脱を、RB”ジェローム・フロイド”やRB”カリーム・ハント”がカバーしているのだが、ブラウンズのオフェンスは被インターセプト数とターンオーバー数がリーグで1番多く、ボールセキュリティが最弱という致命的な問題を抱えている。
しかし、ブラウンズの特筆すべきはディフェンスのほうであり、ターンオーバーが多いオフェンスをインターセプト数とターンオーバー発生数がリーグ上位のディフェンスが帳消しにしていると言える。
レッドゾーンD#に弱い欠点があるものの、3rdDownと4thDownギャンブル阻止率もリーグ1位である。
特徴はDE”マイルズ・ギャレッド”の強烈なパスラッシュを起点に、ミスを誘いターンオーバーを生み出す。
名前が大変覚えにくいLB”ジェレミア・オウス・コラモア”(Jeremiah・Owusu-Koramoah)を中心に、CB”マーティン・エマーソン”が今シーズンはインターセプトを量産。
その他、CB”デンゼル・ウォード”やCB”グレッグ・ニューサム二世”といった強力なCB陣が魅力的だ。
さらにK”ダスティン・ホプキンス”のFG成功率は約92%をほこり、今シーズン50yd以上のFGを外していない。
二重人格と思えるほどパフォーマンスの波が激しい”ジョー・フラッコ”に不安があるものの、それを支える戦力は十分に兼ね備えており、フラッコのスーパーボウルを制覇している経験は心強いだろう。
1回戦の相手は”デショーン・ワトソン”のトレード元であるテキサンズというのも、運命的なものを感じる。
フラッコ2度目のスーパーボウル制覇、あると思います!
第6シード:マイアミ・ドルフィンズ
(1回戦はチーフスと対戦)
近年最強の攻撃イルカ
昨シーズンはQB”トゥア・タゴバイロア”が2度の脳震とうが問題となったが、今シーズンは大きな負傷無く1シーズンを投げ切って早々にプレーオフ出場を確定させた。
WR”タイリーク・ヒル”は、惜しくもシーズン2000ydレシーブに届かなかったもののリーグNo1のレシーブ獲得ヤードを記録。
(しかし、最近家が燃える)
元ドラ1WR”ジェイレン・ワドル”もエース級の強さであり、ドルフィンズはパス獲得ヤード、レシーブ回数、得点力ともにリーグ1位である。
QB”トゥア・タゴバイロア”は脳震とう事件の影響からか接触を嫌い、サック数が増えるとコントロールが悪くなる弱点があるものの、このオフェンスは簡単には止まらない。
パスだけのチームかと思いきや、元49ersのエースRB”ラヒーム・モスタート”がラン1000yd以上獲得し、さらにドラフト3巡で獲得したRB”デボン・エイチェン”も活躍してTDラン数もリーグ1位であり、地上戦も強い。
ディフェンスはサック数が多く、DT”クリスチャン・ウィルキンス”やDE”ザック・シーラー”などの強力なパスラッシャーを有するが、シーズン終盤にOLB”ブラッドリー・チャッブ”が負傷によりシーズンエンド。
それより前にLB”ジェイレン・フィリップス”も負傷離脱しており、D#の中核が抜けている事が不安材料であろう。
DB陣にはシーズン中盤に復帰したCB”ジェイレン・ラムジー”が心強いであろう。
昨シーズンは第7シードからプレーオフに出場するもタゴバイロア不在で、ビルズと激突!
3rdQB”スカイラー・トンプソン”が予想外の活躍を見せるも、接戦の末に敗れた。
今回 1回戦で対戦するチーフスは言わずもがな王者、かつWR”タイリーク・ヒル”とホットラインを組んでいたマホームズのチームであることも注目であろう。
リーグ屈指の攻撃力を誇るイルカが、いよいよスーパーボウルを制覇するのか!?
第7シード:ピッツバーグ・スティーラーズ
(1回戦はビルズと対戦)
しぶとい鉄の軍団
何だかんだあってもHC”マイク・トムリン”は安定しており、17シーズン連続で勝ち越しでプレーオフに帰ってきた。
しかし、その道のりは非常に険しいものだった。
ロスリスバーガーの後継者である、2022年ドラフト1巡QB”ケニー・ピケット”が12月初旬の試合で足首を負傷し離脱し、代役のQB”ミッチ・トゥルビスキー”が苦戦。
危機を救ったのが見限られたと思われていたQB”メイソン・ルドルフ”であり、最終戦でレイブンズに勝利し、プレーオフにギリギリ生き残った。
今起こっている大問題は、サック王のLB”T.J・ワット”が最終戦でのMCL捻挫により、現時点で数週間の離脱が必要と報じられているところであろう。
オフェンスはもとよりパスに期待できず、ラン1000yd越えの2021年ドラフト1巡RB”ナジー・ハリス”のランアタックに頼る事になる。
ディフェンスはスタッツ上は大した事がないものの、TD阻止率やレッドゾーンD#が強く、曲がっても折れないディフェンスとなっている。
ちなみにドラフト2巡で獲得したCB”ジョーイ・ポーター Jr”はかつてスティーラーズで活躍したLB”ジョーイ・ポーター”の息子である。
1回戦の相手は被サック数がリーグ1少ないビルズであり、圧倒的サック数を稼いでいる“T.J・ワット”抜きでは かなり厳しい戦いになるだろう。
この不利すぎる状況をどうのりこえるのか、トムリンHCの手腕が問われる
毎回、詳しい解説ありがとうございます。
つーか、まさかここでCLEのジェレミアの名前の読み方が判明するとは思っていませんでした(・∀・)
とは言え、我がBUFもそろそろSBに出てくれないとマクダーモットは、CLEやKCのコーチを歴任し、レギュラーシーズンは200勝超えの名将ながら最後までSBに出場することの無かったHCマーティ・ショッテンハイマーの生まれ変わりじゃないかと本気で疑ってしまいそうで…(´;ω;`)