ブロンコスでQBは育たぬ

スーパーボウルが終わり、がっかり・オブ・ザ・イヤーも終わって、私の気持ちはすっかりオフシーズンです。

NFLはレギュラーシーズンが短く、オフとの緩急がかなりある事が、このブログが長続きしている理由の1つでしょう。

しかし、最近驚くべきニュースが多いので、個人的にまとめようと思い記事にしました。

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荒れるAFC西、ラッセル・ウィルソンがブロンコス、カリル・マックがチャージャーズへ移籍

2022年オフの一発目の大ニュースはこれでしょう。

シーホークスを長年に渡り率いてスーパーボウルまで制したQB”ラッセル・ウィルソン”がブロンコスへトレードされました。

 

【トレードの内容】

・ブロンコス

QB”ラッセル・ウィルソン”
今年のドラフト4巡

・シーホークス

QB“ドリュー・ロック”
TE”ノア・ハント”
DT”シェルビー・ハリス”
今年のドラフト1巡×2 +  ドラフト2巡×2  + ドラフト5巡  

 

→もはやブロンコスファンから今年のドラフトへの意欲を奪う驚異のトレード内容。

かつ、2019年ドラ2QB”ドリュー・ロック”もトレードに含まれているのも注目すべきところでしょう。

 

ブロンコスの2021年シーズンのQB事情は、QB”テディ・ブリッジウォーター”をドラ6という安価でパンサーズからトレードで手に入れ、ブリッジウォーターは”ドリュー・ロック”との先発争いに勝利してブロンコスの先発の座につきました。

開幕3連勝でファンの期待が高まるも4連敗で失速し、さらに途中で負傷離脱もあり、終わってみればブロンコスは7勝の負け越しでした。

 

ブロンコスといえば、かつてはコルツで全休した後のQB”ペイトン・マニング”を獲得するや否やプレーオフ常連となり、マニングはスーパーボウルを制覇して引退しました。

しかし、ブロンコスはマニングの後継者であった”ブロック・オズワイラー”をテキサンズに強奪され、その後もQBを何人も起用するも上手くはいきませんでした。

QB不毛地帯のブロンコス、やはり自ら育成するよりマニングのように既に完成されたQBを獲得する事が最良の策であることに気づいたのかもしれません。

 

このニュースでおもしろいのが「史上初、スーパーボウルで対戦した相手のQBを獲得する」という点です。

そう、ジェッツファンならば印象深い、唯一の寒冷地ニューヨークで行われた「スーパーボウル48」の対戦カードがシーホークスvsブロンコスであり、”ラッセル・ウィルソン”率いるシーホークスは”ペイトン・マニング”率いるブロンコスを43-8の大差でボコボコにしているのです。

Offense VS Defence 今回のスーパーボウルは共に第一シードかつ、レギュラーシーズントップのトータルO#とパスO#を記録したブロンコスと、トップのトータルD#とパス

ウィルソンもまさか唯一スーパーボウルを制覇した時の対戦相手に移籍するとは、思ってもみなかったでしょう。

 

ウィルソンが移籍するブロンコスといえば、QB”パトリック・マホームズ”率いる強豪チーフスが所属する、近年は死の地区「AFC西」。

さらに同地区のチャージャーズに、ベアーズのLB”カリル・マック”がやってるというニュースが報じられました。

 

マックの2021年シーズンは、11月に足を負傷してシーズンエンドしております。

チャージャーズでは若きサックリーダーDE”ジョーイ・ボサ”と組んで暴れてくれるでしょう。

レイダースファンにとっては、かつての味方であったマックが同地区の敵になるのは複雑な心境だと思います。

 

話もどして、もう1つシーホークスのニュースが、ウィルソンと並んでチームの顔と言える選手LB”ボビー・ワグナー”がカットされました。

ワグナーは2012年、ドラ2でシーホークスが獲得し、10年間もシーホークスD#の中核を担ってきました。

そして2012年ドラフトといえば、QB”ラッセル・ウィルソン”もこの年の3巡目でした。

2人の10年選手が抜けるとは、シーホークスファンにとってはショッキングな事件です。

そろそろジャージの買い替え時という事でしょう。

カーソン・ウェンツ、コルツからワシントンへトレード

昨シーズン、コルツがHC”フランク・ライク”のコネでイーグルスから呼び寄せたQB”カーソン・ウェンツ”が、わずか1年でワシントンへトレードに合意しました。
(コマンダーズって、呼ばんぞ!)

どうもGMがウェンツを嫌がったようです。

 

コルツと言えば昨シーズンは、リーグ最弱のジャガーズに勝利すればプレーオフ進出だったにも関わらず敗北してプレーオフを逃すという最悪のシーズンでした。

ここまでコルツが強かったのはウェンツのおかげでなく、RB”ジョナサン・テイラー”が好調であり、OLやD#も平均以上に良いバランスの取れたチームだったからだと思います。

ウェンツのパス能力は、それほどでもありません。

 

コルツはイーグルスからウェンツを手にれるのに、ドラ1とドラ3をイーグルスに譲渡しており、今回ワシントンから得る対価は以下となります。

【トレード内容】

・コルツ

今年のドラフト2巡(42位) + 3巡
2023年ドラフト2巡(ウェンツが70%以上プレーした場合)

・ワシントン

QB”カーソン・ウェンツ
今年のドラフト2巡(47位)

 

もはやウェンツにかつての輝きはなく、ジャーニーマンです。

 

ワシントンの昨シーズンは、QB”ライアン・フィッツパトリック”おじさんが早々にリタイアして話題のQB”テイラー・ハイニキー”が頑張った印象ですが、ウェンツを獲るという事は、もうハイニキーを見限ったという事でしょうか?

 

そして、ウェンツと言えば、タレント「ウェンツ瑛士」が、”カーソン・ウェンツ”との奇妙な関係をテレビで話して話題になりました。

シンクロニシティはあるのか? ツィッターからの拾いネタですが、9月17日(金)放送の「人志松本の酒のツマミになる話」にて、予想外のカーソン・ウェンツに関する話があったとのことで、

NFLのウェンツがワシントンへトレードされた日、ウェンツ瑛士はスッキリに出演していただけで、特に大きなスベリや事故は無かったようです。

ロジャース、パッカーズと4年200Mの大型契約に合意

近年、チームとのゴタゴタが多いQB”アーロン・ロジャース”。

オフの間「ロジャースがパッカーズを去る」という噂で持ち切りでしたが、逆にパッカーズと4年200M、現レートの日本円にして231億3900万円の破格の契約延長となりました。

年棒ベースではNFL史上最高額です。

 

なんだかんだで、やっぱりお金が全て。

この契約の裏には、ブロンコスが”ラッセル・ウィルソン”を獲得した事が手伝ったとも言われています。

オフの間にロジャースがブロンコスに移籍する噂が絶えませんでしたが、ウィルソンに先を越されたことで、元鞘に戻ったようです。

 

ここで気になるのが、2020年ドラ1QB”ジョーダン・ラブ”の存在。

ロジャースとラブの関係は、1世代前のQB”ブレット・ファーブ”とロジャースの関係に似ており、ロジャースが去ったら玉突き的にラブの時代が来ると思うのですが、今回の大型契約により、一体ロジャースはパッカーズで何年プレーするのか分からない状況になってきました。

 

ラブは1年間サイドラインで勉強してからデビューするのがベストだと思うのですが、このままロジャースに居座られると、キャリア的にマズいでしょう。

パッカーズにラブへの愛があるなら、あえて先発が空いてるチームへラブを売りに出す可能性もあると思います。ラブだけに。

ジェッツは何してるの?

「ジェッツ狂の宴」といいつつ、全くジェッツのニュースが無いので最近の動きを確認しておきましょう。

・OL”コーナー・マクダーモット”と1年契約。

・S”ラマーカス・ジョイナー”と1年契約。

・S”ウィル・パーク”と1年契約。

地味!!(´д`lll)

 

ジェッツのFAで手放していけないのは、S”マーカス・メイ”、WR”ブラクストン・ベリオス”、K”エディ・ピネイロ”、QB”マイク・ホワイト”でしょう。

メイは昨シーズン途中で負傷してシーズンエンドしたものの、キャリアと知名度からして欲しいチームはあるハズ。

そして、残りの3人は「お宝」です。無名ながらも、恐るべきポテンシャルを秘めており、手放すのは非常にもったいない!

特にベリオスを手放すようなことがあれば、私はショックで3日は寝込む自信があります。